出典:BASSMASTER
Bassmaster Northern Open James River
2022年4月14~16日にかけて、アメリカ・バージニア州のジェームズリバーで「バスマスターノーザンオープン初戦」が開催されていました。
バスマスターオープンは、アメリカで開催されるバスフィッシングのプロトーナメント。オープン戦という事もあり、優勝賞金は35,000ドル(約440万円)とそこまで大きくはありませんが、世界中のプロ選手が参加する熾烈なトーナメント戦です。
バスマスターオープンは複数の地域に分けられ、それぞれの地で年間成績を競い合う形式。その1つ、ノーザンオープンの第1戦となるジェームズリバー戦にて、日本のキムケン(KIMKEN)こと「木村 健太(Kenta Kimura)」プロが見事初優勝を成し遂げました!
おめでとうございます!!
目次
木村 建太 選手 | 悲願の初優勝!!
木村建太選手は、すでに十分な実績を海外で残しています。
選ばれたトップ選手だけが参加できる上位トーナメント「バスマスターエリート」にも出場資格があり、ある意味貫禄勝ちとも言える優勝ですね。
ただ、これまでは2位を含む上位成績が多く、圧倒的な年間成績を残しつつも、優勝したのは今回が初めて。正に、悲願の初優勝となりました。
これで、バスマスターエリートに参加する日本人選手全員がアメリカで優勝経験を持つ事になります。
木村建太 選手のプロフィール
出典:BASSMASTER
出身:京都府
生年月日:1982年2月7日
1990年 父親に連れて行ってもらった琵琶湖で初めてバスを釣る(エサ釣り)
1992年 初めてルアーでバスを釣る
2000年 京都チャプターシニア年間総合優勝
2001年 琵琶湖ガイドとして活躍
2003年 アメリカのツアー観戦の為に渡米。選手としての出場を決意し、資金作りを開始
2009年 琵琶湖オープン年間総合優勝
2010年 バスマスターオープンにボーターとしてフル参戦
2013年 再度渡米し、以降アメリカのトーナメントで活躍中
木村 建太プロ | 優勝への軌跡
▲圧巻のバスをウェイインに持ち込む木村建太選手 出典:BASSMASTER
Day1
初日は、パワーフラッターを装着したテッケルのバズベイトをメインにラン&ガン。見事キーパー5匹をキャッチし、合計17lb(約7.7㎏)を釣り上げます。
キムケンさん自身、14lbあたり釣れれば十分だと考えていたようですが、初日の成績は19位。ビッグフィッシュが数多く潜むジェームズリバーのポテンシャルに驚かされたようです。
Day2
2日目からは、EVOKE2.0や3/8ozのスピナーベイト+スイングインパクト3.8インチ、ワンテン、DRTのタイニークラッシュなどを交えてリズムを作り上げていきます。
キーパー5匹で23lb 5oz(約10.5㎏)を釣り上げ、一気に2位に浮上しました。
Day3
3日目となる最終日は、前日までの成績上位10名だけが参加できる決勝戦。リズムを作り上げた木村建太 選手は、24lb 11oz(約11㎏)を釣り上げ、トータル15匹・65lb(約29㎏)という圧巻の成績で優勝を飾りました!
ジェームズリバーは汽水域が混じる河川。2日目以降、木村 建太プロはあまり大きく動き回らず、潮のタイミングを見極めてボコボコ釣り上げたようです。
琵琶湖で豪快な活躍を見せていたイメージが強いキムケンさんですが、状況に応じて多彩に戦略を組み替える柔軟性が勝利を生んだのかもしれませんね。
藤田京弥 選手 | 初出場で決勝進出!
