プラスチックや金属製のルアーで、大きな魚を釣るのがバスフィッシングの醍醐味。
ですが、ルアーにはたくさんの種類があって、どれを選べばいいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。また、毎年新しい製品や釣り方が生まれるので、釣り場でも何からどう使えばいいのか悩みますよね。
そこで本記事では、これからバス釣りを始める方や初心者向けに、オカッパリに最適なルアーと基本的な使い方を紹介。
オカッパリに使えるルアーは、ボートで基本となるシャローを狙った釣りでも有効です。
ここで紹介したルアーを参考に、自分の好きなルアーや得意な釣り方をいろいろ検討してみてください。
釣りに行く前からいろいろ考えるのも、バス釣りの楽しみですよね!
スピナーベイト
スピナーベイトはアピール力が非常に強く、サイズの良いバスがヒットしやすいルアー。
シングルフックが上向きに付いているので、比較的根がかりしにくく、使いやすいのも特徴です。
スピナーベイトの使い方
スピナーベイトは、小魚の群れをイメージしているともいわれ、非常に変わった形のルアーである点も魅力。風の強い時や、水面に波がある時に強いと言われています。
秋頃、ウィードやブロックが沈んでいるエリアの表層を巻き続けると、物陰からバスが喰い上げてくる瞬間が最高に楽しいですね。
他のシーズンでも、沈んでいる木や障害物の側を這わすように巻くと効果的。
また、ラインを張りながら、巻きを緩めて手前に寄せつつ、カーブフォールさせるテクニックも有効です。
バスの動きが鈍る冬場でも、水底のボトムすれすれをゆっくり巻く事で、動きの鈍いバスにスイッチを入れる事が可能。
年間を通じて様々なシチュエーションで釣れるルアーであり、高活性なバスが最初に反応を示すのがスピナーベイト。
広いエリアでバスを探す場合、ポイントごとに手早く巻いてみて、魚の状況をサーチする作戦がいいですね。
おすすめのスピナーベイト
OPSの「ハイピッチャー」は、ハイピッチでナチュラルなフラッシングとアクションが魅力のスピナーベイト。プレッシャーの高いフィールドでも実績が高いのでおすすめです。
エバーグリーンの「SRミニ」もコンパクトなシルエットで喰わせやすく、飛距離が出やすいので使いやすいルアー。
同じくエバーグリーンの「Dゾーン」も定番スピナーベイトで、表層・中層・ボトムといった狙ったレンジを巻きやすく、強いアクションでデカバスを狙えます。サイズダウン版の「Dゾーンフライ」もラインナップされていて、こちらはスピニングタックルでも扱えるコンパクトサイズ。
チャターベイト
チャターベイトは、スピナーベイト同様にシングルフックのルアー。
比較的根がかりしにくく、ブルブルと小刻みなアクションが強烈で、巻いていて非常に楽しいルアーです。
チャターベイトの使い方
チャターベイトは、トレーラーと呼ばれるワームを装着して、大型のバスが捕食するハスやアユといった小魚をイメージして使います。特にシャローやカバーエリアの表層を巻いて手早くバスを探すのに向いたルアーで、中層やボトム近辺も狙える汎用性もアリ。
チャターベイトの基本的な使い方は、シャローやカバーエリアの表層をタダ巻きするだけ。さまざまな速度で巻いてみて、その日のバスのコンディションを探る事ができます。
また、ウィードエリアや消波ブロックが沈んでいるようなカバーエリア帯であれば、その上っ面をトレースし、潜んでいるバスをおびき出します。
目ぼしい障害物が見当たらない場合や、トレースするコースを絞り切れない場合、一旦ボトムまで落としてから巻き上げるのが効率的。
おすすめのチャターベイト
おすすめのチャターベイトはOSPの「ブレードジグ」。
アクションが安定していて、早巻きでもゆっくりでもしっかりと動き、狙ったコースをキチンとトレースしてくれます。
表層を含め、さまざまなレンジでも使いやすいチャターベイト。
ブレードジグにはトレーラーも付属していますが、別売のドライブスティック4.5インチを装着するのもおすすめです。
低比重の「ドライブスティック スペック2」が巻物用に使いやすいですが、あえて重ためのノーマル版「ドライブスティック」で飛距離を稼ぐ事も可能。
ドシャロークランク
ドシャロークランクは、「トップウォータークランク」「スーパーシャローライナー」などと呼ばれるクランクベイトです。
カテゴリー的には後述のシャロークランクに分類されますが、非常に浅い深度をブリブリと力強く動くのが特徴。
ドシャロークランクの使い方
ドシャロークランクは、ふっくらとしたボディで水をしっかりと押すので、濁りのある状況や、朝マズメ・夕マズメなどローライトで視覚的な制限がある状況で効果的です。深く潜らないので、比較的根がかりしにくく、ハードプラグでバスを釣ってみたい方が使いやすいルアー。
