出典:SHIMANO
※2021年1月22日追記
シマノの2021年新製品が正式に発表されました。
予想通りのモデルもあり、大外れした製品もあり、魅力的な新機種やモデルチェンジがたくさん登場しています。
詳細は、下記の記事を参考にしてみてください。
日本が世界に誇る総合釣具メーカー「シマノ」。
その優れた品質は、世界中の釣り人から高い評価を得ています。
高価格なハイエンドモデルであれば優れた性能は当然とも言えますが、シマノの高い品質は普及モデルや入門機にもしっかりと受け継がれ、どの製品も長く楽しめる仕上がり。
一般のアングラーは勿論、毎日ハードな釣行が求められるフィッシングガイドなど、世界中の職業プロからの信頼も高いのではないでしょうか。
そのシマノは、2021年3月に創業100周年を迎えます。
100周年を記念するティザーサイトも開設され、2021年3月23日には「100周年アニバーサリー本サイト」がオープンする予定。
当然、釣り道具・バスタックルの2021年新製品にも期待が膨らみますよね。
そこで本記事では、シマノの2021年新製品を大胆予想!
個人的な希望が多分に含まれた推測と妄想となりますが、ご笑覧いただければ幸いです。
目次
シマノについて
出典:SHIMANO
シマノは、堺の刃付け職人だった創業者「島野庄三郎」氏が、28歳の時に目指した夢からはじまりました。
自転車部品と釣具の製造を主要な事業とし、特にスポーツ自転車部品の分野としては世界最大手の企業と言えます。
自然との調和を目指しながら常に新たな価値を創造し、人々の幸せを追求し続けきたシマノ。
これからも、品質にこだわり信頼されるものづくりと、こころ躍る製品を開発し続けてくれるでしょう。
シマノ 2021年 新型ベイトリール 予想
出典:SHIMANO
シマノと言えば、非常に耐久性能に優れ、剛性の高いベイトリールが定番。
アンタレスといった上位機種は勿論、エントリーモデルでも長期間使い心地の良い製品が揃っています。
耐久性が高いのでモデルチェンジのサイクルも長めですが、2021年に考えられる新モデルを予想してみました。
定番ブランドのモデルチェンジは勿論、シマノ100周年となれば「アンタレス」は外せないのではないでしょうか。
また、ベイトフィネスやライト寄りに向いた機種のモデルチェンジもそろそろな予感。
加えて、デジタル制御のチップでブレーキをオートマチックにコントロールするシマノ独自のDC機にも新型を期待です。
2021 アンタレス DC
▲2021年にアンタレスDCがモデルチェンジする事が決まりました!
シマノ100周年記念となれば、フラッグシップモデル「アンタレス」は外せません。
ですが、アナログブレーキのアンタレスが2019年に登場したばかり。
そうなると、2016年に登場した「アンタレスDC」のモデルチェンジが有力な候補となります。
2018年に海水対応でチューンナップされた「アンタレスDC MD」が発売されたものの、そろそろ新機能を搭載したフルモデルチェンジがあってもおかしくはありません。
DCシステムのアップデートは、まずアンタレスから採用される事も多いので、100周年という節目はシマノ独自技術の大幅進化を披露する絶好の機会です。
ただ、メタニウムDCが2015年以降モデルチェンジしていないことから、より進化したDC機としてのアンタレス登場は先送りになる可能性も捨てきれません。
37、38㎜径スプールという圧倒的な飛距離特性を持つ現行の「アンタレスDC」や「アンタレスDC MD」は、他に類を見ない最高峰性能機種として、今も尚健在な事もあります。
なので、フルモデルチェンジは翌年以降に見送り、ソルト対応の「アンタレスDC MD」を100周年記念モデルとしてチューンナップしたリミテッドモデルあたりが登場するかもしれません。
また、バスフィッシング用途メインで考えると、軽量ルアーに対するポテンシャルが高い「2019 アンタレス」をベースとした、「34㎜径のナロースプールを採用したアンタレスDC」にも期待したい所です。
2021 メタニウム DC
「5年間、フルに使えるベイトリールが出ましたよ!」。
現行の「2015 メタニウムDC」が発売された時に、シマノ関連の方から聞いた言葉です。
