船舶免許を持っている方であれば、ボートでのバスフィッシングを楽しむ機会が多いですよね。
手漕ぎのレンタルボートにマイエレキをマウントして湖に出艇する....そうしたスタイルでも、野尻湖のスモールマウスバス・フィッシングを存分に堪能可能。
ですが、野尻湖にあるボート屋さんから、対角線上の湖東半分、その奥側に位置する自然豊かなポイントに行くにはかなり時間がかかります。
また、午後から北寄りの風が吹く日が多いので、最後にボート屋さんまで帰着するには一苦労。波の高い日は危険も伴います。
そこで、せっかく野尻湖まで遠征されるのであれば、現地のボート屋さんでレンタル可能な船外機付のバスボートを利用してみては如何でしょうか。
野尻湖のボート屋さんは、手漕ぎや免許不要艇だけではなく、大小の船外機付バスボートが数多くラインナップされています。
バスボートは移動スピードも早く、荒波の中でも安定感があるので、行動範囲もグッと拡がりますよね。野尻湖のあらゆるスポットを回れ、何よりスムーズに戻れるので、帰りは車を運転する場合でも余力を残せます。
- 野尻湖をボートで挑戦してみたいけど、どのボート屋さんで借りて、どのポイントに入れば良いのか?
- 船外機付ボートで初めて湖に出てからの、ポイントでの釣り方(ルアー、リグ)は?
..など、今回は体験を元にした情報を紹介するので、参考にしてみてください。
次の記事でも、実績あるルアーやワーム、野尻湖でのタックルについて紹介しているので、是非参考にしてみてください。
目次
船外機付レンタルバスボートで出撃!
前回【手漕ぎ・免許不要艇】編で紹介した次のボート屋さんには、それぞれ船外機付レンタルバスボートも充実。
本格的なバスボートが、3万円位のレンタル料で豊富なラインナップの中から選ぶことができます。(1名乗船追加で+2,000円要)。
専属のバスプロのガイドサービスもあったり、ボート屋さんによって搭載する船外機、エレキ、魚探のメーカー、ボート自体のブランドが異なっているので、詳細は後程紹介する各ボート屋さんのHP・サイトでチェックしてみてください。
ただし、大型のバスボートは経験が無い方へレンタルできない事もあるので、事前に電話やメール等で問合せして、最初はアルミボートや小型バスボートから選ぶのがベスト。
野尻湖でバスフィッシングができる期間は、「4月の第4週土曜日から11月の第1週日曜日まで」です。
期間が限られている事、全国的に人気なメジャーレイクなので、早めの予約がおすすめ。
ボート屋さんのサイトには、それぞれ湖沼図やポイント紹介、ライブカメラや水温情報等、豊富な情報が掲載されているので、是非チェックしてみてください。
本記事でも具体的なポイント名を紹介しますが、「野尻湖漁業協同組合」のサイトには詳しい遊漁マップが記載されています。
おすすめサイト
野尻湖漁業協同組合 | (nojiriko-gyokyo.com)
この記事で紹介するポイント名など、このサイト内のマップが親切で分かりやすくなっています。
野尻湖 シースピリット&一番館 釣りマップ バスフィッシング|ガイドサービス (seaspirit.jp)
いずれのボート屋さんも湖に出る前に丁寧にボートの扱い方や、デッドスローエリア(スピードを出せないエリア)、禁漁区等、野尻湖特有のルールをレクチャーしてくれますが、スムーズな釣行の為にも事前に頭に叩き込んでおきましょう。
野尻湖は午後から北側からの風が吹く事が多く、ボートハウスから離れた対角線側の湖奥からボートハウスに帰着する場合、時間と労力ががかかります。
パワーのある船外機付艇は帰りの時間を節約できるので、それだけ長くバスを狙う事が可能。そう考えると、レンタル費用代は十分に納得できる価値があるのではないでしょうか。
おすすめボート屋さん
※それぞれの関連施設で宿泊や、ランチ、ディナーもご利用できます。
ボートフィッシングの場合、ライフジャケットの着用が必須。
ボート屋さんでも貸してもらえますが、直接身に付ける装備なので、自分用の好みで買っておいた方が安心かつ気分も高まるハズです。
おすすめライフジャケット
おすすめのライフジャケットを紹介します。いずれの製品も、トーナメントにも対応する最も汎用性の高い「桜マーク Type-A」の製品。
ポイント種別とルアー、リグ
野尻湖でのボートフィッシングに多いシチュエーション別に、スモールマウスバスで実績のある釣り方やルアーを紹介します。
