ロッド

琵琶湖でランカーを獲るためのロッド選び

エバーグリーン ブルーマイスター

皆さんご存じ日本一の湖「琵琶湖」。
ブラックバスを釣られる方でしたら、一度は訪れてみたいフィールドですよね。
琵琶湖で釣りをするなら、どんな魚を釣りたいですか?
もちろん、目標は50(ゴーマル)、60(ロクマル)クラスではないでしょうか。

琵琶湖は、ボートでの釣りも盛んですが、オカッパリでも数多くのビッグバスが釣れています。
そんな大物ランカーサイズを釣るにあたって、今回は『ロッド』にフォーカスをあてました。

ロッドには、リーズナブルな製品から高額なハイエンドモデルまで数多くの種類がありますが、多くの人が『実際、ここまでの高級ロッドが必要なの?』と感じているのではないでしょうか。

自分的な結論としては…『備えあれば患いなし!』です。
特にデカバスを狙うのであれば、できるだけ性能の高いロッドで不安要素を排する必要性もあると感じています。

なぜ。ハイエンドモデルが必要なのか?
その理由を踏まえた上で、おすすめのロッドをご紹介させていただきます。

琵琶湖の紹介

滋賀県の約6割を占める大きさの湖。一周235.2kmのマザーレイクです。
もちろん、湖としては日本一の大きさを誇ります。

ブラックバスの世界記録

ご存じの方も多いかもしれませんが、琵琶湖はブラックバスの世界記録が釣れたフィールドとしても知られています。
そのサイズは、重量22ポンド4オンス(10.12kg)、長さは73.5cm!
ロクマルを超えたナナマルですから、まさにモンスターですね。

10ポンド(まずロクマルは超えます)のバスを目標とする釣り人も多い中、その倍以上のバスが居ることだけでも驚きです。

琵琶湖のバスフィッシングガイド

琵琶湖には数多くのマリーナがあり、ボートによるバスフィッシングのガイドサービスも充実。
ガイドさんの中には、テレビで見かける有名なバスプロも数多くいらっしゃいます。

機会があれば、プロのガイドサービスでバスボートに乗って釣りをしてみる事もおすすめ。
広い琵琶湖を高速なバスボートで走るだけでめちゃ爽快で、プロ目線の様々なレクチャーは釣りのスキルアップにも繋がります。

なぜロッド選びが重要なのか?

そんな琵琶湖でデカバスを釣るためのロッドについて、1つの考え方を提案するので参考にしてみてください。

まず、バスロッドって一日中持っていますよね?
そうなると疲労の軽減のために『軽さ』と『バランス』が重要になってきます。
疲労で集中力が途切れてしまっては元も子もありません。
せっかくのチャンスを見逃してしまう危険性も高まります。

単に軽いだけではなく、長時間持ち続けても、高い精度で釣りができるバランスも重要。
リーズナブルなロッドでも軽量な製品が増えてきていますが、持った時のバランスまで調整しきれている物は限られています。
また、キャスト時の負荷を上手に分散してくれるようなバランスも、高価なハイエンドロッドは良く作り込まれています。軽さ=バランスの良さとは限りません。

次に感度。
感度は、ロッドの価格が性能に直結する要素です。
価格が抑えめのロッドでも、最近は感度が飛躍的に向上していますが、集中していないと感じ取れない僅かな変化や微妙な違和感をキャッチするには、素材や製法を妥協しないハイエンドモデルが有利です。
特に大物を狙う場合、せっかくワンチャンスに気付かず、フッキングできなければ悔やみきれませんよね。
高価なロッドは、長い時間魚と向き合う釣り人にとって、必ず助けになる場面があります。

最後に、掛けた魚を獲るためのバットパワー。
魚体が大きくなればなるほど重要になり、ハイエンドなロッドにはデカバスとのファイトが安定しやすいバットパワーがあります。

ロッド選びが重要となる主な理由は以上の通り。
次の項目で、掘り下げてロッドの重要性を紹介します。

常に60(ロクマル)クラスが来ると想定した方がいい

前項でご紹介した通り、琵琶湖は世界記録の湖です。
季節にもよりますが、オカッパリでも60クラスに遭遇することが多々あります。
45~50の魚体はさらに数多く存在し、出会うチャンスもグッと増えますね。

