出典:DAIWA USA
2020年7月1日、2020 PRPDUCT SHOWCASEにて、ダイワUSAの新製品発表がありました。ロッドやリールも多数紹介されていた様子。
その中で、特に気になったリール2機種「タトゥーラ 300」と「タトゥーラ CT」をレビューします!
※追記
本記事で紹介するタトゥーラ300が、「タトゥーラ TW 300/400(TATULA TW 300/400)」として、20201年1月に日本国内でも発売されることになりました。
国内版については次の記事に詳細をまとめています。
ダイワ タトゥーラ 300
出典:DAIWA USA
まずはダイワ タトゥーラ 300。ビッグベイトやマグナムクランク、アラバマリグ用に新規開発されたベイトリールです。
アルミボディ、110㎜ロングハンドル、自重300gオーバーと、ダイワ ZシリーズやジリオンHLCがカワイイ存在に思える超怒級なスペック。
ラインキャパも14ポント/215ヤードとかなり多め。アメリカのライン表記は日本と異なるので、16ポンドラインが200m近く巻けるキャパシティだと考えられます。
スプールは38㎜以上、おそらく40~42㎜径あたりになるのではないでしょうか。
バーサタイルな使用には不向きですが、ビッグベイトを多用される方にとっては、興味深いリールだと思います。タトゥーラシリーズなのでコストパフォーマンスが高く、しかも本体やスプール軸の超耐久性が期待できます。TWS採用によるライン放出の抜けの良さも、ビッグベイトによるラン&ガンといった豪快なスタイルを快適にしてくれそうですよね。
マグナムクランクを余裕のハイギアで巻き倒せるのも未知の領域!
タトゥーラ300のスペックは次の通りです。
- TTU300HS, ベアリング7(2CRBB+5BB)+1, ギア比7.1:1, 最大巻き上げ(cm)95, 自重(g)326, ラインキャパ(lb/yd)12/260 14/215
- TTU300HSL, ベアリング7(2CRBB+5BB)+1, ギア比7.1:1, 最大巻き上げ(cm)95, 自重(g)326, ラインキャパ(lb/yd)12/260 14/215
- TTU300XS, ベアリング7(2CRBB+5BB)+1, ギア比8.1:1, 最大巻き上げ(cm)100, 自重(g)326, ラインキャパ(lb/yd)12/260 14/215
- TTU300XSL, ベアリング7(2CRBB+5BB)+1, ギア比8.1:1, 最大巻き上げ(cm)100, 自重(g)326, ラインキャパ(lb/yd)12/260 14/215
タトゥーラ300 は スティーズHLC への布石か!?
出典:DAIWA USA
アメリカでリリースされるタトゥーラ 300。特筆すべきはその形状。
「現行のスティーズ系?」
と見間違えるほどなデザイン。最近のダイワ新製品を考慮すれば、スティーズ系のボディ流用は十分考えられます。ですが、さすがにこの強大なスペックは新規設計だと推測。特に、最近のシマノリールのような巨大なギアボックス付近が際立って見えます。
どうしても期待してしまうのは、大径スプール用のスティーズボディが開発されているのでは...という事。ビッグベイト用リールは勿論、大径スプールのスティーズHLCが登場するかも...と妄想してしまいますよね。
※追記
村上晴彦さんのTwitterによると、「スティーズ A TW HLC」の開発があと少しの所まで進んでいるようです。ラインキャパ16lb100mに、なんと「マグフォースZブースト(MAGFORCE Z BOOST G1)」になる見込み。
スティーズ a tw hlcスプールの径は34mmのままか、より大径になるのか不明ですが、外観を確認した限り36㎜径はありそうです。であれば、新型のボディを採用するかもしれませんし、スティーズAはスティーズSVTWより若干ボディが大きいので、カスタマイズして大径スプールが収まるのかもしれません。
現在ツイートは削除されていて、時間限定のポロリ情報だったようです。いずれにせよ、遠距離派の釣り人にとってスティーズA TW HLCは楽しみですよね!
