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ケイテック 「スイングインパクト ファット」 | 群を抜く集魚力で頼れるスイミングワーム

ケイテック スイングインパクトファット スイムジグ

国内バスフィッシングの黎明期からプロとして活躍していた、今は亡き「林 圭一」プロ。「ケイテック(KEITECH)」は、ワームとラバージグの名手としても知られる林プロが、その叡智を集結して立ち上げたプロ仕様のルアーメーカーです。

ケイテックがリリースするルアーの中でも、シャッドテールワーム「スイングインパクト ファット」は、国内のみならずアメリカのバスプロ達にも高い評価を得ている傑作。元々存在していたオリジナルモデル「スイングインパクト」がスリムなボディラインのスイミングベイトだったのに対し、「スイングインパクト ファット」はバルキーなボディで、水中でより強烈なアピール力を発揮するスイミングワームです。

スイングインパクトファットは、水面直下をノーシンカーでデッドスローなリトリーブをする場合でも、ワイドなテールアクションとボディのローリングで水押しが強く、魚を集めるアピール度が抜群のワーム。「乳首リグ」と呼ばれる手軽なウェイトアップ調整方法により、さらに下層のレンジでも安定した攻略が可能です。

釣行日のコンディションに応じて、ノーシンカーでスローに表層を攻める釣りから、リアクションバイトを狙う高速リトリーブ、中層の横引きスイミング、ゆったりとしたフォーリングでのバイト狙いから下層のズル引きにも対応。定番のノーシンカーやジグヘッドリグ以外に、テキサスリグ、スイムジグやラバージグのトレーラーワームとしても本領を発揮するので、1年を通して活躍の場を選びません。

サイズ展開も豊富で、シンプルかつ使いやすく、長年さまざまなフィールドで着実な釣果と実績がある定番ワーム。本記事では、「スイングインパクト ファット」の特徴や魅力、使い方などを紹介します。

スイングインパクト ファット | スペックと特徴

公式サイト

ケイテック スイングインパクトファット パッケージ

サイズ別のスペック、推奨フックサイズ

サイズ 内容量 1尾重量 推奨フックサイズ
2.8インチ 8尾入り 3.5g オフセットフック #1
3.3インチ 7尾入り 5.6g オフセットフック #1/0
3.8インチ 6尾入り 8.5g オフセットフック #2/0
4.3インチ 6尾入り 10.3g オフセットフック #3/0
4.8インチ 5尾入り 12.8g オフセットフック #4/0
5.8インチ 4尾入り 22.8g オフセットフック #6/0
6.8インチ 3尾入り 36.5g オフセットフック #8/0
7.8インチ 2尾入り 54.2g オフセットフック #10/0

スイングインパクト ファット (Swing Impact FAT)は、8種類のサイズ(2.8、3.3、3.8、4.3、4.8、5.8、6.8、7.8インチ)がラインナップ。各サイズの自重、推奨フックサイズなど、主な性能・スペックは上記の通りです。

サイズ展開が豊富なので、釣り場のベイトフィッシュに合わせてチョイスしやすいルアーですね。
フィールドに「マッチ・ザ・ベイト」する大きさで、しっかりと水を押すスイミングは、広範囲のバスを惹きつけてくれます。

4.3インチ以下は、様々なフィールドで使いやすい丁度いい大きさ。バスのサイズを問わず、まずは魚の反応を確かめたい場合におすすめです。
個人的には、4.8インチ以上の大きなテールによる左右のウォブリングアクションが最も際立ち、ボディ全体で艶めかしく身をくねらせるアクションが強烈な印象。ビッグフィッシュ狙いで強力な味方となってくれるワームだと感じています。

ボディ形状

スイングインパクトファットは、しっかりと水を押す大きめなシャッドテールを採用。着水後にデッドスローなリトリーブでもテールアクションの立ち上がりが早く、ボディ全体を左右にロールさせながら、力強いアクションで泳いでくれます。
高速リトリーブ時においても、アクションが乱れる事なく、安定したスイミングを保ちやすい特性。ヘッド側の断面は横扁平で安定性があり、テール寄りは縦扁平の形状で左右のアクション性を重視。非常に効率的な形状デザインになっています。

また、リングボディを採用しているので「水噛みの良さ」も特徴。ノーシンカーリグでデッドスローに表層リトリーブする時でも、大きなシャッドテールの抵抗と相まって充分な引き心地があります。
引き抵抗を感じ取りやすいので、多少風のある日でもアプローチが楽ですね。

