出典:DAIWA
ダイワのベイトリール「タトゥーラ」に新モデルが登場します!
発売は2022年3月予定で、店頭での実売予想価格は1万6千円台後半。プロユースなバス用ベイトリールとして最もコストパフォーマンスに優れたモデルとなりそうです。
元々タトゥーラは、ヘビーな使用が想定される海外で誕生しました。
「手頃な価格で壊れにくい」
..と言う、バスフィッシングの本場、アメリカでのニーズに応えた製品ですね。
優れた耐久性だけでなく、扱いやすさや基本性能の高さも評判になり、日本国内でも様々なモデルが登場。いずれも高い評価を得ています。
2022年新製品として発売される「22タトゥーラTW80」は、タフで基本性能に優れたベイトリールがよりパワーアップ!さらに、タトゥーラのベイトリール史上最も軽く、コンパクトで手に収まりやすいボディサイズを実現しました。(自重180g)
丈夫で使いやすいだけでなく、取り回しや操作性にも優れたリールと言えますね。
本記事では、2022年新モデル「22タトゥーラTW80」の特徴や魅力、従来機との違いを紹介します。
目次
22タトゥーラTW80 | 特徴と魅力
公式サイト出典:DAIWA
22タトゥーラTW80 | 性能・スペック
品名 | ギア比 | 巻取り長さ | 自重 | 最大ドラグ力 | スプール寸法 | 標準巻糸量(lb-m) | ハンドル長 | ベアリング | 定価(円) |
80 | 6.3 | 63cm | 180g | 4.5kg | 32mm/21mm | 12-100、14-85 | 85mm | 7/1 | 22,000 |
80L | 6.3 | 63cm | 180g | 4.5kg | 32mm/21mm | 12-100、14-85 | 85mm | 7/1 | 22,000 |
80H | 7.1 | 71cm | 180g | 4.5kg | 32mm/21mm | 12-100、14-85 | 85mm | 7/1 | 22,000 |
80HL | 7.1 | 71cm | 180g | 4.5kg | 32mm/21mm | 12-100、14-85 | 85mm | 7/1 | 22,000 |
80XH | 8.1 | 81cm | 180g | 4.5kg | 32mm/21mm | 12-100、14-85 | 85mm | 7/1 | 22,000 |
80XHL | 8.1 | 81cm | 180g | 4.5kg | 32mm/21mm | 12-100、14-85 | 85mm | 7/1 | 22,000 |
「タトゥーラ TW 80」は、アルミを採用するタフなボディ構造をギュっとコンパクトに詰め込み、タトゥーラ史上で最軽量となる自重180gを実現しています。
強靭なボディ構造は、高負荷での巻きや、フルキャスト時の高速なスプール回転でも安定感がありそうですね。
タトゥーラらしいタフさを備えつつ、従来より小ぶりで手に収まりやすいサイズ感は、キャスト時の取り回しが良く、ロッドワークによるルアーアクションやワーミングでも優れた操作性も発揮してくれます。
コンパクトに持てる事で長時間の釣りでも負担が軽減され、しっかり握り込めるサイズ感はフッキング時に力を込めやすい点もメリット。180gというボディ重量も重すぎず・軽すぎない、バス釣りのど真ん中で扱いやすいバランスと言えます。
タフでコンパクトなだけではなく基本性能も優秀で、5~20g程度のルアーに幅広くマッチ。特に、オカッパリで多用する10~15g程度のハードルアーや撃ち物系リグを”遠投”する性能に適しています。
また、頑丈なボディに加え、高強度アルミスプールを採用しているので、近~中距離のカバーをガンガン攻めて強引にフッキングするハードでヘビーデューティーな用途にもいいですね。
仕様詳細
「22タトゥーラTW 80」は”何にでも使える”本格派ベイトリール。その特性は、次のような仕様によって確立しています。
マグフォースZ(MAGFORCE-Z)ブレーキ
出典:DAIWA
ベイトリールは、搭載されているブレーキシステムで特性が大きく異なります。。
22タトゥーラTW80は、スプールの回転数に応じてブレーキが変化する「マグフォースZ」を採用。キャスト前半にしっかりとブレーキをかけ、キャスト後半はブレーキが弱まる事で”伸びのあるキャストフィール”を実現します。
強風下でのキャスティングや、ルアーの種類に応じたブレーキ設定など、状況に応じて外部ブレーキだけで調整しやすい点も魅力ですね。
ダイワのブレーキシステムとしては比較的シンプルで丈夫な構造。長年の実績がある確かな機構です。
32mm径(幅21mm)の高強度アルミスプール
出典:DAIWA
22タトゥーラTW80は、32mm径(幅21mm)の高強度アルミスプールを搭載。ラインを巻いているスプールが丈夫なので、太軸フックを使ったカバーゲームでの強引なフッキングでも安心感がありますね。