使用するルアーやワームのカラーは、クリアレイクだからといって地味目なカラーだけが有効という事は決してなく、特に表層を攻める場合は視認性の良い白や、チャートリュース系も扱いやすい上に有効。(もちろんクリア系も)
ディープエリアではグリーンパンプキン、茶系、黒、スカッパノン等の実績がありますが、天候にも左右されるので、カラーパターンをいくつか持った上でローテーションしてみるのがおすすめです。
オーバーハング攻略
ボートハウスから対角線上に離れたエリアのあらゆる岬は、一概に急深のバンクを形成しており、6月以降は青々とした木々が水面にせり出しています。
ここでは、野尻湖特有の「虫パターン」を是非試してみてください。
虫パターンでは、キャスティングに自信の持てる範囲で、なるべく遠目からキャストを。
クリアな超シャローにバスの気配を感じなくても、いきなり深場から猛スピードで複数匹のスモールが「虫」にアタックしてくる事も多いです。
スモールマウスは、それだけ目が良く警戒心も高い魚だと言えますね。
【手漕ぎ・免許不要艇】編で紹介したワーム以外にも、次のようなルアーに実績あります。
虫パターン
スピニングタックルで、PEライン0.8号+リーダーフロロ10lb.あたりのセッティングが、強度とのバランスが良くおすすめ。
上記の他に、昔ながらのトップウォーターの定番プラグ、「ヘドン クレイジークローラー」や、「フレッドアーボガスト(スミス ジッターバグ」がタックルボックスにあるのなら、是非試してみてください。
バックスライドワーム
また「虫パターン」以外でも、シュリンプ系を使用した「バックスライドワーム」をオーバーハングの奥に投入するのも有効です。シュリンプのお尻が先端になるように、頭から逆付けでオフセットフックをセット。先端となるお尻部分にネイルシンカーを埋め込んでウェイト調整しても良いですね。
シャローエリアからバンク沿いのディープ攻略
立が鼻周辺や大崎エリア、最奥の菅川エリアに広がるワンド周辺の桟橋等、マンメイドストラクチャーまわりは、ゴロタ石やウィードの絡む場所が点在。
バスフィッシングの解禁当初からスポーニングエリアでもあり、夏にかけての恰好の餌場となります。
波気のある日は、ジャークベイトやミノーで手早く探ると、多少離れたところからもスモールマウスは果敢にアタックしてくるのが魅力!
ノーシンカーリグ
ジグヘッドリグ(ミドスト)
ジャークベイト、ミノー:ジャーキング、トゥィッチングに
上記以外の各岬周りは、一概に急深のバンクを形成しています。
先に紹介したリグやジャーキングで表層を試した後は、レンジを下げてダウンショットリグとネコリグで探ってみてください。
【手漕ぎ・免許不要艇】編で紹介したワーム以外にも以下が実績あります。
ダウンショットリグ、ネコリグ
ダウンショット用フックとシンカー
ネコリグ用フックとネイルシンカー
シャッドテールやシュリンプ系のネコリグは、ストレートワームとはまた異なるアピールが可能。ドライブシュリンプはライトキャロ、ヤゴーンは1/8ozのヘビダンでも効果的でした。
バンク沿いのディープエリアは上記のダウンショットリグ、ネコリグで攻略可能ですが、バスのサイズがイマイチ伸びないという場合や、風が強くてライトリグが扱いにくい時には、次で紹介するラバージグやフリーリグがおすすめです。
ラバージグやフリリグを野尻湖で使う場合、他のフィールドよりややライト寄りなセッティング。10lbあたりのラインでMLパワークラスのベイトタックルが繊細に誘うのに丁度良く、ジャークベイトやトップも使いやすいですね。
ラバージグ
効率良く岸際にラバージグを打ち込んだ後、バンクに沿って落とし込み、ボトムバンピング。
ワカサギやエビ等のベイトフィッシュを意識しているバスには、フットボールジグの横引きスイミングで。
ライトリグより速いフォールスピードと、一定レンジでの横方向スイミングは、効率良くアプローチ可能で、アピール力も高くなります。
ラバージグのトレーラーには次がおすすめ。
トレーラーワーム
フリーリグ
ディープ攻略なら、フリーリグもおすすめ。
攻めるレンジや風の強さに合わせて、3.5~10gシンカー(ダウンショット用ラウンドアイタイプ)のウェイトを選択ください。
アタリが出てもすぐにアワセず、ラインテンションを緩めて送り込み、飲み込ませてから大きくアワセるのがキモ。
沖の台地攻略
水深10m前後迄の台地状エリアは、メインのベイトフィッシュのワカサギがよく溜まるエリアです。
