バス釣りは、シチュエーションに合わせた様々なタックルが魅力。複数のタックルを用意し、シーンごとに使い分けて攻略...それが的中した時はたまらなく楽しいですよね!
慣れ親しんだホームや、ボートでの釣りであれば、考え抜いたタックルの本数で挑むことができます。ですが、初場所をオカッパリで広範囲に探すときは、できるだけタックル本数を絞って機動性を重視したい所。
また初場所に限らず、慣れ親しんだ場所でも、季節や状況によって条件が大きく変わることも考えられます。
そこで本記事では、おかっぱりでのタックルセレクトを紹介。タックル選びに迷っている方は参考にしてみてください。
目次
フィールドの例 | 熊本県のバス釣りポイント 「江津湖」
初場所フィールドのサンプルとして「江津湖」を紹介します。
江津湖は、熊本市の東区と中央区に位置する加勢川水域の湖。
水温は18度から20度と安定していて、ブラックバスを含む約28種類の淡水魚が生息しています。電車・バスでのアクセスも良く、近隣でバス釣りをされる方であれば、一度は訪れた事があるのではないでしょうか。
江津湖は、「上江津湖」「下江津湖」の大きく2つに分かれている事が特徴。
それぞれのフィールドで条件が全く異なり、釣り方も大きく分かれます。
ウィードが豊富な「上江津湖」
上江津湖は、クリアな水質にウィードが豊富なフィールド。
わき水によって水が常にフレッシュで、シーズン中は数釣りだけでなく大物も狙えるポントのようです。ただ、ウィードが多く、攻略にはそれなりの対策が必要。
条件が合えばフロッグなどもハマりますが、ウィードが分厚く生い茂る時は、ルアーの存在が魚に気付かれない事も。ウィードの隙間からリグを落とし込んで誘いをかける...そんな釣りが必要になってきそうですね。
冬でも巻物で釣れる「下江津湖」
下江津湖は、橋脚や鉄柱や岸際にカバーがある分かりやすいフィールド。
一見オープンな水面中央も、人工的に湖底を掘った個所が点在し、目に見えないブレイクが潜んでいます。その為、スピナーベイトやバイブレーションといった巻物で、広く探る釣りが楽しめる場所。
温排水が差し込む為か、水温が高く、寒い時期でもハードルアーの実績が高いことも魅力です。
ただ魚の活性が著しく低い場合は、ネコリグやノーシンカーなどでかなり丁寧にアプローチしないと反応を得られない厳しい面もあります。
フィールドは釣ってみないと分からない
「江津湖」は、性質が異なる2つのフィールドが共存している場所。必要となるタックルや釣り方も全く別のセッティングを用意した方が良さそうですよね。ウィードの豊富な上江津湖より、巻物で実績がある下江津湖の方が冬場に適していたり、一見しただけでは釣り方を絞りきれません。
「江津湖」に限らず、実際に釣り場に行ってみないと分からない状況は多いのではないでしょうか。初場所のオカッパリでタックルを選ぶ場合、できるだけ幅広い釣り方に対応できるスタイルを絞り込むことがポイントと言えそうです。
オカッパリ攻略 | 2本に絞るタックルセレクト
歩いて場所を探す事が中心となるオカッパリでは、タックルは2本くらいに絞り込むのが現実的。持ち運べることは勿論、釣りをしている時も、できるだけ荷物が少ない方が集中できます。
そこで、2本に絞ったタックルの組み合わせを紹介!
