ダイワから手頃な価格帯のバスロッドとして発売されているブレイゾン。
今回は、その中でも気になっていた「ダイワ ブレイゾン 671MLB」のインプレをレビューします。
目次
購入の動機
「ダイワ ブレイゾン 671MLB」は、ベイトフィネスから小~中型ハートベイトまでオールラウンドに扱えるライトバーサタイルモデル。
フィネスに特化するのであれば、スピニングやLパワーのベイトフィネスを選んでいたと思います。ただ、レギュラークラスの巻物を含めてオールマイティに使えて、カバーに対するフィネスも可能なブレイゾン 671MLBは気になる番手。
ある程度本格的なスペックがありつつ、ブレイゾンは手ごろな価格帯なので、お試し感覚で購入しました。その他、主な購入動機は次の通りです。
小型プラグをスピニングより安定してスローに巻ける
小型プラグをゆっくりただ巻きする場合、ベイトが向いていると感じていました。
もちろんスピニングでも可能ですが、ハンドル1回転あたりのライン巻取り量が少なめのベイトリールの方が、自分的に丁寧に巻きやすいです。
また、リールをパーミングしてロッド姿勢を安定させながら、ゆっくり軽量プラグを巻くことで、集中力を持続できると考えたのも購入動機の1つ。
反対に、軽量なシャッドなどをジャーキングやトゥイッチ主体で使うなら、スピニングタックルがベストになります。
野池でロッドを一本にしたい
場所移動が多い野池などはフットワークが重要。
個人的に、ベイトロッド&スピニングロッドの2本持ちでも多いと感じる事があります。
手軽にポイントを釣り歩くためには、ベイトとスピニング両方の性質を兼ね備えたブレイゾン 671MLBは最適な1本。丁度いい長さと硬さですね。
ベイトフィネスを使ってみたくなった
しばらくベイトフィネスから離れていて、フィネスといえばスピニングオンリーだった時期があります。ただ、スピニングフィネスではカバーを責めるには厳しい状況もあり、昨今のすれたバスへのアプローチを考えた結果、単純にもう1度「ベイトフィネス」をやってみたくなりました。
ブレイゾンであれば、手軽に本格的な性能も兼ね備えているので、ベイトフィネスが初めての方にも良さそうですね。
あと単純に、ライトリグを使う場合でも、ベイトタックルでバス釣りするのは楽しいです(笑)
ブレイゾン 671MLBの使用感
全長 | 継数 | 仕舞 | 自重 | 先径/元経 | ルアー重量 | ライン | カーボン含有率 | 定価 | |
2.01 m | 1 本 | 201 cm | 102g | 1.7mm/10.9mm | 3.5~14 g | 1/8~1/2 oz | 6~14 lb | 99 % | 13,800 |
ブレイゾン 671MLBを使用してみたインプレは次の通りです。
曲がり、感度
ロッドはどちらかと言えば先調子ですが、軽い負荷でベリー部分まで曲がる印象。
そして、この値段のロッドとは思えないくらい感度が良好で、手元への伝達が明確です。
正直、グレード的に感度はあまり期待していなかったのですが、嬉しい誤算でした。
パワー
ロッドを曲げ込んだ時、バット部分にどれだけ負荷がかかるかな...と試してみました。
ロッド先端から中央部分まで負荷に応じてキレイに曲がるものの、バットでガッチリ支えている印象は弱め。MLパワーとは言え、ベイトフィネス向けなしなやかさもあり、バットパワーという部分では少し残念な印象です。
「曲がって、魚をいなしながら獲る」
そういったロッドだと感じました。
キャストフィール
軽めのルアーとしては、3.5gのジグヘッドを主体に使用してみました。
ストレスの無いキャストで、軽めのルアーでもロッドのしなりが十分発揮され、飛距離が出る印象。粘り調子のブランクスで軽量ルアーをキャストしやすい点は、このロッドのメリットだと感じます。
使用用途
小型シャッド、小型のシャロークランク、3.5gくらいのリグといった、軽量級の釣り全般に快適。
超フィネスとまではいかないまでも、3.5g程度のルアーが投げられるので、汎用性のあるタックルとしてのフィネス性能は十分と言えるのではないでしょうか。
比較的バルキーなワームや、中型サイズまでのハードルアーも扱いやすいので、ライト寄りを中心に幅広い用途をカバーできます。
今回、リールにノーマルのアルデバランを使いましたが、ライトリグでもバックラッシュすることなくキャスト可能。
汎用性を重視したかったのでこのバランスを選びましたが、ベイトフィネス専用リールであれば、より快適なライトリグのアプローチが可能になりそうですね。
スピニングとブレイゾン671MLBの比較
小規模なフィールドをロッド1本で攻略するにあたり、それまでフィネス用に使っていたスピニングロッドとの違いを紹介。
比較対照するスピニングは、シマノのエクスプライドです。
キャストフィール、遠投性
キャストフィールはどちらも好印象。
遠投性に関して言えば、適応ルアー重量の幅が広く、ある程度の重さがあるルアーまで投げられるブレイゾンに分があると感じます。
ロッドパワー
エクスプライドの方がブレイゾンよりグレードの高いモデルですが、フッキング時・ランディング時のパワーはどちらも遜色ありません。
ライト寄りのロッドパワーとしては十分満足できるレベルで、この価格帯での技術進歩を実感しました。
感度
さすがにハイエンドモデルには劣るものの、どちらも実用に十分な感度。
エクスプライドはロッド先端で感じ取るフィーリング、ブレイゾンは手元に感覚が伝達されるフィーリングでした。
まとめ
ブレイゾン購入前は、正直この価格帯のロッドはどうかな...と思っていました。
ですが、十分に本格的なベイトフィネスを堪能できるロッド。
いい意味で予想を覆される使用感で、かなり満足しています。
これからベイトフィネスをやってみたい方、野池などでロッドの本数を減らしたい方におすすめのロッドですね。
機会があれば、是非コストパフォーマンスの高いブレイゾン 671MLを試してみてください。
※追記ブレイゾンは2021年にフルモデルチェンジしました。
こちらの記事も参考にしてみてください。