最近SNSなどでも話題の釣り具メーカー「ゴメクサス(GOMEXUS)」。
ハンドルやリールスタンド、プライヤーなど様々なフィッシングアイテムを世界規模で販売し、300万人を超えるユーザーを誇っています。
自社でジギング用リールを製造販売するなど、その技術力にも目を見張るものがありますね。
そのゴメクサスから、待望の34mm径の浅溝シャロースプールがいよいよ新登場!
ジリオンSVTWやスティーズSVTWといった、王道スプールを搭載するダイワのベイトリールに対応します。
フロロライン8lb.50m巻きという、ベイトフィネスに近い領域をカバーできるラインキャパ。加えてPE1号100mにも対応し、ライトロックフィッシュやチニング、ライト寄りなシーバスなどのソルトシーンでも活躍してくれます。
本記事では、ゴメクサスのスティーズSV / ジリオンSV用スプール「OZ1000」を実際に使ってみたインプレレビューの所感を交えて、その魅力の詳細を紹介!
軽量ルアーを主体としたライトバーサタイルな使用感は爽快そのもの。さらにPEラインが非常に扱いやすく、ベイトPEを始めてみたい方にも最適な仕上がりでした。
目次
ゴメクサス OZ1000 スティーズSV / ジリオンSV スプール | 性能・スペック
公式サイト■GOMEXUS OZ1000 スプール(スティーズSV/ジリオンSV用) | 性能・スペック
素材 | 本体重量 | PEライン | フロロライン | 対応ルアー |
超々ジュラルミン | 7.2g | 1.0号-100m | 8lb.-50m | 2-8g |
ゴメクサスの34mm径スプール(スティーズSV / ジリオンSV用)の性能・スペックは上記の通り。
スプールにセラミックダブルボールベアリングを搭載し、リールサイドカバー用にも別途セラミックダブルボールベアリングが付属します。
シングルのセラミックボールベアリングでもかなり低慣性なレスポンスを実感できますが、二重構造のダブルボールベアリングはよ
aaり明確に、ハッキリと性能の違いを体感できました。
また、強度を低下させるような極端な肉抜きは施していませんが、ベアリング込みのスプール自重はなんと7.2g。スプール単体重量は4.7gと、トップクラスに軽量なスプールです。
純正のSV BOOS 浅溝シャロースプールがベアリング込みで11g、KTFバーサタイルフィネススプール「KAHEN」Daiwa Ver2がスプール単体で5.2gなので、それを上回る軽さのゴメクサススプールはキャストパフォーマンスに期待が持てますね。
勿論、純正やKTFはコストが高い分、長期的な耐久性を含めた完成度は高いと思います。
とは言え、ゴメクサススプールにも必要十分な強度は感じられたので、コストパフォーマンスを優先しつつ、実性能に振り切ったカスタムパーツだと感じました。
スプール重量、重さ、ベアリングサイズ
ゴメクサスのスティーズ・ジリオン用スプールは実測で7.2g。スペック通りの重量ですね。
スプールのベアリングは、やや大き目で回転性能の高そうな1130サイズを採用。1130サイズのセラミックダブルボールベアリングは、パーツ単体でみてもかなり珍しいパーツです。
デザイン、付属品
▲付属のセラミックダブルボールベアリングはリールのサイドカバー用。ノーマルのベアリングより厚みが無いので、まず付属のOリングをスペーサーとして装着し、その上からベアリングを組み込みます。
ゴメクサスのスプールは、実売7,000円台後半という価格帯の割に高品質。デザインも上質で、ハイエンドリールとの組み合わせに遜色はありません。
確かに、純正のシャロースプールや国産の高価なカスタムスプールと比較すると、長期的な耐久性に若干不安がありますが、必要十分な強度は備えていると感じました。
セラミックダブルボールベアリング
ゴメクサスのスティーズSV / ジリオンSV用スプールは、セラミックダブルボールベアリングを搭載しています。
リールのサイドカバーに取り付けるセラミックダブルボールベアリングも付属しているので、このパーツだけでキャスト周りをかなり性能アップできたと感じました。
キャストフィール | キャスト性能、使用感
▲フロロカーボンラインを巻いた状態
ゴメクサスのスティーズ/ジリオン用スプールを初めてキャストした時、あまりに予想を超えた快適さに驚きました。
キャストフィールだけであれば純正浅溝シャロースプールを上回り、KTFなどのカスタムスプールに匹敵する使用感。軽量ルアーを普通に投げる場合でも、ショートキャストやピッチングで打つ場合でも、超ゴキゲンなポテンシャルを発揮してくれました。
1gクラスの超軽量なルアーは、流石に最近のベイトフィネス専用機ほどではありませんが、8lb.のフロロカーボンラインを巻いた状態でかなりフィネス寄りな用途に使用できます。
具体的には、1.8gクラスのスモラバやライトリグだと、ロッドとのバランスがマッチしないとやや厳しめ。2.2g以上、できれば総重量で3.5gクラスからのライトリグが守備範囲です。逆に、やや重めな5~7g辺りでも非常に快適で、10g前後のプラグも問題なく使用できました。
そして、フロロラインだけでは無く、PEラインにおいても優秀なブレーキ性能。非常に使いやすく、ベイトでPEを使い慣れていない方でもトラブルが少なく、フルキャストで飛距離を出しやすい特性に仕上がっています。
細PEを用いたフィネスなバスフィッシングにも最適。また、ライトロックフィッシュやチニング、シーバスといったソルト用途にも高相性と言えます。