MH以上を1本、ML以下を1本
タックルを2本に絞る場合、MH以上のパワーがあるベイトロッドが1本あれば重宝します。
ヘビーカバーの攻略に必須な点は勿論、急な増水や水の濁りといった状況の変化に強めのパワーで対応可能。
プレッシャーの高いオープンなフィールドであれば、Lクラス以下のスピニングにベイトフィネスといった2本も考えられますが、万が一の状況下ではMH以上のベイトロッドが役に立ちます。
例えば、普段クリアな水域が濁った場合、かなり強めのルアーでないと、魚に気が付いてもらえません。また、強風で軽いルアーがキャストできない状況なども考えられますよね。
天気が続いていて、当日が無風の場合でも、上流部が放水して水が濁ってしまうなど、予想外の変化は付き物です。
残りの1本は、ML以下のロッドがおすすめです。スピニングを1本、またはML以下のライトなベイトロッドもいいですね。
ライト寄りのタックルは、低活性時の切り札としてフィネスなアプローチに活躍してくれます。また、小型トップウォーターやミノーなどで、活性の高い魚を素早くチェックする事も可能。
オカッパリのタックルを絞る場合、「強めと弱め」に緩急をつけた2本があらゆる状況に対してバランスが良さそうです。2本に絞れば、ロッドホルダー等で持ち運びも楽になり、機動性も確保できますね。
1. 「ヘビーバーサタイル」と「スピニングフィネス」
- リベリオン 6101MHRB, 6102MHRB
- リベリオン 641L/MLXS-ST, 642L/MLXS-ST
1番目に紹介するタックルセレクトは、ダイワのリベリオン6101MHRB、またはセンターカット2ピースの6102MHRBを軸とした組み合わせです。6101MHRBは、1oz未満のヘビキャロやスイムベイトは勿論、1/2ozまでのワイヤーベイトや7~25gのハードルアーも使えるヘビーバーサタイル。
ダイワのバスロッドは適合ルアー下限あたりの使い心地がいいので、カバーでも使えるパワーを持ちながら、ライトテキサスやフリリグ、高比重ノーシンカーといった軽めの底物まで幅広く対応できます。
ベイトロッド1本でほぼ釣りが完結しそうなタックルに、ソリッドティップのスピニングをプラス。4lb以下のラインで1gクラスのスモラバや虫系ルアーといった、超フィネスなアプローチを切り札とします。
あらゆる場所、あらゆる状況で、高確率に魚をゲットできる組み合わせと言えますね。
2. 「ロングロッド」と「パワーベイトフィネス」
- リベリオン 731MHFB, 722MHFB
- リベリオン 661MLRB, 662MLRB
2番目は、ダイワのリベリオン731MHFB、またはセンターカット2ピースの722MHFBを軸とする組み合わせです。
1番目との違いは、ベイトがロングロッドである点。
大規模フィールドで、沖のブレイクまで遠投が必要なシーンでも対応することができます。
2本目のタックルに、8から10lbラインによる強めのベイトフィネスを加えることで、ライトリグでのフォローを可能にします。小型トップウォーターやシャッドといった中型までのルアーも扱えるので、ロングロッドを脇を強力にサポートできる組み合わせと言えます。
ベイトロッド2本で、大規模フィールドを手返しよく攻略できるのが魅力ですね。
3. 「パワーバーサタイル」と「バーサタイルスピニング」
- 20 ゾディアス 1610MH, 1610MH-2
- 20 ゾディアス 268L, 268L-2
3番目は、シマノの20ゾディアス1610MHまたは、センターカット2ピースの1610MH-2をメインに据えた組み合わせ。1番や2番の組み合わせを、ややパワー寄りにしたタックルです。
シマノのバスロッドは、適合ルアー上限のパワーが秀逸。
1/2ozまでのラバージグやスピナーベイトは勿論、重量級ルアーで力強い性能を発揮できます。
やや短めながら、ヘビキャロやフロッグも使えるロッドなので、この1本で強めの釣りがほぼ完結するのではないでしょうか。
ここにバーサタイルなスピニングロッドを追加することで、ライトリグから軽量ハードルアーまで万全。
4から6lbラインでフィネスアプローチにセッティングしてもいいですし、Kガイドを採用するスピニングモデルなので、0.8~1号程度のPEでパワーフィネスなセッティングも可能なのが魅力です。
4. 「ビッグレイクバーサタイル」と「スピニング」
- ポイズンアドレナ 173MH, 173MH-2
- ポイズンアドレナ 266L, 266L-2
4番目は、シマノのポイズンアドレナ173MH、またはセンターカット2ピースの173MH-2を軸としたタックル。
高感度で軽量、パワーがあるのにしなやかで使いやすいアドレナを軸とすることで、大規模フィールドに限らず、多彩なシチュエーションでの対応力を実現します。
スイムベイトやヘビキャロは勿論、10~30gの巻物までバーサタイルなルアーが使えるので、状況に応じて効率よくフィールドを攻略可能。
さらにアドレナのスピニングをプラスすることで、小型ルアーやフィネスのアプローチも万全となります。
他に比べ、かなり贅沢な組み合わせとなりますが、その価値を十二分に感じられるタックルセレクションです。
まとめ
オカッパリに限らず、バス釣りは場所が重要な要素。
状況に応じた場所を探し当てるためにも、可能な限りタックルを絞り込み、機動性をアップするのは効率的と言えそうです。
バスロッドの性能は年々進化していて、タックル2本の組み合わでも可能な釣りの幅は大きく広がっています。
本記事で紹介した組み合わせの他にも、得意とするタックルを追加したり、試してみたいセッティングを軸にしてみたり、自分なりのスタイルで楽しんでください!
その他のおすすめタックル
今回紹介したタックル以外にも、おすすめのロッドやリールを記事しているので参考にしてみてください。
また、青木大介プロの本にも、オカッパリタックルの2本セレクトによる攻略法が紹介されています!
シーズンやフィールド別の攻略法
各シーズンやフィールド別の攻略方法も記事にしているので、チェックしてみてください。