ロッドのバットにパワーがある竿は、魚を掛けた後に耐える力が半端なく強いです。
そして、ビッグバスを自然に浮かび上がらせるほど、粘りのある反発力も特徴。
『耐える』だけであれば、ある程度のロッドでも可能ですが、さらにファイト中の主導権を釣り人が得るためにも、一定クラス以上のバットパワーが備わったロッド選択が重要と言えます。

確実に獲るフッキング

ブラックバスを釣る上で、一番いいフッキングポイントは上顎の中心。
ですが、そう簡単に一発でフッキングが決まらないのも事実です。

以前、琵琶湖でプロガイドをされている方と釣行する機会があったのですが、『MH』か『H』パワーの竿を持ってくるように言われていました。
その理由を聞いたところ、『柔らかいロッドだとフッキングが決まらないよ』との事。
確かに、その方のボートデッキにはMHより柔らかいロッドが無く、私も何度がご一緒するうちに理由を実感しました。

釣り方にもよりますが、大物を狙う重量級ルアーやジグ、大き目のワームの場合、特にそれが顕著に。ビッグバスの固い上顎に力強くフッキングをするためにも、ロッドのパワーや芯の強さが重要と言えます。

掛けた時の衝撃! バラシた時の虚しさ

琵琶湖のバスはよく引きます。
同じサイズのブラックバスでも、野池と琵琶湖では泳げる面積が違うので、そりゃ力の強さが違ってきますよね。

以前、アラバマを投げていた時に、『ドンッ』と竿に強い衝撃が響き渡るバイトがあって、しばらく巻くことが出来ない程の強烈な引きを体験しました。
強く引く..というより、体ごと湖底に引きずり込まれるような感覚で、確実にいつもと違うサイズだとハッキリ分かる手ごたえ。
結果的に釣りあげることはできたのですが、あれをバラしていたら…と考えるとゾッとします。

なので、限られたチャンスを後悔しないためにも、道具に妥協する余地を減らすこだわりを持つべきだと思いました。

言い過ぎかもしれませんが、『いつ』『誰が』世界記録を更新するサイズと遭遇するか分かりません。
そんな夢と可能性を秘めた湖ですからね!

どんなロッドが最適? - 琵琶湖でのパフォーマンスが高く、野池などでも使える万能な竿

高価なロッドを選ぶ場合、琵琶湖だけでなく、自分の通うフィールド全てで使いたいもの。また、様々な場所で使い込めば道具に対する経験値も蓄積されます。

オカッパリ、ボート釣り、さらに野池などを全て共通で使うことを考えると、7フィート以上の長さは必ずしも必要ではないと思います。
確かに遠投力があり、足場の高い所での取り回しも良く、今のロッド進化で軽量に仕上がっていますが、小規模な場所で長すぎるロッドは使いにくい場合も。
安定した場所やウェーディングで遠投する場合はロングロッドの方が向きますが、意外と琵琶湖のオカッパリにも、藪漕ぎして入っていくようなポジションがあります。

なので、どこでも取り回ししやすく、それでいて短すぎず、誰でもフッキングの力が伝わりやすい6.8フィート前後のロッドがおすすめ。
パワー的には、巻きとワーミングのどちらにも対応できる『MHクラス』が丁度良さそうです。

至極のバスロッド3選

個人的に至極のロッドと思える3選を紹介します。
その内、2機種はエバーグリーン製。
確かに、大手釣具メーカーの方が技術や製造工程、そしてサポート面に安定感がありますが、至極という事であえて選びました。

かつて、「竿は竿屋」とエバーグリーンの菊元俊文プロが仰っていた事があります。
デカバスを数多く釣ってきたプロが、時間をかけてチューニングを成熟させたロッドには、メーカー規模を超えた力が宿るのかもしれません。

エバーグリーン カレイドインスピラーレ IRSC-611XMH グランドコブラGT

スペック全長2.12m, 継数1, 標準自重149g, パワー エクストラミディアムヘヴィ, ルアー範囲10.5~112g(3/8~4oz), ライン範囲10~30lb

最初のおすすめは、エバーグリーンの「グランドコブラGT」。
このロッドが凄い点は、3/8から4ozまで多種多様なルアーが使える点。
ライトテキサスからビッグベイトまで、そしてワイヤーベイトからスイムベイトまで、一本で全てが扱えるロッドです。
今でこそ同様の性能は他でも得られますが、こうした何でもありのポテンシャルを早い時期から秘めていた実力は本物。

