ロッド

ダイワ リベリオン 662MLRB 実釣インプレ

ダイワ リベリオン

誇り高き“反逆者”たちのウェポン、リベリオン。聖なる剣は、野心的な若きトップガンたちが日々研ぎ澄ましていく。(ダイワ公式サイトより)

力の入ったプロモーションで2020年新製品としてデビューした ダイワ リベリオン 662MLRB のインプレをレビュー!
前宣伝の段階で評価が分かれてますが、これからのバスロッドにおいて新しい流れを作っていこうとする熱意が感じられます。
それは、フィッシングショーでプロスタッフによる商品宣伝の後、村上晴彦さんが登場したことからも伝わります。

リベリオンを一緒に見ていく。
ただし、調子には口を出さない。出すとハートランドになるから。
リベリオンは今までとは違う、釣れる竿みたいな別の進化を期待している。

少し言葉違うかもしれませんが、そういった趣旨を話されていました。
こだわりの強い独特な製品をデザインする村上晴彦さんが、「釣れるバスロッド」を期待してリベリオンに関わっていくのであれば夢が膨らみますよね。

リベリオンの魅力 | 圧倒的感度!!

そのリベリオンですが、圧倒的な感度っっ!!
最初に使って強く感じた特徴です。

もちろん、シマノのポイズングロリアスやダイワのスティーズなど、ハイエンドロッドがもつ本質的な素材性能には及ばない部分はあります。

ですが、自分の中で利用頻度が高いスティーズ マシンガンキャスト0.5と比べても、携帯性を重視したい時はセンターカット2ピースの「リベリオン 662MLRBで代用してもいいか!」「これで取り損なう魚はいない!」と感じさせてくれます。

例えば、3~4mラインの浚渫をダウンショットで探る、遠投したライトキャロで川底の状況をつかむ、ついばむようなアタリを察知する...そういった感度は、今まで触ってきたこの価格帯でロッドで一番分かりやすく、ワンランク抜けた感じがします。

感度の伝わり方は人の好みや釣り方によって変わるので一概に言えませんが、リベリオンは感度寄りの進化を遂げたと言えます。

軽量・高感度 - エアセンサーシートの採用

ダイワ リベリオン

高感度の要因の1つとして、リールシートにダイワオリジナルのエアセンサーシートを採用したことが挙げられます。

エアセンサーシートは、スティーズレーシングやブラックレーベルBLX、19年モデル以降のスティーズなどに使われている高性能リールリート。カーボンファイバー入りの素材でシートを構築することで、強度を保ったままコンパクトに軽量化し、感度と持ちやすさをアップしています。

ただ細くなった分、今までのダイワリールシートより持ちにくくなるかな...と思っていました。
ですがエアセンサーシートは、手の力が入る部分はしっかりとキープされていると感じます。握りやすさはそのままに、どちらかというとリールをパーミングする高さが低くなったイメージ。
より低くコンパクトに持ちやすくなっていて、明らかに今までのリールシートより感度の伝わり方が明確です。

リベリオン - エアエッジとの違い

リベリオンは、エアエッジ Eシリーズより高弾性なカーボンを使用しているそうです。
これはフィッシングショーで開発者やプロスタッフの方にお聞きしました。

ブランクスが高弾性化することで感度がアップし、それをエアセンサーシートがさらに明確にしてくれるシステムと言えそうです。

高弾性・高感度なロッドは強度低下が心配なポイント。ですが、カーボンテープをブランクス外層から巻き上げるブレーディングXの密度アップで、今までより補強が強化されています。

左:リベリオン652LFB  右:エアエッジ 652LB・E

ブレーディングXの密度は、ロッドの番手や特性に応じた適用箇所によって違うと思いますが、上の写真で比較する限り、ハッキリと旧機種よりアップしているように見えます。
ブレーディングXは竿のネジレを抑える効果もあり、今までのダイワのバスロッドの中でもトップクラスにブレの無いキャストを実現していると感じました。

リベリオンの性能 - ハイエンドに迫る使用感

リベリオン 釣果

▲リベリオンの釣果

リベリオンは、キャストぶれの無さに限れば
ハイエンド機種に匹敵
...してると思います。

これは、前述したブレーディングXの密度アップに加え、X45による斜め方向のカーボンシートという「二重のネジレ補正効果」が強く作用していると言えそうです。
さらに、強いネジレ補正にブランクスの高弾性化が相まって、ロッド全体に適度なハリが生まれ、フッキング時の瞬間的なパワーや、ロッド全体で魚をいなす力強さを付与してくれます。

