出典:SLP WORKS
ダイワの2020年新製品ベイトリール「タトゥーラSV TW」に、早くも「シャロースプール」が登場!
8月に、SLP WORKSから「20TATULA SV TW 105スプール」として発売されています。SLP WORKSはダイワ製品のアフターサービスセンターでもあるので品質も安心!
20タトゥーラSVTWに浅溝・シャロースプール登場!!
20タトゥーラSV TWは、スモラバからビッグベイトまで対応!...を謳う最新のバーサタイルベイトリール。とはいえ、2g台のスモラバを扱うには、使用するラインやロッドなど、ある程度のセッティングが不可欠でした。
ですが、ここにシャロースプールが登場することで、より幅広いセッティングによる軽量ルアーへの対応力がアップしそうです!
ベイトフィネス的な用途にも期待できますね。
浅溝・シャロースプールの性能
出典:SLP WORKS
スペック カラー レッド/パープル, 自重(g) 14, 標準巻糸量ナイロン(lb-m)12-40~80 14-35~70, スプール径(mm)32, 希望本体価格(円)7,000
気になるスペックですが、32mm径スプールに「12lbで40m〜80m」「14lbで35m〜70m」というラインキャパ。ノーマルより約20%程度、糸巻量が減るようです。
材質は超々ジュラルミン製。自重が重めな印象ですが、シャフト付きでベアリングが込みであることを考えると十分軽量。浅溝・シャロースプール以外がノーマルと同じであるなら、耐久性も十分と言えそうです。
また、レッドとパープルという2種類のカラーバリエーションがあることも、カスタム好きには嬉しいポイント!
用途 | ベイトフィネス向け?
ベイトフィネス専用機が 8lbライン40~50m 程度のキャパである事を考えると、今回の 20TATULA SV TW 105スプール はベイトフィネス特化型ではありません。
元々20タトゥーラSV TWが対応していたベイトフィネスに近い領域を、さらに快適にしつつも、あくまで十分な太さのラインで遠投を含めたバーサタイルな使用想定と言えそうです。
ノーマルでもストレスフリーな20タトゥーラSV TWですが、浅溝のシャロースプールで糸巻量が減ることで、より快適度がアップしそうですね。
糸巻量の減少は、スプール全体の重量を軽くするので、キャスト時にスプールが回転する最初の立ち上がりが向上。特に、比重の高いフロロラインで顕著に違いが出ます。
強い力でなくてもスプールが安定して回転するので、軽めのジグや高比重系ワームをスムーズに撃ち込む、空気抵抗が高めなルアーをよりストレスフリーに使う、といった全体の使用感がアップ。
最も向上が期待できるのは、オカッパリでよく使う小型~中型ルアーのキャスタビリティやキャストフィールではないでしょうか。
またこのラインキャパであれば、立ち上がりの良いスプールのキャスト精度を活かし、ビッグベイトをピンスポットに打ち込む...といった用途にも使えそうです。
CT SV や SVライトリミテッド との違い
ベイトフィネス特化ではありませんが、20TATULA SV TW 105スプールは、やや太めのラインで強めなベイトフィネスを可能とする「スティーズCT SV TW」等のCT SVリールや「SV ライトリミテッド」といったベイトリールに近い特性かもしれません。
機種 | 12lbラインの糸巻量 | 14lbラインの糸巻量 |
20TATULA SV TW 105スプール | 40~80m | 35~70m |
CT SV リール | 35〜70m | 30~60m |
SV ライト リミテッド | 25~50m | ~45m |
ただ、同じ32㎜径スプールのSVライトリミテッドや、スティーズCT SV TW等の30㎜径のCTスプールと比較した場合、若干糸巻量が多い設計です。
あくまでもバーサタイルな用途でのレスポンスアップを想定したスペックですね。結果として、より軽量なルアーも快適になるので、全体の使い勝手は広がります。
ノーマルスプールとの使い分け
浅溝のシャロースプールは、投げにくいとされるルアーでより気持ちいいキャストを提供してくれます。
その反面、投げやすいルアーでロングキャストする場合は、ある程度スプールに重量を持たせて、回転に慣性が付きやすい方が有利な場合も。
遠投主体の場合はラインキャパも多い「ノーマルスプール」、近距離や中距離メイン・小型~中型ルアー中心であれば「20TATULA SV TW 105スプール」といった使い分けが考えられます。
まとめ
発売以来、ただでさえ評価の高い20タトゥーラSVTWが、シャロースプールの登場によって、さらに活躍してくれることになりそうです。
軽量ルアーでも投げやすいベイトリールは増えてきていますが、20タトゥーラSVTWは、32㎜という小径すぎないスプール径が初心者にも扱いやすい設計。さらに、コンパクトで持ちやすく、タフで剛性が高いのに、重すぎない190gというボディ。
ここにシャロースプールが加われば、その幅広い使用用途がより快適になり、そのコストパフォーマンスの高い使い勝手は想像を絶します。
予備のスプールとして使うにも十分なラインキャパは魅力。
ベイトリール初心者の方にもおすすめできますし、ベテランの方にも使い心地が良いリールになりますね!
20タトゥーラSVTWのインプレも記事にしているので、参考にしてみてください。
キリのよい糸巻量ではないカスタムスプールの場合、ライン量が把握しやすいラインがおすすめです。