シマノやダイワのリールは品質が高く、通常であればもっと長い年数を使い続ける事が可能。
ここで述べた「5年」とは、様々な新製品が登場しても最前線で活躍できる性能がある、という意味です。
それから5年が経過。スプールの低慣性化に貢献する「MGL」や「ナロー化」、高い剛性を実現する強靭な「コアソリッドボディ」など、シマノのベイトリールは劇的な進化を遂げました。
さらに2020年には、リーズナブルな価格ながらDC機能を搭載した「SLX DC」も登場。
それでも現行メタニウムDCは、バス釣りのど真ん中として最適な34mm径スプールを搭載するDC機として、常に最高の使い勝手を維持し続けてきました。
そして、様々な技術が成熟した今、メタニウムDCがフルモデルチェンジする絶好のタイミングと言えます。
より軽量ルアーへの対応をアップするナロー化されたMGLスプールや、コアソリッドボディ、真鍮製ギアなど、「2020 メタニウム」に実装された完璧とも思えるスペックは、そのままDC機に反映されて欲しい特性。
前モデルの08メタニウムDCが、07メタニウムの翌年に同デザインで発売されたことからも、その期待は高まります。
発売されるとすれば、おそらく20メタニウムのデザイン・機能がそのままDC化されるのではないでしょうか。
アンタレスDCとメタニウムDC、シマノ100周年に合わせた2021年のタイミングで揃って登場して欲しいベイトリールですね。
2021 スコーピオン MGL DC
リーズナブルなDC機として人気の高い「2017 スコーピオン DC」。
しかし、34mmという使用頻度の高いスプール径を持つDC機には、よりコストパフォーマンの高い「SLX DC」が2020年に登場しました。
採用技術やDCブレーキの制御方式など、グレード的にはスコーピオンDCが上ですが、今では価格差以上の魅力が小さくなっているとも言えます。(むしろ、20 SLX DCのコスパが驚異的すぎる)
ですが、2019年に登場した遠心ブレーキの「スコーピオン MGL」は、アメリカで発売された「クラド K」がベース。そしてアメリカでは、クラドKと同一デザインのDC機「クラド DC」が発売済みです。
シマノ100周年という機会に、クラドDCを国内向けにチューンナップしたスコーピオンDCが出る事は十分考えられます。
現行のスコーピオンDCやSLX DCには無い「MGLスプール」や「マイクロモジュールギア」が採用されれば、高性能ながら価格とのバランスがいい名機になるのではないでしょうか。
またスコーピオンMGLは、小径化・ナロー化する昨今のベイトリールとしては珍しい幅広のワイドスプール。
ワイドスプールによる豊富なラインキャパと、糸痩せしにくい特性によって、スコーピオンならではのDC性能も期待できます。
※2021年にスコーピオンDCがモデルチェンジします。詳細は次の記事をご確認ください。
スコーピオンDC MD, バンタムDC MD もありえる!?
「クラド DC」を国内向けにチューンナップするのであれば、34mmというバーサタイルなスプール径ながら、幅広による豊富なラインキャパでビッグベイト等をぶん回せる機種も考えられます。
もしかすると、アンタレスだけに存在しているモンスタードライブ(MD)の中堅機として、「スコーピオン DC MD」や、「バンタム DC MD」といったストロングゲーム用のベイトリールが登場するかもしれませんね。
2021 スコーピオン MGL 70
32㎜径スプールに12lb 100mのラインキャパを持つライトバーサタイルな「スコーピオン 70」のモデルチェンジにも期待です。
非常にコンパクトなボディながら、“HAGANE”ボディ採用の頑強さは、現行モデルでも魅力十分。
アメリカ市場では、2020年に新型ベイトリール機「クラドMGL 70K」が登場しているので、シマノ100周年に合わせて「スコーピオン MGL 70」と名を変えて発売されるかも...と予想しています。
より軽量なルアーへのレスポンスが向上する「MGLスプール」や、巻き上げ時の高い動力伝達と感度をアップした「マイクロモジュールギア」など、少し前のハイエンドモデルにしか採用されていなかった機能が、コスパの良いライトバーサタイルな小型リールに搭載される点は魅力!