アルミスプールは十分軽量ですが、ダイワ製品に多く採用されている「SVスプール」と比べると重量があり、得意・不得意が異なります。
メリットは、重量があるスプールはキャスト時の回転数が落ちにくく、マグフォースZブレーキとの相乗効果で遠投性能を期待できる点。逆に回転数が落ちにくいので、空気抵抗が大きいルアーや軽量ルアーのキャストでは余分なラインが放出されやすく、適切にサミング操作を行わないとバックラッシュなどのトラブルにつながりやすい一面もあります。
ですが、22タトゥーラTW80のスプールは32mm径(幅21mm)という小口径なナロータイプ。小口径でナローなスプールは、ライン放出による糸痩せ量(ラインを巻いている幅の減少)が大きく、適度にブレーキが効く事で過剰なライン放出を抑制してくれます。
その為、SVスプール程ではないものの、十分軽量なルアーを扱いやすくトラブルも少ない性能。SVスプールに及ばない性能がある反面、遠投やヘビーデューティーに適している事が特徴です。
遠投向きのリールは適度に重さがあるルアーをロングキャストしやすいタイプが多かったのですが、小口径でナローなスプールにより、利用頻度が高い中量級ルアーに的を絞った遠投性能も「タトゥーラTW 80」独自の魅力ですね。
85mm アルミ製クランクハンドル
出典:DAIWA
85mmのアルミ製ハンドルを採用している事も「タトゥーラTW 80」が持つ魅力の1つ。コンパクトなリールではあまり搭載されていなかった85mmと言う長さがいいですね。
引き抵抗の強い巻物でもしっかりとリーリングしやすく、カバーで掛かったバスを強引に巻きアワセるようなファイトでもパワーを発揮しやすい長さです。
80mmではパワーゲームに短すぎるし、90mmでは繊細な釣りで長すぎる...中間でバランスをキープした仕様と言えるのではないでしょうか。
リール本体側にハンドルノブを寄せるクランクハンドルは、リーリング時のブレが少なく、力を込めて巻き上げやすい設計。ハイグリップI型ライトノブを搭載しているので、軽いタッチで摘まみやすく、丁寧なリール操作にも適しています。
採用技術・テクノロジー
その他、「タトゥーラ TW 80」には次のような技術・テクノロジーが採用されています。
ハイパードライブデザイン(HYPERDRIVE DESIGN)
22タトゥーラTW80に採用されている技術の目玉は、何と言っても「ハイパードライブデザイン(HYPERDRIVE DESIGN)」。ダイワの次世代両軸ベイトリールを象徴するテクノロジーです。
本体の構造や巻き心地、駆動部分の動作など、全てが強く、軽く、滑らか。しかも新品時の初期性能が長く持続し続ける事を目標に設計されています。
内部構造を金属のフレームで支える「ハイパーアームドハウジング(HYPER ARMED HOUSING(AL))」、メリハリの効いたオン・オフ性能が持続し、海水域でもトラブルの少ない「ハイパータフクラッチ(HYPER TOUGH CLUTCH)」など、タフなタトゥーラに相応しい技術がフル採用されています。
特筆すべきは、巻き上げパワーが強く、滑らかなリーリングが持続する新設計の「ハイパードライブデジギア(HYPERDRIVE DIGIGEAR)」が採用されている点。コンパクトなリールでも力強いリーリングを可能にします。
リールの構造上、ハイエンドモデルに採用されている「ハイパーダブルサポート」こそ未搭載ですが、コストパフォーマンスに優れたタトゥーラTW80にここまでの技術が採用されている事は、道具の飛躍的な進化を実感しますね。
TWS(T-ウイングシステム)
スプール至近のラインガイドにおける抵抗を大幅に軽減し、バックラッシュなどのトラブルを軽減。キャストフィールやコントロール性に優れ、スムーズなライン放出はルアーのフォールをもスピーディーに。
TWシステムは、ベイトリールのあらゆる基本性能を向上させる技術です。
UTDドラグシステム
ドラグの効き始めの喰い付きを解消し、ムラの無い滑らかな性能を実現。締めれば締めるほど効果を発揮する最大ドラグ力も兼ね備えています。
ゼロアジャスター
22タトゥーラTW80は、外部ダイヤルのブレーキで大半の調整が可能。その為、メカニカルブレーキは釣行中の誤作動を減らす構造に進化しました。
スプールに微細なガタつき(0.2mm程度)がある程度までゼロアジャスターを締め上げ、あとは外部ダイヤルだけでブレーキ調整するのが基本。大抵の場合、リール出荷時のままで、ゼロアジャスター自体を細かく調整する必要はありません。
「22タトゥーラTW80」のメリット、アドバンテージ
▲タトゥーラとは思えないコンパクトさ。クラッチ部分などにプラ素材が使われているものの、全体の仕上がりは丁寧で、マットな仕上がりは質感も十分。
「22 タトゥーラ TW 80」は、16000円台後半の実売価格帯でトーナメントシーンのようなプロ用途でも使える基本性能。最もコストパフォーマンスが高い、バス用本格派ベイトリールと言えますね。
実際にどんなシチュエーションに向いているか?
