リール

1年間酷使! | ダイワ スティーズ CT SV TW インプレ

スティーズ CT SV TW

ダイワのスティーズCT SV TWを1年間使ってみたのでインプレをレビュー!
最近、CT SVリールの出番が圧倒的に多いです。

スティーズCT SV TW の特徴

「ダイワ スティーズCT SV TW」は、小型でタフを謳い文句とするCT SVシリーズの最高峰リールです。
過去のベイトフィネス専用機を上回る立ち上がりで軽量リグをキャストし、逆風にもトラブルレスな30㎜という小径のSVスプールを搭載。
その上、14lbラインを実用十分な60mまで巻けるので、レギュラーサイズのルアーから近中距離のビッグベイトまで対応可能な器用さを兼ね備えます。

各モデルのスペックは次の通り。

品名 巻取り長さ ギヤー比 自重 最大ドラグ力 スプール寸法(径/幅) 標準巻糸量 ハンドル長さ ベアリング 定価(円)
700H 59cm 6.3 150g 4.5kg 30 mm/ 21mm 14lb-30〜60m、12lb-35〜70m 80mm 12/1 58,800
700HL (左巻き) 59cm 6.3 150g 4.5kg 30 mm/ 21mm 14lb-30〜60m、12lb-35〜70m 80mm 12/1 58,800
700SH 66cm 7.1 150g 4.5kg 30 mm/ 21mm 14lb-30〜60m、12lb-35〜70m 80mm 12/1 58,800
700SHL (左巻き) 66cm 7.1 150g 4.5kg 30 mm/ 21mm 14lb-30〜60m、12lb-35〜70m 80mm 12/1 58,800
700XH 76cm 8.1 150g 4.5kg 30 mm/ 21mm 14lb-30〜60m、12lb-35〜70m 80mm 12/1 58,800
700XHL (左巻き) 76cm 8.1 150g 4.5kg 30 mm/ 21mm 14lb-30〜60m、12lb-35〜70m 80mm 12/1 58,800

キャスティング | ライトリグが快適!!

30mmという小径スプールを採用しているため、6〜8lbあたりのラインを使えば、4インチ以下のネコリグやスモラバまで快適にキャストできます。
さらに、ラインキャパシティが豊富なので、8~10lb程度のラインで思いっきり遠投することも可能。フィネスだとラインブレイクが心配なオカッパリでも、十分な耐久性を確保することができます。

また、TWシステムをレベルワインドに採用している事で、飛ばしにくい軽量ルアーのキャストでもスムーズにラインを放出。ライン抜けがよくなる事で、軽量ルアーにありがちなラインが浮きあがるようなトラブルが激減します。

確かに、3.5gを下回るルアーでは、最新のベイトフィネス専用機に劣る部分もあるかもしれません。しかし、ある程度ロングキャスト可能な糸巻き量で、太めのラインによるライトリグの使い心地は最高です!

同じような用途で、太めのラインによるライトリグを「スティーズA TW」に「SVスプール 1012 G1」を組み込んでセッティングで使っていましたが、総重量4gを下回るルアーであれば、スティーズCT SV TWの方が一段階上の快適さです。

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また、12〜14lbラインを使えば、ヘビキャロやスイムベイトまでも対応可能。
加えて、ベイトフィネス専用機のような繊細な小型ベアリングでは無いので、キャスト主体のラン&ガンスでもビクともしません!

巻き | 最高峰の心地よさ!!

巻き心地は、最高峰ハイエンドモデルに相応しいスムーズさです。
シマノリールのようなガッシリとした重厚感はありませんが、精度の高い滑らかさが手に伝わります。

ただ、4〜6mクランクを巻き続けるような高負荷が続く「巻きパワー」に関しては弱めでした。こうした用途では、巻物専用のリールを別途用意した方が良さそうです。

スティーズCT SV TWには3種類のギア比(6.3、7.1、8.1)があります。

小径スプールでの巻取り速度を考慮すると、自分的にはギア比8.1が最適です。巻き心地が良いので、高いギア比でも苦になりません。ルアーの回収が手早くなり、ヒットした魚の急激な動きにも対応しやすいです。