クラドMGL70Kについては、次の記事も参考にしてみてください。
2021 アルデバラン BFS, アルデバラン MGL 70
2016年に発売されたベイトフィネス機「アルデバラン BFS」は、回転数に応じて可変するマグネット移動機構「FTB」によって、シマノで最軽量となるベイトフィネス特化スプールを搭載したリールです。
ライトリグによるキャストを快適にしただけでは無く、その小型のボディは“HAGANE”ボディで強固に設計。軽量な素材でボディを構成しているとは思えないような、ガッチリとした剛性と力強い巻きパワーを実現しています。
ですが、より小径なスプールでベイトフィネス性能を高めた他社製品が増える中、アルデバランBFSもそろそろアップデートが必要かもしれません。
アルデバランBFSには、ブレーキユニットを排除したFTBシステムによる32mm径の超軽量スプールが搭載されていますが、これが30mmや28mm径に生まれ変わるだけで、より高いライトリグのキャスト性能を発揮してくれそうですね。
30mmや28mmのスプール径と聞くと小径すぎるイメージもあります。
ただシマノは、「96 カルカッタ50XT」や「01 カルカッタコンクエスト50」といった、軽量ルアーを快適に投げられる小径スプールモデルを昔からリリースしていて、むしろベイトフィネスの源流となる軽量特化スプールはお家芸。
いずれにせよ、シマノから新しいベイトフィネス機が登場するのを待ち望んでいる方も多いのではないでしょうか。
また、2018年に登場したライトバーサタイル機「アルデバランMGL」の早めなモデルチェンジも可能性アリ。
と言うのも、アルデバランBFSもそうですが、前項で紹介した小型ベイトリール「クラドMGL 70K」がマイクロモジュールギアを搭載している以上、よりグレードの高いアルデバランにも、同等またはそれ以上のアップグレードが必要になってくると考えられるからです。
2021年に一斉モデルチェンジするとは限りませんが、個人的にはベイトフィネス機の新型を早く発売して欲しいですね。
2021 カルカッタコンクエスト 50
かなり自分の願望が入っていますが、カルカッタコンクエストの50番台も新型が欲しいリール。
SVSインフィニティ搭載の遠心ブレーキモデル「カルカッタコンクエスト 50」でも、デジタル制御の「カルカッタコンクエスト DC 50」でも構いません。
現行では「カルカッタコンクエスト BFS」がリリースされていますが、これは100番台のボディに32mm径スプール搭載。なので、より小型ボディに小径スプールを採用した剛性の高いベイトフィネスリールに期待したい所です。
カルカッタの50番台は、バスブームの頃から30mm径という極端な小径スプールを搭載していた独自製品。
ベイトフィネスという言葉すらなかった時代に、軽量ルアーを投げるベイトリールとして鉄板でした。
最後にリリースされた50番台のカルコンは「2011 カルカッタコンクエスト 50 DC」。
自分も実際に使っていて、非常に快適で質感の高いリールだったのですが、KTFカスタム等のベイトフィネスリール進化の陰に隠れてしまった印象があります。
構造的に難しい部分もあるかもしれませんが、最新のDC技術による軽量特化型ベイトリールのリファインには夢を抱いてしまいますね
※カルカッタコンクエスト50は登場しませんでしたが、2021年にフルモデルチェンジが行われることになりました。100番台は、50番台に匹敵するような小型・コンパクト化!
詳細は次の記事を参考にしてみてください。
シマノ 2021年 新型スピニングリール 予想
出典:SHIMANO
スピニングリールの内部構造は複雑ですが、シマノ製品は精度が高く頑強。
また、ドラグ性能に優れているのもシマノの特徴です。
かつては他社製品に比べてライントラブルが多かったのですが、ここ10数年の劇的な進化で、非常に使いやすいリールに仕上がっています。その上で、シマノ特有の高い技術による進化が止まりません。
エントリーモデルでも丈夫で使いやすいシマノリール。2021年の新製品を予想します。
2021 ステラ アンリミテッド
スピニングリールの最高峰「ステラ」は2018年にフルモデルチェンジしたばかり。
さすがに2021年にモデルチェンジは無いと思いますが、100周年記念に合わせて何らかの記念モデルは出るかもしれません。
...と言うか、出て欲しいですね。
2021 コンプレックスCI4+
▲コンプレックスXRとして、2021年にモデルチェンジする事が決まりました!