そのメリットとアドバンテージを紹介します。
中量級ルアーの遠投にベストマッチ
まず、22タトゥーラTW80は、オカッパリで使用する主要ルアーを遠投する用途に最適です。
具体的には、5~20g程度のルアーに幅広くマッチ。ハードルアーやノーシンカーであれば10~15g程度、シンカーを使ったワーミングでは7~10g辺りが扱いやすそうですね。
20gクラスのルアーになると、よりスプール径の大きなバーサタイルベイトリールに分がありますが、タトゥーラTW80でも十分快適です。
他のマグフォースZブレーキ採用リールも遠投向きですが、どちらかと言えばもう少し重いルアー向け。スプールが小径でマグフォースZブレーキを搭載するタトゥーラTW80は、10~15gといった中型ルアーに焦点を当てたロングキャスト特性がアドバンテージです。
ヘビーデューティーな用途にベストマッチ
太軸のフックを用いたリグを近距離のカバーへ撃ち込む、といったヘビーデューティーなシーンにも22タトゥーラTW80は最適。太いラインを巻いて近~中距離を撃ち込むには十分なラインキャパで、タフなボディとスプールは強引なファイトでもガンガンに扱えます。
22 タトゥーラ TW 80 は、ナローで小径なスプールを搭載しているので回転の立ち上がりが良く、ショートレンジを的確にアプローチしやすい特性。外部ダイヤルでブレーキ調整がカンタンなので、最適なセッティングを求めやすい点もメリットです。
現代のバーサタイルベイトロッドにベストマッチ
22タトゥーラTW80は、従来のタトゥーラシリーズに比べてコンパクトなボディ。体格の大きなアングラーが多い海外でも、小型なロープロファイルリールは握り込みやすく人気があります。
コンパクトなロープロファイルベイトリールは長時間の釣りでも負担が軽減され、しっかりと握り込めるのでフッキングなどの操作でも力を込めやすいですね。
ロッドワークを多用する釣りや、繊細なリグ操作でも使いやすく、取り回しがいいのもメリット。
コンパクトなボディのアドバンテージを備えつつ、タトゥーラTW80の自重は180gと軽すぎる事はありません。
その為、6フィート6インチ~6フィート10インチあたりのバーサタイルなベイトロッドとベストバランス。リール特性も中量級ルアーを使いやすいので、ロクテン(6フィート10インチ)ミディアムパワーのロッドに最適です。
ロクテンMパワーは、バス釣りにおいて一番汎用性が高いど真ん中なバーサタイルベイトロッド。タトゥーラTW80は、ロッドにセッティングしたバランスからキャスト性能を含め、現代のバーサタイルスタイルにジャストフィットするリールと言えますね。
「22タトゥーラTW80」が合わない人、デメリット
基本性能が高く、コストパフォーマンスに優れたタトゥーラTW80ですが、上位モデルと比較するとやや不得意な分野も。
従来機種と比較して、22タトゥーラTW80のデメリットや、合わないシチュエーションを紹介します。
20タトゥーラSVTW との比較
2020年に登場した「20タトゥーラSVTW」は、22タトゥーラTW80 同様に32mmの小口径スプールを搭載。しかもトラブルレス性能に秀でたSVスプールを採用し、スモラバからビッグベイトまで対応する懐の深さが魅力です。
10~15gのルアーを遠投する用途であればタトゥーラTW80も十分な性能を発揮しますが、近~中距離に手返し良くキャストを続けるシーンでは20タトゥーラSVTWに分があります。
20タトゥーラSVTWは、22タトゥーラTW80と同じスプール径ですが、ナロー化はされていないません。
なので、ライン放出時の糸痩せも少なく、タトゥーラTW80より重ためのルアーを気持ちよくキャストできます。
また、SVスプールは軽量ルアーとも相性がいいので、より幅広いルアーを使う方は「20タトゥーラSVTW」がおすすめですね。
ハイパードライブデザインこそ採用していませんが、20タトゥーラSVTWもコストパフォーマンスに優れたリール。実売価格も1万円台後半なので、値段差は数千円です。