実際、初実釣りで川スモールバスの45upを2匹ゲットしましたが、かなり余裕のあるやりとりでした。

その反面、全体的なハリの強さは、従来のダイワロッドに比べてマイルドな懐の広さが控えめ。
キャスト時にルアーウェイトを乗せる時に最初戸惑ったり、魚をかけたあとのパワーは強いながらも、ギリギリ曲がり込まれた時の粘りがやや弱いと感じることも。
また、エアセンサーシート周りの軽量化の影響か、ブレーディングXの密度アップでブランクス側に重心が寄っている為か、若干先重りを感じます。

それでもこうした欠点はすぐに慣れるレベルで、リベリオンがこのボリューム価格帯の性能を1つ進化させたことは間違いないと思います。

聖剣合体(センターカット) 2ピース!!
初めてリベリオンでバスを釣った後、勢いそのままフィッシングショーに行ってしまいました(笑)

リベリオン 661MLRB, 662MLRB の用途

ダイワ リベリオン

2ピーススペック 662MLRB,全長1.98m,自重99g,ルアー重量3.5〜14g(1/8〜1/2oz),ライン6〜14lb
1ピーススペック 661MLRB,全長1.98m,自重101g,ルアー重量3.5〜14g(1/8〜1/2oz),ライン6〜14lb

リベリオンの662MLRBや1ピースモデルの661MLRBは、4インチネコリグ、総重量3.5gあたりのスモラバ、2.2g程度のダウンショット、5gシャッド、7g前後のハードルアーなど、ベイトフィネス全般の領域を8~10lbラインでやや強めに使えるロッド。
カバーのある場所や、オカッパリなど、繊細なベイトフィネスでは少し弱いと感じるシチュエーションにおすすめです。

ベイトフィネスだけではなく、1/4~3/8ozのスピナーベイト、5g以下のフリリグやヘビダン、10g程度のプラグなど、小型から中型までのルアーも扱いやすいので、ベイトロッド初心者にも最適な1本。
合わせるリールやラインセッティングで、ライトバーサタイルに使えるロッドです。

キャスティングや操作性、感度

感度の良いリベリオンの中でも、ベイトフィネス向きな661MLRB, 662MLRBは、より分かりやすく高感度。最初に使ってみるリベリオンとしても最適な設計です

ハリが強く高弾性なので、キャスティングにブレがなく、フッキングが気持ちよく決まり、底物の操作性も快適。
レギュラーテーパーなデザインである事もポイントで、ハリが強いながらもルアーのウェイトをロッドに乗せやすく、軽量リグでも投げやすくなっています。巻物や、適合ルアー上限近くのルアーにも対応できるテーパーデザイン。

おすすめのリール

661MLRB, 662MLRBは、やや強めのベイトフィネスに最適なロッド。
なので、合わせるリールは「スティーズ CT SV TW」や「アルファス CT SV」といったCTシリースが最高にいい感じです。
ベイトフィネスに特化したAIR系リールや、レギュラーサイズのバーサタイルベイトリールでも快適ですが、パワーベイトフィネスなセッティングが一番向いていると感じました。
また、ライトバーサタイルに使用するのであれば、バーサタイルなラインキャパでありがら、立ち上がりの良い32㎜スプール径の「20タトゥーラSV TW」も選択肢に。

現行ベイトリールのランキングを記事にしているので、興味をお持ちの方は参考にしてみてください。

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リベリオン インプレ | まとめ

ダイワ リベリオン 釣果

ダイワ リベリオンは、携帯性に優れた2ピースモデルのラインナップも充実したシリーズで、この価格帯でこの性能を担保できるのは正直驚きです。
さらに、1ピースモデルは、より特化した機種が充実しているので、さまざまな用途のロッドを求めている方にも最適。

「スティーズじゃなくてもいいかも..」

本気でそう思わせてくれた竿です。

これからバスロッドを揃える方にも、そろそろタックルを入れ替えたい方にもおすすめ。まだ持っていない番手を、リベリオンのラインナップから探してみるのも良さそうですね。

  • リベリオンは高感度。
  • キャストブレが少なく、フッキングも良好。
  • 機種によっては先重りがあり、従来のダイワ バスロッドよりハリが強め。
  • 661MLRB, 662MLRBは、強めのベイトフィネスに最適。小型から中型ルアー用のライトバーサタイルも万能。

リベリオンのラインナップ

その他にもリベリオンには魅力的なラインナップがたくさん。
今回紹介した662MLRBをはじめ、評価の高い注目番手や定番機種を記事にしているので参考にしてみてください。

ダイワ リベリオン | おすすめ機種の厳選ラインナップ
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非常にテーパーがスムーズなバーサタイルスピニングロッド。

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ライトテキサスやフリリグといった軽量な底物から、レギュラークラスのルアーまで全般に使いやすいロッド。

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カバーエリアのパワーゲームに必須のロッド。

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