コスパ最強のフロロライン、シーガー「フロロマイスター」のインプレッションをレビュー!
フロロマイスターは以前から評判が高いラインですが、最近また話題になっているようです。
何故いま話題なのか?本記事を参考にしてみてください。
目次
フロロマイスター | どんなライン?
フロロマイスターは、プラスチック加工を専門とするクレハ合繊株式会社の釣糸ブランド「Seaguar」のライン。クレハはフロロラインに秀でたメーカーで、自社原料でライン製造を可能としている稀有なメーカーです。
バス用フロロラインとして人気の高い、R18フロロハンターやR18フロロリミテッドなどの高級ラインも製造しています。
その中でフロロマイスターは、コストパフォーマンスを強く意識しながらも、絶対的に必要な「しなやかさ」「感度」「耐久性」を兼ね備えた万能ラインです。
320m巻き(16lb以上は240m巻き)で1000円台と、フロロラインの中ではリーズナブルな価格設定。
釣行が多く、ラインを頻繁に巻き替えたり、フィールドに合わせてポンド数を変える必要がある人には嬉しいですよね。
使いやすいラインなので、はじめてフロロラインを使う方にも是非使っていただきたいラインです。
ボビン巻きの意外なメリット⁉ | 平行巻きでないのは大丈夫?
フロロマイスターは大きなボビンに巻かれたラインです。
高級ラインのような平行巻き・整列巻きじゃないけど大丈夫?と心配な方もいらっしゃいますよね。
ですが、昔海外で販売されていたような不整列な巻き方ではないので、全く問題ありません。
リールに巻き取るときにキチンとしていれば性能面の不安は無さそうです。
※以前は整列巻きでしたが、コストを抑えるために仕様変更したようです。
ボビン巻きのラインには意外なメリットもあります。
釣り現場のトラブルでリールにラインを巻き替える場合、ボビンを湖面に浮かべて巻き取れば、自然と平行な巻き上げに!
ボビンの横幅が広いので、湖面に浮かべることで自然と巻き取りやすい状態をキープできます。
ラインを巻き取ったあとは、ネットでボビンを回収。という、少し前にアメリカのバスフィッシングトーナメントで試合中にラインを巻き替えるシーンがありましたが、まさにコレです。
こうしたシーンは意外と多く、例えばプロのガイドさんと釣行している客さんにトラブルがあった場合、この方法でスピーディーにラインを巻き替えたりしています。これはプライベートな釣行でも役立つ時があるかもしれませんね。
耐久性は最高! | しなやかさは? 感度は?
↑ こんな場所でも使っています。
フロロマイスター最大の特徴は耐久性です。
シーガーのラインは元々耐久性に優れているのですが、余分なコーティングが無いせいかフロロマイスターは特に丈夫に感じます。
ラインは水に触れるとどうしても劣化するので、数回の釣行ごとに巻き替えるのがベスト。
そのために、コスパが高くて巻き替えやすいフロロマイスターを選ぶのですが、丈夫過ぎて巻き替えるタイミングを見失うほどです。
しなやかさについても最低限の性能はもっています。
ただ、R18フロロハンターやR18フロロリミテッドのような高級ラインのしなやかさには遠く及びません。
しかし、しなやか過ぎないラインは、逆にキャスティングや結束時のトラブルが少なくなります。高級ラインはあまりにもスムーズなので、キャスト時に余分なブレーキがかかりにくい分、摩擦が少ない分、それぞれキチンとした対応が求められるからです。
しなかやさが低下してきたら、素直にラインを巻き替えるのがフロロマイスターの正しい使い方かもしれません。
フロロマイスターは感度も十分です。
確かに、15m以上のディープを探るような繊細な釣りでは操作性や感度が微妙に足りない、と感じることもあります。
ですが、5lb以上のラインで問題を感じた事はほとんど無く、シャローやカバーを狙う釣りの場合は耐久性のメリットが勝ります。
細かい所が使いやすい | フロロマイスターが話題の理由
フロロマイスターは、80mごとにマーキングシールが付いています。高級リールは100mや75mごとにラインに色が入ったりしていますよね。
また、そもそも販売している量が100m単位だったりします。
自分的にはこれが使いにくく、フロロマイスターのようにマーキングシールで止めてある方が楽です。
最近のリールは小径化やナロー化が進み、キッチリとしたラインキャパシティがあるとは限りません。
そのため、8lbラインを45m巻いたり12lbラインを70m巻いたり、さまざまな太さと量を巻きやすいのもフロロマイスターが便利な所です。
まとめ | 基本性能の高さがコストパフォーマンス
フロロマイスターは、必要な性能と価格のバランスが良いフロロラインです。
確かに、トーナメントシーンや年に1度の遠征時などココ1番で使うラインではないかもしれません。
ですが、普段から釣行の多い方や、フロロラインにまだ慣れていない方には、どんな高級ラインよりもリーズナブルで使いやすい製品になっています。