加えてリングボディは、オフセットフックの針先をリブに隠しやすい点もメリット。針先をボディに埋め込まない状態でも、流木やゴミ溜まり・ヒシモエリアといった根掛かりしやすい場所を攻めやすく、(針先を埋め込まない事で)フッキング性能もキープしてくれます。
より根がかりしやすい場所では、さらに針先をボディに埋め込むことで、より高いスナッグレス性能を発揮してくれますね。
ハードプラグで攻めるのが難しいシチュエーションでも、アピール力の強いリトリーブで思い切った攻略が可能となるワームです。

その他の特徴

スイングインパクトファットの素材・マテリアルは、天然イカフレーバーを潤沢に配合。バスを惹きつけると共に、バスが口の中にくわえているバイト時間が長くなり、フッキングするチャンスを高めてくれる効果が期待できます。
今でこそ匂いやフレーバーが配合されたワームは多いですが、ケイテックのワームは長年培われた高い評価と実績が魅力。ただ、非常に効果的がある反面、若干匂いが強めなので、保存には注意が必要かもしれません(笑)

また、腹部にネイルシンカーを2本を左右対称に挿入できる穴が設けられています。
腹側から背中方向に垂直にネイルシンカーをインサートすることで、より深いレンジを安定したスイミングでリトリーブする事が可能。「乳首リグ」と呼ばれるスイングインパクトファットの定番リグですね。

あと形状的な特徴として、頭部下側にセンターラインがあり、フックをセットする場合のガイドとして役立ちます。
リトリーブで真っすぐ安定した泳ぎをキープする為には、正確なフックセッティングが欠かせません。
こうしたちょっとした形状デザインも、スイングインパクトファットの使いやすさに繋がっています。

スイングインパクト ファット | おすすめリグ、使い方

ケイテック スイングインパクトファット リグの例

▲左:4.8インチのネイルシンカーリグ、右:2.8インチのジグヘッド

スイングインパクトファットの使い方、おすすめのリグを紹介します。

ノーシンカーリグ

スイングインパクトファットのノーシンカーは、水面直下のスロー&ステディーリトリーブに最適。オフセットフックの針先をリブに差し込んでおけば、ウィードやヒシモが繁茂するエリアや、ゴミ溜まりの周辺も根掛かりを気にせず攻略が可能です。

ネイルシンカーリグ(乳首リグ)

ケイテック スイングインパクトファット 乳首リグ

▲腹部に2箇所設けられた穴にネイルシンカーを差し込む「乳首リグ」

スイングインパクトファットは、腹部にある左右の2つの穴にネイルシンカー2本を挿入する事により、簡単にウェイトアップできます。
ノーシンカーで表層を探っても反応が無い場合、ウェイトアップでより下層のレンジをゆっくりと横にトレースしてみてください。
このリグもウィードへの根掛かりを気にせずタイトに引けるリグなので、シーンを選ばず使用可能。ネイルシンカーを差し込むだけで、バスのコンディションに合わせた多角的な攻め方ができます。

乳首リグのセッティング例
4.8インチ

適合フックサイズ:4/0
推奨ウェイト:1/20~1/16oz インサートシンカー2本

5.8インチ

適合フックサイズ:6/0
推奨ウェイト:1/20~3/32oz インサートシンカー2本

ジグヘッドリグ

スイングインパクトファットの大きめなテールは、着水後に水の抵抗を大きく受けることから、自ずとゆっくりとフォールしてくれます。
ピンスポットをフォーリングで喰わせたい場合や、サスペンドしたバスに対してのゆったりとしたスイミング、丁寧なボトムのズル引きなどに適しています。

ワーム自体がバルキーで自重もあることから、スピニングタックルのみに頼る事無く、ベイトタックルを使用したストロングなアプローチも可能。3.8インチを使ってジグヘッドリグで3~4mラインをトレースする場合、3/32oz辺りのジグヘッドが基準とし、状況に応じて選択するのがいいですね。
野池やプレッシャーの高いリザーバー、クリアレイクの山上湖では、2.8~3.8インチが基準としてマッチします。