午後の北風を正面から受ける水道局の取水塔前や、菅川沖、そして立が鼻沖や枇杷島南のハードボトムの台地(ディープフラット)エリアでは、次のリグに実績アリ。
ライトキャロライナリグ
スモールマウスバスは、小さく丸っこいモノに興味が強いと言われています。
イモグラブは、古くからスモールマウス用に良く使われているワームです。
ゲーリーヤマモトの2インチヤマセンコーは、キャロだけでなく、ジグヘッドによるミドストにも実績があります。
野尻湖特有の「虫パターン」は、ボトムでも成立します。
「OSP HPバグ」はノーシンカーだけでなく、ライトキャロでも効果的。
ライトキャロでも喰いの悪い日は、動かさずにステイ(放置)させておくのが有効な事もあるのでお試しを。
1匹目のヒットで周囲のスモールにもスイッチが入り、立て続けにヒットする事もあります。
シャッドキャロ
こちらも野尻湖特有のテクニック。
0.4号のPEラインに7g前後のラウンドシンカー、60cm程度のフロロ8lbリーダーをセッティングしたスピニングタックルで、シャッドをボトムまで着底させ、ジャークやトゥイッチを繰り返します。
最近では、シャッドキャロ用の専用シンカーも発売されたメソッドですね。
操船は慣れるもの
風の強い日など、沖の台地で船を一定の位置にステイさせるエレキ操作の技術は、経験がモノをいいます。
人気ポイントには船団ができるのも普通で、初めの内はその中で自分の船だけが風で流されて、いつの間にか後ろにいたボートのすぐ前に接近して邪魔になっていた・・・なんていう事も往々にしてあります。
そこで慌てて体勢を立て直してエレキを踏みすぎると、今度は前の船に近付き過ぎてしまう...と自分の釣りに集中する前に、シチュエーションの状況に負けてしまう結果となってしまう事も。
ただこうした事は、経験して慣れるしかありません。
視覚的にポイントを把握する「山立て」と呼ばれる技術も併用し、周りのボート以外にも時折視線を遠くの「屋根」「木」「電柱」「鉄塔」などの複数の目印にも向けながら、自分のボートの位置を把握して一定位置をキープする事が肝心です。
これは誰もが通り過ぎる道。
最初は少し恥ずかしい思いをしながらも、場数を踏んで慣れていく事でしか上達への道はありません。
めげずに、何度もトライしましょう!
まとめ
格好良いバスボートに乗ると、周りからも注目されます。
そこで操船技術以外にも、野尻湖特有のオーバーハングを攻める場合、スキッピング等高度なキャスティング技術も伴わないと肝心なバスにアプローチできなかったり、せっかくのポイントを荒らしてしまうだけに終わってしまったり、少し恥ずかしい思いもしてしまいます。
ただこれら実践テクニックも、色々な場面でのキャストを繰り返して、失敗しながら慣れるしかありません。
最初は背伸びせず、アルミボートタイプや小型のバスボートで、基本的な操船技術や魚探を見る感覚を養いましょう。
色々なポイントを攻略する中で、自然にキャスティング技術も身に付いてゆくと、次第に釣果にも結び付いて益々バスフィッシングにのめり込んで行くハズ。
それほど広くない野尻湖には、プレッシャーの高い日でも、それら技術の向上によってこそ釣果を出せるポイントが凝縮されています。
実践を通じて、自然と技術も向上する恰好の湖といえますね。
風光明媚で超クリアレイクの野尻湖は、ボートを疾走させるだけでもバカンス気分を満喫できますが、綺麗な魚体のスモールの強烈な引きを味わうと「本当にここに来て良かった」と思えるはずです。
是非野尻湖のスモールをボートでも体感してステップアップして下さい!
地元のお土産、飲食おすすめSA、PA
最後にオマケです。高速の帰路、地元のお土産が豊富で地元ならではの食事も楽しめる、おすすめの立ち寄りスポットも紹介します。
野沢菜や長芋の漬物、蕎麦、おやき、笹寿司、栗やリンゴのスイーツの他にも、美味しそうな地元のお菓子いろいろ...機会があれば、次の場所に立ち寄ってみてください。
【関東方面(練馬方面)】上信越道:小布施PA、横川SA
【関東方面(八王子方面)】上信越道:小布施PA、長野自動車道:姨捨SA(夜景も最高!)、梓川SA、諏訪湖SA(景色も最高!)
【関西方面(名古屋、大阪方面)】上信越道:小布施PA、長野自動車道:姨捨SA(夜景も最高!)、梓川SA
【関西方面(北陸方面)】上信越道 妙高SA
Have a Nice Trip!
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