ゴメクサスのスプールを追加することで、リールの使用用途の幅がかなり広がりそうだと感じました。
PEライン使用時は3.5~10gのルアーをメインに、プラグであれば14gクラス辺りまで使えそうです。
※スペック以上のルアーを使用した場合、スプールに過度な負担をかける可能性があります。適合外のルアー使用は、ご自身の自己判断でお願いします。
セラミックダブルボールベアリングの効果・使用感
セラミックダブルボールベアリングは、回転の立ち上がりが早く、軽量ルアーのキャストやピッチングなどの近距離アプローチで快適な使用感を実現。ブレーキが効きやすく、結果としてリールのブレーキを弱めることが出来るので、フルキャストによる遠投の飛距離も伸びました。
ブレーキを弱めた場合でも、制御が細かく適用されるイメージで、キャストに安定感が増します。バックラッシュなどのトラブルが激減すると感じました。
ブレーキシステム・構造
ゴメクサスのスティーズSV・ジリオンSV用スプールは、スプール回転に応じてマグネット部が伸縮する構造。単純な伸縮だけでは無く、最大ブレーキの地点でカムロックがかかる構造で、ダイワのAIRブレーキに近い特性となっているようでした。
まとめ
「ゴメクサス スティーズSV ジリオンSV 専用スプール」は、超軽量な浅溝シャロースプールに相応しい性能を高レベルで実現しているカスタムパーツ。フロロラインにもPEにも対応するブレーキ特性で、トラブルが少なく、近中距離へ打っていくスタイルからフルキャストまで快適です。
セラミックダブルボールベアリング2個の相乗効果も高く、バーサタイルな34mm径スプールで軽量ルアーを扱いたい方におすすめな1品。
0.6~1号辺りの細めなPEとも相性が良く、小さなルアーで遠距離を攻めたい用途にも適していますね。
バス釣りだけでは無く、チニングやシーバス、ライトロックフィッシュといったソルトシーンでも活用可能。さすがに、1g台のアジング用ジグ単や渓流ルアーは厳しい面もありますが、それでも使えないレベルではありません。
性能面が優秀なだけでは無く、7,000円台後半のコストパフォーマンスも魅力。高価なカスタムスプールを敬遠していた方でも、お試しで使ってみる価値があります。
ライントラブル時に備えた予備スプールとしても活用できるので、手持ちリールの使用用途がグッと広がるパーツだと実感しました。
ゴメクサス・スティーズSV / ジリオンSV 専用スプール | 取りつけ方法
ゴメクサスのスティーズSV・ジリオンSV用スプールには、リールサイドカバー用のセラミックダブルボールベアリングが付属します。
ここでは、セラミックダブルボールベアリングの装着・セットアップ方法を紹介。スティーズCTで紹介していますが、スティーズSVTWやジリオンSVTWでも同じ方法で取り付けできます。
必要工具、あると便利なもの
▲写真はスティーズCTだが、スティーズSVやジリオンSVでも装着方法は同じ
自分は、リールのハンドルノブを外す「ノブキャップリムーバー」でベアリングを取り付けています。
ベアリングを押さえているリングを外したり、ベアリングを外す際に引っ張り出せるので重宝しますね。
また、細かい部品が無くならないように、ステンレストレー上での作業がおすすめです。
1. ベアリングリングと純正ベアリングを外す
リールサイドカバーを取り外し、細い針金のようなベアリングリングを外します。
ノブキャップリムーバーの先端をリングに引っ掛けると外しやすいですが、リングが飛んでいかないように注意。親指でリング全体を覆いつつ、慎重にリングを外してください。
万が一、ベアリングリングを紛失した場合、釣具屋でパーツ注文可能。10mm用の汎用リングでも代用可能です。
ベアリングリングを外し、ベアリング本体を取り出します
ベアリングが外れにくい場合、ノブキャップリムーバーの先端に引っ掛けて、引っぱり出してください。
2. Oリングとセラミックダブルボールベアリングを装着
純正のベアリングを取り外したら、まずゴメクサススプール付属のOリングを装着します。
ダブルボールベアリングは、純正ベアリングより幅が細い仕様。それを補うために、Oリングをスペーサーとして利用します。
▲Oリングを装着した状態。
▲Oリングの上から、付属のセラミックダブルボールベアリングを装着。
ベアリングを指で押さえつつ、ベアリングリングを装着します。
ベアリングリングが飛んでいかないように注意!
この写真の状態では、まだリングの溝にキッチリとハマっていません。
ベアリングリングを溝にキッチリとはめ込めば、作業完了です。
充実のラインナップ!! | ゴメクサスのスプール、カスタムパーツ
ゴメクサスは、他にもスティーズCT SVTW用、タトゥーラTW 80用スプールを販売しています。
これらもかなりパフォーマンスに優れたコスパモデルなので、お手持ちのリールに合う製品があれば、導入を検討してみる価値がありそうですね。
実際、使っている方の評価も高いようで侮れません。
また、本記事のリールには、ゴメクサスの「チタン製ハンドル TH80(ダイワ用の8*5mm、90mm仕様)」を装着してます。
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他にも、ベイトリールやカスタムパーツの記事を投稿しています。
興味をお持ちの方は、参考にしてみてください。