バスフィッシングに特化したスピニングリール「コンプレックス CI4+」もモデルチェンジ有力候補。
コンプレックスCI4+は、魚の動きに対して瞬時にドラグを調整できる「ラピッドファイアドラグ」や、高負荷でも安定してラインを送り出す「リジッドサポートドラグ」など、フィネスなバス釣りに有効な機能でアシストしてくれます。
現行のコンプレックスCI4+は2017年に登場し、まだまだ現役最前線で活躍できる特選性能。
ですが、2020年にコストパフォーマンスが圧倒的に高い「ヴァンフォード」が発売しています。
ヴァンフォードは、ステラやヴァンキッシュといった上位機種だけに採用されていた「ロングストロークスプール」や、ハイエンドモデルと同等のローターを採用するなど、2万円前半台で実売されているスピニングリールとしてはバツグンの性能。
グレード的にヴァンフォードより高価な「コンプレックスCI4+」にも、こうした最新技術の搭載が必然と言えます。
2021年早々のリリースでは無いかもしれませんが、近い内にモデルチェンジされるのではないでしょうか。
シマノ 2021年 新型バスロッド 予想
2021年には、ワールドシャウラやスコーピオン、ポイズンアルティマシリーズ、そして2020年フルモデルチェンジしたゾディアスなど、バスロッドにも多数の追加機種があるでしょう。
そして、そろそろフルモデルチェンジを期待したいバスロッドシリーズもありますよね。
バスロッド2シリーズに絞って予想を紹介します。
2021 ポイズングロリアス
▲2021年に第3世代ポイズングロリアスとしてフルモデルチェンジする事になりました。
2016年に現行モデルへとチェンジしたハイエンドバスロッド「ポイズングロリアス」もそろそろバージョンアップの時期かもしれません。
ここまでのハイエンドモデルがフルモデルチェンジを頻繁に行うのは珍しいのですが、より高価なワールドシャウラがそうであるように、高機能・高性能な製品シリーズでも一新できるのがシマノの企業力。
すでに圧倒的な性能を持っているポイズングロリアスですが、採用技術のアップデートを考えるのであれば、フルカーボンモノコックグリップ、スパイラルXコアといった基幹技術の進化がありそうです。ハイパワーXにも何らかのテクノロジー革新があるかもしれません。
また、ブランクスに適材適所な素材を配置する「アルティメットブランクスデザイン」にも、驚くような進化を期待したい所ですね。
2021 バンタム
バスフィッシングの本質に立ち返り、すべてのアングラーが楽しめるバスロッドとして登場した「バンタム」。
使いやすさと余力のあるパワーを兼ね備えたバンタムは、成熟して完成された技術、言い換えればやや古めの技術で構成されています。
2016年の登場して以来、追加機種には細かいアップデートが施され、限定モデルには最新技術が一部採用される事もありますが、シリーズ全体としてはやや古い感が否めません。
バス釣りの基本を万人に使いやすい形で提供するコンセプトはそのままに、「スパイラルXコア」や「カーボンモノコック」といった現在の技術に合わせたフルモデルチェンジがあり得るかもしれませんね。
2021 エクスプライド
トーナメントやフィッシングガイドなどのシーンでも使用され、一般アングラーやユーチューバーまで幅広く使われているバスロッド「エクスプライド」。
さまざまな特化性能を持ちつつも、シリーズ全体としては非常にマイルドで使いやすい仕上がり。実売が2万円前後の価格帯ながら、十分に高い性能を発揮するベストセラー製品ではないでしょうか。
本格的なバスフィッシングシーンで最も普及していると思える「エクスプライド」にも、モデルチェンジの可能性が十分考えられます。
エクスプライドのモデルチェンジについては、別記事にまとめているので参考にしてみてください。
まとめ
シマノのバス釣りタックル・2021年新製品を予想してみました。
かなり個人的な希望が入った妄想なので、完全に的外れになってしまうかもしれません。また、通常の新製品としてはラインナップが多すぎる予想ですが、シマノが100周年である事を考えると、完全にあり得ない話ではないかも。
なぜなら、シマノはその高い技術だけではなく、圧倒的な品質を大量に製造できる世界的企業だからです。
同じ技術性能だけであれば他社でも可能かもしれませんが、その品質を製品として安定供給できるのがシマノの魅力。
また、2021年に大量の新製品をリリースしても、翌年以降にさらに進化した新技術を見せてくれると期待できます。
常に進化し続けるバスタックルの場合、「いつ買えばいいのか?」といった悩みが付きまといますが、個人的には「欲しくなった時が一番の買い時」だと思っています。
その時々で、求められる最高の性能をリリースし、それは長い期間色あせずに使い続ける事ができる。
新しい価値が新製品で登場したとしても、その時代の良さがしっかりと残り続ける。
それがシマノ製品の魅力ではないでしょうか。