ロッド

その感度、パワー、世界最強技術!! | シマノ 2018 ポイズンアドレナ 166ML-2 実釣インプレ

ポイズンアドレナ

ジャッカルとシマノの夢コラボによって誕生したポイズンアドレナ。初期モデルである前シリーズも革新的な技術を採用して評価の高いロッドでしたが、現行モデルは更にパワーアップ!

'18 ポイズンアドレナ 166ML-2の実釣インプレをレビューします。

ポイズンアドレナ 166ML-2 の特徴

スペック 166ML-2,全長1.98m,自重97g,適合ルアーウェイト5~15g,ライン7~14lb,テーパーRF

166ML-2は小型~中型のルアーを気持ちよく扱えるライトバーサタイルなベイトロッド。
10g前後のジャークベイトやトップウォーター、1/4ozクラスのワイヤーベイトも快適。
5g以下のフリリグやヘビダン、高比重ノーシンカーワーム、3.5gライトテキサスなどにもバッチリです。

感度 | フルカーボンモノコックだけじゃない秘密

2018年にリニューアルした現行のポイズンアドレナは、リアグリップが一体型のフルカーボンモノコック仕様!
これが圧倒的な感度を実現します。

手が直接触れないリアグリップがカーボンになっても感度に関係ないのでは?
と思う方も多いですよね。

使ってみた実感ですが、ブランクスを伝わる振動は、リールシートやリアグリップに吸収されてかなりスポイルされます。この本来スポイルされていた振動を、リアグリップに空洞を設けることで反響させ、手元に伝わりやすくするのがカーボンモノコック!
ブランクスが本来キャッチしているものの、釣り人がつい見逃しになる振動の音量を分かりやすくボリュームアップする仕組みです。

しかも、ポイズンアドレナのブランクスは、直接触っただけでもハッキリと分かるほどキンキンな高弾性。加えて、ガイドリングも小径化されており、リアグリップを抜きにしても初期のポイズンアドレナより高感度になっているようです。
実際、前モデルでは伝わりにくかった微妙な感度も、明確なコントラストで伝わりやすくなっていました。

大きく進化したキャスティング | これがナノテクノロジー!?

現行ポイズンアドレナのキャスティングは、しなやかで懐が深く、非常にスムーズで爽快!
前モデルから大きく進化しています。
というより、シマノのバスロッドの中でもピカイチなのではないでしょうか。

あまりにも前モデルとキャスティング感覚が違うので驚いたのですが、ブランクスが高弾性なのに、ティップやベリーが非常にスムーズになっています。
これがスパイラルXコア、東レ(株)ナノアロイテクノロジーの恩恵なのかもしれません。
ナノアロイテクノロジーはナノ粒子による補強技術ですが、素材が強靭になった分だけ、より削り込んで繊細にチューンナップすることが可能になったのかもしれません。

いい意味でシマノらしくない、柔軟性の高いキャスティングが可能。
その上で、芯の強さも従来機種以上。しっかりと粘りのあるリフティングパワーを感じます。

▲本記事トップの写真に写っているスモールマウスバス。あまりのロッドパワーで跳ね飛びました。

デザインと使用感

▲ポイズンアドレナでの釣果

2018年にリニューアルしたポイズンアドレナは、前モデルのような派手なデザインではありません。
むしろ必要最小限の質感で、最高峰の性能を実現していると言えます。
そして、この飾り気のないデザインが、どんなリールやスタイルともマッチし、飽きのこない所有感となっています。

166ML-2は、MLパワーというややライト寄りなベイトロッド。
ベイトフィネスのような繊細さでもなく、MやMHのようなパワーロッドでもない、ルアーキャスティングの基本を楽しめるパワー。
特化したロッドが多い中、久しぶりにMLパワーのロッドを使うと、特に小型のハードルアーをキャストするのがこんなに楽しいんだ!と気付かされます。
もちろんライトなワーミングも高いレベルで対応可能で、結論として多くの魚と出会えるロッドに仕上がっています。

166ML-2に合うリールは、ライト寄りに固めるならアルデバランBFS、バーサタイルに使うなら2020メタニウムがおすすめです。
このクラスであれば、ロッドの性能に見合うリール性能を発揮してくれますよね。
自分はスティーズAをセットしていますが、ポイズンアドレナのデザインはどんなリールにも合います。

現行ベイトリールのランキングも参考にしてみてください。

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世界最高技術!? | スパイラルXコア, それがポイズンアドレナ

ポイズンアドレナは世界最高技術で製造されているロッドだと思っています。

その最大の理由は「スパイラルX」

通常、ロッドは縦方向と横方向のカーボンシートで構成されています。
ここに、斜め方向やハニカム形状のシートを加えることでネジレを補正。
3重構造のシートがロッドの基本です。

しかし、ポイズンアドレナのカーボンシートは縦方向のみ。
ここに、非常に軽く細いカーボンテープで締め上げることで、横方向やネジレを強化しています。カーボンテープを手にしてみたことがありますが、かなり薄く、カーボンシートより軽量。

これが「スパイラルX」

X巻きのロッドなんて他にもたくさんあるよ?と思う方も多いですよね。
ですがスパイラルXは、「隙間なく」「重なり合うことなく」「ロッドの適材適所で角度を変えて」巻き上げています。
これが、スキマのある通常のX巻きと大きく異なるポイント。

このスパイラルXによって、非常に軽く、思い通りのロッド設計を、高い強度で実現しています。そのスパイラルXが、東レ(株)のナノアロイテクノロジーによってさらに強化されたのが「スパイラルXコア」。

他のメーカーでも同様の製法は可能だと思いますが、この方法でロッドを大量生産できることがシマノの底力!

自分はGルーミスやノースフォークコンポジットのような、職人が作った本物のロッドも大好きです。また、技術と実釣性能が別物だともわかっています。
しかし工業技術力という観点では、現行ポイズンアドレナは最も手に入りやすい価格帯の最高峰ロッドではないでしょうか。

まとめ

166ML-2は、ベイトロッドでのルアーキャストの楽しさを再認識させてくれるロッドです。
現行ポイズンアドレナはラインナップも充実しているので、このシリーズを揃えることで、バス釣り人生の長い相棒になってくれるはず。
携帯性が求められるいま、センターカット2ピースモデルが揃っていることも嬉しいですね。

ポイズンアドレナのラインナップ

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  • 現行ポイズンアドレナは手に入りやすい価格の世界最高技術ロッド
  • 今までのシマノロッドにはないキャスティング感覚

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