出典:BASSMASTER
今回の「バスマスターノーザンオープン初戦 ジェームスリバー戦」には、最強の若手プロ「藤田京弥 (Kyoya Fujita)」選手が参戦!アメリカ戦初出場となります。
藤田京弥プロと言えば、ライブスコープで見える魚影に極小ワームでサイトを仕掛ける「マイクロパターン」が話題になりましたが、オカッパリを含めて様々な釣りスタイルに精通しています。
国内でもう敵は居ないのか...とすら思われていた強さだけに、アメリカでの活躍に期待していた方も多いのではないでしょうか。
結果、怪物のデビュー戦に相応しい「初出場・決勝進出」という快挙を成し遂げています。
藤田京弥 選手のプロフィール
出身:埼玉県
生年月日:1996年4月2日
6歳から釣りをはじめ、18歳でヒューマンフィッシングカレッジに入学。
2017年卒業と同時にJBマスターズ・シリーズにエントリーし、初年度年間20位。
2018年よりTOP50へ参戦。 2018ジャパンスーパークラシック優勝、2018JBマスターズ年間優勝、2018トップ50第3戦優勝、2018トップ50年間2位など、華々しい活躍を見せる。
2019年からジャッカルのプロスタッフに。
トップ50参戦中の藤田夏輝は実の兄(初の兄弟TOP50プロ)
藤田京弥 プロ | 決勝進出までの軌跡
Day1
初日は、50up2匹を含むキーパー5匹でリミットメイク。15lb 15oz(約7.2㎏)を釣り上げ、藤田選手自身、「まあまあいったか」と思ったそうです。
ところが結果は32位。アメリカのプロ選手達が持つハンパないレベルに驚かされたようですね。
Day2
2日目は、18lb 12oz(約8.5㎏)を釣り上げ一気に8位へと浮上。怪物「藤田京弥」選手に相応しい圧倒的な追い上げで、上位10名だけが参加できる見事決勝戦に進出しました。
Day3
ビッグフィッシュパターンをやりきった藤田京弥 選手。しかし、何故か1kgクラスの魚しか釣れず、3日目は11lb 1oz(約5kg)の成績となります。
トータル15匹で45lb 12oz(約21㎏)。10位という成績で幕を下ろしますが、初出場としては十分すぎる成績ですね。
アメリカ参戦へのフラグ
▲バスマスタークラシックを観戦する藤田京弥プロ
藤田京弥プロは、3月に開催された世界最高峰のトーナメント「バスマスタークラシック」を現地で見学されていました。
DAIWA USAから招待されたそうで、近い将来アメリカに参戦する旨を発言されています。
(まさか、こんなに早く参戦するとは思いませんでしたが)
新型スティーズロッドの開発!?
JBTOP50遠賀川戦は全てのバスをこのタックルで釣りました。
ダイワプロトロッド61LにNEWイグジスト LT2500S-XH。
自分の意見を反映させてもらったNEWドラグ「ATD TYPE-L」と、ドラグノブをSLPWORKSから発売されているクイックドラグノブに交換して最高の使い心地😊 pic.twitter.com/6vGbz9uHj9
— 藤田京弥 (@mr_0402) April 8, 2022
バスマスタークラシックの会場にて、藤田京弥プロから「レーシングタイプのスティーズロッド開発に着手している」というコメントをいただきました。
SNSでもプロトのロッドが紹介されているので、来年以降にスティーズレーシングがフルモデルチェンジするのかもしれませんね。
以前のスティーズレーシングが丁度カタログ落ちしたので、かなり確率は高いと思います。
今回の試合でも、藤田京弥 選手はロッドにスティーズやリベリオンを使用。海外での経験が、ダイワのバスロッドにフィードバックされるのが楽しみですね。
スティーズロッドやリベリオンについて興味をお持ちの方は、次の記事も参考にしてみてください。
藤田京弥プロのタックル | 新型ベイトリールも登場か!?
世界へと戦いの場を広げた藤田京弥 選手。藤田選手が渇望するベイトリール「スティーズリミテッド SVTW 1000S」が新登場します。
スティーズリミテッドSVTWをハイギア化し、圧倒的な手返しを実現。しかも、SVブースト初となる浅溝シャロースプールを搭載している点も見逃せません。
SVブーストのシャロースプールは、どのリールにもまだ採用されていない新規格。藤田京弥プロのリミテッドモデルも楽しみですが、単品でのカスタムパーツも期待したいですよね!
まとめ
アメリカのトーナメント初戦で、いきなり「木村建太」選手が優勝。日本のファンにとっても嬉しいニュースですよね。
本当におめでとうございます!
これで木村建太プロは、来年開催される最高峰トーナメント「バスマスタークラシック」への出場権を獲得しました。
オープン戦初戦でビッグステージへの参加権利を得た事もあり、これから先の試合もガンガン攻めのスタイルを見せてくれそうです。
また、初出場で決勝進出した藤田京弥 選手にも期待が高まります。
国内で見せつけた無双ぶりをアメリカでも発揮してくれるのではないでしょうか。
今回のジェームズリバー戦は、多くの日本人選手が参加していました。
木村建太 選手、藤田京弥 選手に加え、北大祐 選手や加藤誠司 選手、宮崎友輔 選手、加木屋守 選手と錚々たるメンバー。世界の大舞台で活躍する日本人選手たちに、今後ますます目が離せませんね!
みんなで一緒に応援して、バスフィッシングを盛り上げていきましょう!!
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バス釣りの攻略法やおすすめ製品の紹介、実際に使ってみたインプレなども記事にしています。
興味をお持ちの方は参考にしてみてください。