ジグヘッドのセッティング例
2.8インチ

推奨ジグフックサイズ:#2~#1

3.8インチ

推奨ジグフックサイズ:#1/0~#2/0

テキサスリグ

沈んだ倒木周りや岩場、アシ周りなど、根掛かりが気になるスポットをタイトに探りたい場合は、3.5gのバレットシンカーを使ったテキサスリグも効果的。3/0前後のオフセットフックを基準にウィードレスセットすれば、場を荒らすことなくボトムに落とし込んでバンピングできます。
また、ボトムをトレースするだけでなく、そのまま中層をスイミングする用途でも安定したリトリーブが可能。幅広いアプローチで、使い勝手の良いリグと言えますね。

テキサスリグのセッティング例
3.8インチ

適合フックサイズ:2/0
推奨ウェイト:3/32~1/4ozシンカー

4.8インチ

適合フックサイズ:4/0
推奨ウェイト:1/8~3/8ozシンカー

5.8インチ

適合フックサイズ:6/0
推奨ウェイト:1/8~3/8ozシンカー

スイムジグ、ラバージグのトレーラー

スイングインパクトファットは、リングボディと大きめなテールが水を噛むことにより、フォールやスイミングのスピードを適度に抑えてくれます。
ピンポイントを撃つ場合でもバスにしっかりとアピールする時間を与え、ボトムパンピングなどのアクションも秀逸。ボトムまでフォールさせてからのスローなスイミングでも力強いアピール力を発揮してくれます。

2.8インチは、ケイテックのスモラバ「ガードスピンジグ」や、コンパクトスイムジグ「モデルⅢ」等、他メーカーを含めた様々なミディアムサイズまでのジグにマッチ。

3.8~4.8インチは、ケイテックのキャスティングラバージグ「モデルⅠ」、フットボールジグ「モデルⅡ」、スイムジグ「モデルⅢ」いずれとも高相性。特に琵琶湖では、4.8インチを使用したスイムジグがウィードエリアの必殺ベイトとして有名です。
3/8~3/4ozまでの様々なスイムジグと組み合わせてみてください。

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ケイテック スイングインパクト ファット | カラーチャート

スイングインパクトファットのカラーバリエーション、色ラインナップを紹介します。サイズ別で違ったカラー展開がされているので、より「選ぶ楽しみ」もありますね。

※2.8~5.8インチと、6.8~7.8インチの共通色は、416(シルバーフラッシュミノー)、418(ブルーギルフラッシュ)、426(セクシーシャッド)、440(エレクトリックシャッド)の4色のみ。

スイングインパクトファット 2.8~5.8インチ 全13色

2.8~5.8インチのカラーバリエーションは次の13色です。

  • 001 ブラック
  • 101 グリーンパンプキンペッパー
  • 400 アユ
  • 416 シルバーフラッシュミノー
  • 417 ゴールドフラッシュミノー
  • 418 ブルーギルフラッシュ
  • 420 プロブルー/レッドパール
  • 424 ライムチャート
  • 426 セクシーシャッド
  • 429 テネシーシャッド
  • 431 ハス
  • 438 グリパンファイヤー
  • 440 エレクトリックシャッド
マッディーウォーター推奨カラー

ブラック、グリーンパンプキンペッパー、ゴールドフラッシュミノー、ライムシャート、グリパンファイアー

クリアウォーター推奨カラー

アユ、プロブルー/レッドパール、セクシーシャッド、テネシーシャッド、エレクトリックシャッド

水質を選ばない万能カラー

シルバーフラッシュミノー、ブルーギルフラッシュ、ハス

※フラッシュ効果の高い大粒のラメ入りなので、曇天の日やササ濁りの水質にも効果大。

スイングインパクトファット 6.8~7.8インチ 全8色

6.8~7.8インチのカラーバリエーションは次の13色です。

  • 416 シルバーフラッシュミノー
  • 418 ブルーギルフラッシュ
  • 426 セクシーシャッド
  • 440 エレクトリックシャッド
  • 481 ライトヒッチ
  • 482 ゴーストレインボー
  • 483 コカニーサーモン
  • 484 シャートリュースシャッドシャッド
マッディーウォーター推奨カラー