小型クランクなどの巻物を丁寧に流すのであれば、ギア比7.1が理想的だと思います。ハンドル1回転あたりの巻取り長が66cmというのは黄金比率で、一番釣りやすい速度だと感じています。

少しでもパワーが欲しいのであれば、ノーマルギア比である6.3が選択肢になります。ハンドル1回転あたりの巻取り長は59㎝とやや遅めですが、力強いギア比で安定する分、必要時に高速で巻いてもブレにくいです。

使用感とデザイン

とにかく小さく、見た目だけではなく細部まで考えられているデザインです。
小型でパーミングしやすい事は当然として、どんな持ち方にもフィットする曲線形状で、繊細に誘うフィネスの釣りにベストマッチです。
実際自分も、他のリールではあり得ないような持ち方で誘いをかけ、微妙なアタリを捉える事ができました。

機械的な剛性と性能をキープしつつ、最大限に小型化するアルデバランBFSのような設計とはまた異なる、スティーズCT SV TW独自の方向性です。

用途 | パワーのベイトフィネス

10lb前後のフロロラインを主体としたやや強めのパワーベイトフィネスに向いています。
具体的には、5g前後のシャッド、3.5g前後の底物、4〜5インチ程度のカバーネコに最適です。
より細いラインを使えばさらにフィネス寄りな使用が可能で、6lb以上のフロロであれば、スピニングでは得られない飛距離・快適さがあります。
自分の場合、5lb以下のフロロ、または1号以下のPE(リーダーは6〜8lb)ならスピニングを使い、フロロのみで6lb以上であればベイトリールを使います。

さらに、SLPワークスから別売されているRCSB CT SV700S G1スプールに入れ替えれば、完全にベイトフィネス専用機に変化します。
今年リリースされたスティーズAIRやアルファスAIRのような専用機には及ばないかもしれませんが、過去に販売されていた専用機を上回る性能を期待できます。

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12lb以上のラインを巻けば、レギュラーサイズからビッグベイトまで幅広いルアーに対応。
合わせるロッドでも変わりますが、バーサタイルを主体としつつ、イザという時にフィネスにグッと寄る二極的なスタイルが可能です。

パワーベイトフィネスという利用に限れば、2018年にリリースされたSV ライト リミテッドとも用途が重複しますよね。
自分も使っていましたが、SVライトリミテッドの方がスプール径が32mmと大きく、スティーズCT SV TWよりマイルドで使いやすい面があります。
また、本体が大きい分だけ巻きパワーにも強め。
ですが、3.5gを下回るリグや投げにくい小型ルアーなど、フィネスよりの使いやすさは圧倒的にスティーズCT SV TWが上回ります。
そこまで用途を広げないのであれば、SV ライト リミテッドもベストチョイスだと思います。

さらに!
ゴメクサスからは超フィネスに特化したシャロースプールが販売されています。
0.8号前後の細めなPEラインも扱いやすく、ベイトPEによるフィネス用としても最適。

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まとめ | CT SV リールはこれからのバーサタイル

スティーズCT SV TWリールは、その特徴である小径かつ深溝なスプールに目が行きがちです。

実際、ライトリグを主体にレギュラーサイズのルアーまで遠投可能なスタイルは、今までのリールには無かった使い勝手の良さです。このリールに慣れてくると、この使い勝手こそが新しいバーサタイルの基準に思えてきます。

魚の居場所を幅広く探しつつ、フィネスなアプローチが必要とされる今、CTシリーズは時代に適合した新しいスタイルを提供してくれます。
この新しいスタイルは、スティーズCTだけではなく、よりコストパフォーマンスが高いアルファスCTや、剛性を求めたミリオネアCTでも可能で、一気にシリーズを揃えたことからもダイワの本気が伺えます。

ただ、スティーズCT SV TWに限れば、小径スプールが実現する新時代の性能だけではなく、その形状にも独自な特性が秘められていると思っています。

単純に小型でパーミングしやすいだけではなく、どんな持ち方にもフィットするその形状は、今までのベイトともスピニングとも違い、釣り方そのものを進化させてくれそうな1品だと感じました!

現行ベイトリールのランキングも記事にしていますので、参考にしてみてください。

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  • この記事を書いた人

@BassTsuriTackle

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