ロッド

ダイワ スティーズ 661MLFB マシンガンキャスト タイプ0.5(ゼロ・ポイント・ファイブ) インプレ

ダイワ SV ライト リミテッド

ダイワのスティーズ 661MLFB マシンガンキャスト タイプ0.5 (ゼロ・ポイント・ファイブ)です。
ここ1年を通じて最も多用したロッドで、軽量ルアーに特化したバーサタイルリールSV ライト リミテッドと共に、ダイワから2018年に発売されました。

マシンガンキャスト タイプ0.5 の特徴と用途

スペック 661MLFB MC0.5,全長1.98m,自重91g,ルアー重量2.7-14g(3/32-2/3oz),ライン6-14lb
適合ルアー スナッグレスネコリグ/ノーシンカーリグ/ダウンショットリグ/スピナーベイト/シャッドプラグ/ジャークベイト/トップウォータープラグ/クランクベイト

マシンガンキャストタイプ0.5は、その名が示す通りベイトフィネスを半段階強くしたロッドで、8lb〜12lbのやや強めなラインで軽量リグやプラグを軽快に扱えるバスロッド。

ベイトフィネスにしてはパワーがあり、
かつ軽い物が扱いやすいっ!!
ロッドと言えます。

実際、4〜5インチワームを用いた1.2〜1.8gシンカーのネコリグ、5g前後のシャッド、10g未満のクランク、1/4ozのスピナーベイトまで快適に扱えました。
装着しているリールは、浅溝スプールを入れた「スティーズ A TW」や「SV ライト リミテッド」「スティーズ CT SV TW」などで、10lbフロロをスプールいっぱいに巻いて使用。

特に「スティーズ CT SV TW」との組み合わせは爽快っ!!
マシンガンキャスト0.5の魅力を最大限に引き上げてくれるベイトリールです。

ベイトフィネスの競合機種

もう少しパワー重視でよりバーサタイル...であれば、同じくスティーズの「SC 6111M/MHRB ファイアウルフ」の方が機能しますが、ファイアウルフよりもう1段階軽いルアーをより繊細に小回りよく使いたい場合、マシンガンキャスト0.5はジャストフィットでした。
とにかく、少し強めのベイトフィネス、6.6フィートの取り回し、が決め手になっています。

同じ用途であれば「681MLMFB-SV スカイレイパワープラス」も候補に上がります。
自分もスモラバやネコリグ、ライトキャロやライトテキサス、ノーシンカーといった底物中心であればスカイレイパワープラスを選んだと思います。
しかし、底物をメインに、7g前後のメタルバイブ、シャッド、スモールクランクなども使用する事が多かったので、最終的にマシンガンキャスト0.5に落ち着きました。

つまり...
巻物も底物もライトに扱えるタックルに絞るなら0.5!!
という結論。
取り回しの良い6.6フィートのレングスは、ボートでもオカッパリでも、この用途にバッチリはまります。

使用感

ダイワ SV ライト リミテッド

マシンガンキャスト0.5に使用されているSVFナノプラスは、個人的にかなり好きなカーボンシートの製法です。
カーボン弾性率やブランクスの製法によっても変わりますが、SVFナノプラスはコンパイルXやHVFより柔軟でしなやかな印象。
SVFナノプラスは高弾性で感度重視な製法なのですが、ガチガチのハリが強いだけのロッドにはならず、非常にスムーズに曲がり、キャストしやすくバイトを弾きにくいイメージです。

ですがそれは、止める力が無く弱い竿という意味ではありません。

高弾性による強い反発力の為、曲がるけどフッキングがスパッと決まる、曲がるけど魚がガッチリ止まる、そしてビンビンに高感度...と相反するイメージが共存しています。
(コンパイルXや高弾性寄りのHVFは、もっと金属質な高弾性でハリが強いイメージ)

底物に対応しつつも、爽快な巻物が楽しいテーパーデザイン

マシンガンキャスト0.5はFアクション表記ながら、触ってみると予想以上にグニャリと曲がります。

ですが実際に使うと、ネコリグやスモラバを操作するような「非常に低負荷」な場合、ファーストアクションの特性が現れます。柔軟性のあるしなやかなブランクスと相まって、軽いリグの操作感が非常に良いロッドです。