そして、これだけのパフォーマンスを持ちながら、ロッドの自重が142gと十分使いやすいバランス。野球のボール約一個分の重さなので、1日余裕で持っていられそうですね。
とにかく、1日中キャストを続けても、ストレスや負荷がかかりにくい仕上がりです。

高価なロッドですが、幅広い重さのルアーに対応し、これ一本で釣りに行けるハイエンドな性能が魅力ですね。

エバーグリーン ヘラクレス HCSC-67MH ブルーマイスター

スペック全長2.01m, 継数1, 標準自重136g, パワー ミディアムヘヴィ, ルアー範囲7~35g(1/4~1・1/4oz), ライン範囲10~25lb

2本目におすすめする「ヘラクレスのブルーマイスター67MH」は、自分的にランカーを釣った実績が多いロッド。
ワームの釣りから巻物の釣りまで使えるバーサタイルなロッドです。

バットが強いのは最早当然で、その上でMHとは思えない程、ティップ(穂先)からベリーまでがスムーズにすっと素直に曲がります。なので、しなやかなティップでルアー重量を一身に受け止め、強いバットで力強くキャスト可能。
その遠投性能は高く、オカッパリでもアドバンテージになる事間違いなし!

ロッドのバランスも良く、強靭なパワーの割に使いやすい素晴らしいロッドです。
ただ、発売から年数が経過していて、店頭在庫もほぼ残っていない状態。中古ショップなどで地道に探すしかありません。
ファクトリーチューンモデル「ブルーマイスターLTS」であればまだ流通していますが、高価なのが難点です。

また、後継としては、2020年9月にエバーグリーンから「コンバットスティック オライオン」が発売されました。
強靭なパワー、使えるルアーの幅広さが大幅にアップし、それでいて圧倒的な軽量化!
キャスト、フッキングパワー、寄せるパワー、どれもが従来のハイエンドモデルを上回るとんでもないロッドで、こちらも検討の価値ありです。

エバーグリーン オライオン OCSC-69H スターゲイザー

スペック全長2.06m, 継数1, 標準自重118g, パワー ヘヴィ, ルアー範囲7~56g(1/4~2oz), ライン範囲 10~30lb
対象ルアー&リグガード付ジグ、フットボールジグ、テキサスリグ、ヘビードロップショットリグ、スイミングジグ、ヘビースピナーベイト、メタルジグ、大型トップウォーター etc...

ビッグバスもヘビーカバーも余裕のオライオン・フラッグシップモデル。
その軽さは釣り人の負担を最大限に軽減するので、1日中カバーを打ち続ける、ひたすらワイヤーベイトを巻き続ける、そんな押し切れるスタイルの人におすすめ。

ダイワ ブラックレーベル SG 671MHFB

スペックSG 671MHF, 全長(m)2.01, 自重(g)110, ルアー重量(g,oz)7~28,1/4~1, ライン(lb,PE)10~20,-

最後のおすすめ「ブラックレーベル SG 671MHF」は、長さ・強さ・値段とコスパが絶妙なロッドです。
6.7フィートクラスという扱いやすいレングスで、強さこそエバーグリーンのハイエンドモデルにやや劣るものの、ダイワの新技術X45コブラシールドを搭載し、ロッドのネジレが少なく、パワーロスが少ない性能。
カバーやストラクチャーにジグを撃ち込んだり、ボトムでのフットボールジグ操作に優れ、スラックラインを作りやすいティップがスイムジグやスイムベイトにも対応してくれます。

非常に軽く、本記事で紹介した中では比較的価格も抑えめで、初心者から経験者まで納得のロッドに仕上がっています。
グリップジョイント式なので、長さを気にせず車内に積みこめるのも嬉しいポイントですね。

まとめ

いかがだったでしょうか?
いろいろな価格帯のロッドがありますが、1度はハイエンドモデルを手にして釣りをしてみたいですよね。
私も最初は躊躇しましたが、振り返ってみれば、思い切って手に入れて良かったと実感。

自分が多用する釣り方に応じた1本でも手にすれば、『ロッドでこんなに変わるんだ』ということが分かり、自分の釣り方も確実にレベルアップしていきます。
是非あなたに合ったロッドを見つけ出して、琵琶湖でランカーサイズを釣り上げてください。
『こういうことか!』と感じる事がきっとあると思います。

それでは、是非素敵なフィッシングライフを送ってください!

現行のバスロッドについては、次の記事も参考にしてみてください。

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  • この記事を書いた人

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