エレクトリックシャッド、コカニーサーモン、シャートリュースシャッド

クリアウォーター推奨カラー

セクシーシャッド、ライトヒッチ、ゴーストレインボー

水質を選ばない万能カラー

シルバーフラッシュミノー、ブルーギルフラッシュ

※フラッシュ効果の高い大粒のラメ入りなので、曇天の日やササ濁りの水質にも効果大。

使用感、インプレ、おすすめタックル

スイングインパクトファットは、どちらかと言えばリアルベイトとは異なるデザイン。実際のベイトより大きなシャッドテールを備えていて、特徴的なリングボディはバスフィッシング初期のワームに近い、やや現実離れしたボディ形状です。

ですが、いざスイミングで泳がせてみると、バスの好奇心をソソる独特のウォブリングアクション。ベイトフィッシュライクなリアル系ワームとは異なり、水をしっかりと押すアクション性能でバスを誘惑する「これぞルアー」と思える存在です。
水噛みが非常に良いので、スローリトリーブでも「引いてる感」を充分に体感。さざ波などでルアーを目視で確認できない場合でも、バイトが分かりやすくアワセやすいのが特徴です。

3.8~4.8インチは、ほぼどのフィールドでも活躍してくれるサイズ感なので、常備しておきたい必殺ワームと言えますね。

4.8インチサイズをスイムジグで使う場合など、ある程度大きさがあるサイズでは、いきなりひったくるようなバイトは少なめです。
何度か体当たりのような軽いアタリが繰り返されるので、その間はリトリーブを止めないでください。(リトリーブを止めると見切られます)
しっかりと口に入れ、バスが反転してグーッと引っ張られるようなバイトを感じるまでフッキングを我慢するのがコツです。

スイングインパクトファットに合うタックル

スイングインパクトファットはワーム本体に自重があり、また大型バスを惹き付ける力が強いので、ウルトラライトクラスのフィネスなスピニングタックルはおすすめできません。

2.8~3.3インチは、ノーシンカーや軽めのジグヘッドでの使用が多いので、ライト~ミディアムライトクラスのスピニングタックルが適しています。比較的ゆっくりとトレースする使用が多くなるため、合わせるリールは2500S番台のノーマルギアがいいですね。
本体に重量があるので、ベイトフィネスタックルでも扱いやすいワームです。

4.3~7.8インチは、テキサスリグやスイミングジグのトレーラーとしての使用が一般的。ワーム自体もかなり重く、太めのフックを使用する事から、迷わずベイトタックルを選択してください。
フッキングパワーの強いミディアムヘビーからヘビークラス、6.8インチ以上ならエクストラヘビーパワーがいいですね。
合わせるリールはバーサタイルモデルで問題ありませんが、丁寧にリトリーブする使い方が多いので、ノーマルギアがおすすめ。ラインはフロロカーボンの12~16lbあたりを基準としてください。

まとめ

ケイテック スイングインパクトファット 4.8インチと2.8インチ

スイングインパクトファットは、初心者からベテランの方まで、困ったときに頼れる使いやすいワームです。
中でも、次のようなシチュエーションで効果的。特に、春先や晩秋以降の低水温期など、リトリーブにしか反応しないが、ハードプラグでは強すぎる場合の必須アイテムと言えますね。

  • ビッグベイトなどのハードプラグにバスがチェイスするが、どうしても口を使ってくれない時
  • トリプルフックのハードベイトで攻め難いストラクチャー周辺を丁寧にリトリーブしたい場合
  • いかにもバスをストックしているような倒木やウィード、ヒシモが点在するスポットを、場を荒らさずにタイトかつ果敢に攻め込みたい時
  • アフタースポーンや晩秋以降の低水温期等、低活性な時期にストラクチャーに潜り込んだバスの口を使わせたい時
  • バイトがあったがフッキングできなかった際のフォローベイトに
  • ストロングパターンを一通り試したが反応が得られない時

スイングインパクトファットは、上記のような場合に、ノーシンカーや乳首リグで丁寧なリトリーブを試してみたいルアー。それでも喰わない場合は、サイズダウンした2.8~3.8インチを1/8~1/4oz.といったライトラバージグにセットしてキャストしてみてください。
食わせやすいスモールサイズでも、大きなシャッドテールがしっかりと水を押し、ゆったりとしたフォールスピードでバスにアピールできます。

ハードルアーでは得られない丁寧なアピール力で、様々なサイズやスピードでアプローチできるのが「スイングインパクト ファット」の魅力。この手のワームとしては水押しが非常に強く、ビッグバスを呼び寄せるパワーを秘めたルアーです。

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