剛性が高いスティーズAに、ハイパードライブデジギアやハイパードライブデザインといった、更なる強度アップ・巻きパワーアップの最新技術が採用されるかどうかも気になります。
※再追記
「スティーズ A TW HLC」のインプレをアップしたので、参考にしてみてください。
ダイワ タトゥーラ CT
出典:DAIWA USA
2020 PRPDUCT SHOWCASEでもう1つ気になったリールがタトゥーラCT。
CTといっても、国内でリリースされている軽量ルアーに向いたCTリールでは無く、(アメリカにしては)コンパクトなボディをタフなまま製品化したリールです。
以前、国内で販売されていたタトゥーラCT タイプRの廉価版をマイナーチェンジしたモデルのようですね。おそらくボディデザインの微変更(剛性アップは期待できるかも)だけで、安価で頑丈な(だけどタイプRより重い)スプールになると思います。
タトゥーラCTのスペックは次の通り。
- TTUCT100H, ベアリング7BB+1, ギア比6.3:1, 最大巻き上げ(cm)66, 自重(g)204, ラインキャパ(lb/yd)14/120 16/100
- TTUCT100HL, ベアリング7BB+1, ギア比6.3:1, 最大巻き上げ(cm)66, 自重(g)204, ラインキャパ(lb/yd)14/120 16/100
- TTUCT100HS, ベアリング7BB+1, ギア比7.1:1, 最大巻き上げ(cm)77, 自重(g)204, ラインキャパ(lb/yd)14/120 16/100
- TTUCT100HSL, ベアリング7BB+1, ギア比7.1:1, 最大巻き上げ(cm)77, 自重(g)204, ラインキャパ(lb/yd)14/120 16/100
- TTUCT100XS, ベアリング7BB+1, ギア比8.1:1, 最大巻き上げ(cm)87, 自重(g)204, ラインキャパ(lb/yd)14/120 16/100
- TTUCT100XSL, ベアリング7BB+1, ギア比8.1:1, 最大巻き上げ(cm)87, 自重(g)204, ラインキャパ(lb/yd)14/120 16/100
ラインキャパは14ポント120ヤード、つまり約100メートルです。
ただ、国内のライン規格が「ポンドクラスライン」と呼ばれる上限であるのに対し、アメリカの規格は「ポンドテストライン」と呼ばれる表記ポンド数までの耐久を保証する形式。
アメリカの14ポンド表記は、国内だと16ポンドあたりに相当するので、スティーズAに近い16ポンド100メートルあたりのラインキャパになりそうです。
期待は ジリオン CT SV TW, タトゥーラ CT SV TW
2020 PRPDUCT SHOWCASEが深夜に公開されたとき、真っ先にタトゥーラCTに飛びつきました。
内容を確認した後にその興奮は冷めてしまったのですが、自分がCT SV系のタトゥーラやジリオンに強い期待を抱いていたことを実感。同じように、剛性の高いCT SVシリーズを欲している方は多いのではないでしょうか。
剛性の高さで言えば、丸型のミリオネアCT SVなどもあるのですが、かなりハイエンドな価格設定。もしかすると、来年あたりにアルミボディのアルファスAIR TWを流用したCT版が登場するかもしれません。
ですが、単に頑丈なだけではなく、小型フロッグやライトなパンチショットを特大カバーに打ち込んで強引に引き寄せるような...そんなリールが欲しいと思います。
まとめ
元々タトゥーラシリーズは、アメリカの北米市場だけでリリースされていたリール。
それが国内でも話題となり、日本に逆輸入されてきました。
2020タトゥーラSV TWなど、今では国内市場にも最適化されたリールへと進化し、アメリカへ再逆輸出される程。
常にユーザーニーズと共に進化してきたブランドなので、今回のアメリカで発表された新製品が今度どのような布石になるのか、期待が高まります。
国内で販売されるダイワベイトリール(2021年モデル)も記事にしているので、参考にしてみてください。