そして、「非常に低負荷」が少しでもオーバーすると、途端にマシンガンキャスト0.5のテーパーは激変します。
ダウンショットにツンッとアタリが来る、シャッドをひったくるようなバイトがある、そんな瞬間、ロッドは中央付近までグニャリと曲がります。
ラインを張り気味の状態でリグを引ったくられた時でさえ、ロッドが全く力をもたないかのように走るラインに追従します。

このまま竿が負ける?!
....と思った瞬間、ロッド中央付近まで張り巡らされた3DXがロッドの曲がりをきっちりキープ。
その次の瞬間、高反発なロッド特性がベリーとティップを呼び戻し、跳ね返るように上顎を貫くフッキングを決めてくれます。
たまらなく快適な一瞬です!

そんな底物への高い対応力がありながら、シャッドやクランクなど巻物の使用感がさらに最高!!
ラインテンションをイイ感じにゆるめながら、しっかりとハードルアーの振動を感じ取ることができます。
そして、シャッドやスモールクランクを引ったくられた時のバイトが実に爽快で、高感度なロッド全体を振動する感覚と重なり合い、
最高の気持ちよさっ!!
本当に病みつきになるような感覚です。

結果、スティーズ マシンガンキャスト0.5は、軽量な巻物を気持ちよく扱うことができて、かつ底物も使いやすいロッドとして自分的に最適でした。

店頭では分からないパーフェクトバランス

購入前、マシンガンキャスト0.5をロッド単体で手に取った時、若干持ち重りがあるように思っていました。
ところが、150g前後の軽量リールを載せることで
パーフェクトバランス !!
に一変します。

今はスティーズ CT SV TWをマシンガンキャスト0.5に載せて使っていて、非常に使いやすくてバランス良いのですが、手に持ったバランスに限ればSV ライト リミテッドがさらにパーフェクト。また、ライトリグ主体であれば、スティーズAIRやアルファスAIRもいいですね。4インチ以下のネコリグや2g台のスモラバがぐっと快適になります。

店頭で手に取る機会のある方は、購入前に是非、リールを乗せた状態で試し持ちさせてもらってください!!

キャスティングと感度

マシンガンキャスト0.5は、その名が示す通りキャストが爽快。ロッドを軽くテイクバックするだけで、シャッドやスモールクランクのような軽量ルアーでもキレイにロッドが曲がります。そして、ロッドを戻す力を入れる事なく、鞭のようにルアーを弾き飛ばします!!
最小限の動作と最低限の力で、スピーディーにズバズバとキャストが決まる...まさにマシンガンキャスト!!マシンガンキャストの軽量ルアーバージョンとして、タイプ0.5は高い完成度に仕上がっています。

また、巻物にも最適な柔軟なティップ・ベリーでありながら、かなり高感度なのも特徴。
小型プラグの微妙な波動は勿論、スモラバやネコリグでボトム操作していても、水中のイメージが明確に伝わります。
魚のアタリが特にわかりやすく、高感度な感覚に加え、しなやかな穂先が激しく揺れる事で、体全身に響くようなイメージ!!
正直、クセになります(笑)

まとめ

マシンガンキャスト0.5は、そのコンセプト通り、少しだけ強めのベイトフィネスが快適なロッド。
オカッパリでもボートでも、ライトクラスのベイトフィネスでは少し弱い、だけど普通のMLだと強すぎる...と感じている方にピッタリですね。

また、底物向きなベイトフィネスが多い中、スモールプラグなどライトな巻物がめちゃめちゃ快適で、かつ底物への対応も高いレベルな点も見逃せないポイントです。

ベイトフィネス用に限らず、はじめてベイトロッドを使う方にも最適な1本。ハイエンドロッドを経験してみたい方にもおすすめです。

代用するならこのロッド

マシンガンキャスト0.5は、フィネスから中型クラスのルアーまで快適に扱える、バス用ベイトロッドのお手本のような竿。ですが、高価な価格設定がネックですよね。

マシンガンキャスト0.5程ではありませんが、今年発売されたリベリオン661MLRB, 662MLRBであれば、使用感や感度はかなり近いレベルに仕上がっていて、十分代用するに値します。
価格も比較的手頃なので、コストパフォーマンスを重視される方や、センターカット2ピースが気になる人は、次の記事も参考にしてみてください。

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