逆に、オカッパリで多用される中量級ルアーを遠投するスタイルであれば、「22タトゥーラTW 80」は抜群のコストパフォーマンス。太いラインでカバーを撃ち込むハードな用途にも、頑丈なスプールを搭載するタトゥーラTW80は盤石です。
特性の違いが明確なので、どちらのリールも使い分ける事で、さらに快適な釣りを楽しめそうですね。
21アルファスSVTW との比較
「21アルファスSVTW」は、32mm径(幅21mm)のSVスプールを搭載する小型ベイトリール。ハイパードライブデザインを採用し、タトゥーラTW80の上位モデルとも言える製品です。
実売価格が2万円台前半と、22タトゥーラTW80に比べるとやや割高。ですが、それだけの性能をしっかり備えたベイトリールです。
21アルファスSVTWは、22タトゥーラTW80同様に幅広いルアーに対応しつつ、特に軽量ルアーの使用感がバツグン。トラブルレス性能に優れ、非常に使い勝手が良い製品です。
予算が許すのであれば、22タトゥーラTW80より総合力で勝る21アルファスSVTWがおすすめですね。
軽量ルアーの使用頻度が高いアングラーなら、価格に見合った性能を体感できます。
ですが、中量級ルアーの遠投性やヘビー用途でのタフさ、太いラインを十分巻けるキャパシティなど、22タトゥーラTW80の優位性も十分。軽量ルアーを多用したり、手返し重視のスタイルには21アルファスSVTW、遠投やヘビーデューティー用途にはタトゥーラTW80、といった使い分けが理想的です。
まとめ
出典:DAIWA
2022年に新登場した「タトゥーラ TW 80」は、プロ用途の使用にも耐えうる基本性能の高さに加え、タフでヘビーデューティーな特性を兼ね備えつつ、最もコストパフォーマンスに優れたベイトリールです。
上位モデルと比較すると、絶対的なトラブルレス性能や軽量ルアーへの対応力が劣るものの、オカッパリで主流となるルアーを遠投しやすい特性や、太いラインでカバーを撃ち込むハードなシーンでバツグンに使いやすい特性ですね。
これから本格的なベイトタックルでバス釣りを始めたい方におすすめな製品。比較的入手しやすい価格帯なので、用途別に使い分けたいベテランアングラーにもいいですね。
タトゥーラならではの頑丈さと、タトゥーラ史上最軽量なコンパクトボディ、マグフォースZブレーキ採用の小径スプールなど、絶妙なバランスで完成されたベイトリールです。
22タトゥーラTW80 の実釣インプレ
実際に22タトゥーラTW80を使ってみたインプレも記事しているので、参考にしてみてください。
22タトゥーラTW80 に合うロッド
「タトゥーラTW 80」は、オカッパリで多用されるルアーを遠投しやすいリール。なので、バーサタイルなベイトロッドとの組み合わせがおすすめです。
有力候補は、現代のバスフィッシングで最も汎用性が高い「ダイワ 21ブレイゾン C610M」。バス釣りで使用される色々なルアーを扱えるバーサタイルモデルです。
21ブレイゾンは価格に対する基本性能が高く、誰もが使いやすい特性。センターカット2ピースモデル「C610M-2」もラインナップされているので、持ち運びにも便利ですね。
ブレイゾンより割高になりますが、上位モデルの「ダイワ リベリオン 6101MRB」もおすすめなベイトロッド。海外のバスフィッシングトーナメントでも使用されているシリーズで、キャスト精度や感度がより研ぎ澄まされています。
21ブレイゾンは良い意味でダルさがあり使いやすいのですが、リベリオンもクセが少なくハイパフォーマンスな性能を存分に堪能可能。こちらもセンターカット2ピース版「6102MRB」がラインナップされているので、スタイルに応じた選択が可能です。
カバー撃ちなど、パワーゲームまで視野に入れたヘビーバーサタイル用途であれば、「ダイワ 21ブレイゾンC610MH」やセンターカット2ピース版「C610MH-2」も有力候補。上位モデルのロッドなら「ダイワ リベリオン 731MHFB」、センターカット2ピース版「722MHFB」がおすすめです。
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