さまざまなスピードで表層をトレースするトップウォーター的な使い方で、梅雨時や夏の朝晩、秋頃におすすめです。
おすすめのドシャロークランク
OSPの「バジンクランク」は、最大5cmという圧倒的な浅い潜行深度。根がかりしにくい事に加え、ボディ全体をロールさせて水面に引き波を起こすような強いアクションが特徴です。高速でもスローで巻いても効果的で、リール数回転ごとにチョンチョンとステイで放置する使い方も可能。
エバーグリーンの「クラッチヒッター」も使いやすいドシャロークランク。バジンクランクより深めの30cm近辺まで潜るので、水面までバスが喰い上がってこない微妙なコンディションの時に有効です。
クランクベイト - シャロークランク
クランクベイトは、設計された水深まで潜るルアーで、狙ったレンジをトレースしたり、カバーやウィードにコンタクトさせる事でバスの捕食を誘発します。ボディ全体でブリブリと水を押す強いアクションが特徴で、水が濁った時や光量の足りない時など、視覚的制限がある状況で効果的。
その中でシャロークランクに分類されるルアーは、1~2m程度の水深まで潜り、オカッパリや小規模なフィールドで使いやすいデザインになっています。
シャロークランクの使い方
クランクベイトは、しっかりと潜る特性なので、水中の障害物などへの根がかりに気を付ける必要があります。ただ、ルアー自体の浮力が高いので、障害物に当たった時は巻くのを止め、浮かび上がらせる事で高い回避力を発揮。
また、何かに当たって止めるタイミングでバスが喰いつく事も多く、ピンチとチャンスが表裏一体のルアーと言えます。
ただルアーを巻き続けるだけでは無く、何かに触れる瞬間を慎重に感じ取りながら、バクッと喰いつく一瞬が非常に楽しいルアー。
おすすめのシャロークランク
オカッパリで使いやすく、おすすめなシャロークランクはOSPの「ブリッツ」。浮力が高く、障害物回避能力が優れているので重宝します。
小型・コンパクトな「タイニーブリッツ」も販売されていて、こちらはスピニングタックルでも使えるサイズ感。タイニーブリッツは深度が1m程と浅めなので、2m近く潜る「タイニーブリッツDR」もコンパクトクランクにおすすめ。
また、エバーグリーンの「ワイルドハンチ」もおすすめ。比較的プレッシャーの高いフィールドでも喰わせ能力が高いルアーです。
バイブレーション
バイブレーションは、何よりぶっ飛ぶ遠投性能が魅力のハードルアー。
他のルアーでは届かないようなポイントや、広大なフィールドを、手早く探る事ができます。
水に沈むシンキングルアーなので、さまざまなレンジを狙える点も便利。
小刻みながらキビキビとした力強いアクションは、やる気のないバスにリアクションで喰わせる効果もあり、冬場でも実績が高いルアー。
何をやっても反応が得られない、そんなピンチで活躍してくれるルアーと言えるでしょう。
バイブレーションの使い方
バイブレーションを一定速度以上で巻く場合、ルアーの頭から突っ込むような形となって、フックが隠れる事もあり、意外と回避能力は高めです。ただそれでも、トレブルフックを搭載したシンキングルアーは、根がかりが多くなるのがネック。
しっかりとした太めのラインで使って、根がかりした時は丁寧にフックを伸ばして、回収できるように対策したいですね。
様々なレンジをいろいろな速度で巻いて、手早くバスの状態をチェックしやすいのがバイブレーションのメリット。
また、ルアーをボトムまで落として、軽く引き上げ、また落とす「リフト&フォール」も効果的です。春先や晩秋、冬場に実績が高いテクニックです。
おすすめのバイブレーション
おすすめのバイブレーションは、ジャッカルの「TN60」です。
飛距離が出やすく、巻いているときの姿勢が安定していて、アクションも秀逸。とにかく高い実績を誇ります。
小規模なフィールドでは、ワンサイズ小さめの「TN50」もおすすめ。
どちらのルアーも、あらゆるフィールドで使いやすいバイブレーションです。
越冬から目覚めてまだバスがルアーに慣れていない春先や、あまりプレッシャーの無いフィールドでは、どちらも爆発的な効果を発揮する事も。
また、レイドジャパンの「レベルバイブ」は、巻いている時に比較的根がかりしにくい姿勢となり、オカッパリでも使いやすい設計。
バイブレーションは、春や秋の巻物シーズンだけでなく、寒い時期にも有効で、イザというときの為に1つは持っておきたいルアーです。
シャッドプラグ
シャッドプラグは、小魚をモチーフにしたハードルアーです。
特に日本で発達・進化しているルアーで、小魚が豊富な国内フィールドにマッチしたルアーと言えますね。春先や秋など、小魚を捕食するバスが増えるシーズンに最も効果的で、繊細なアクションは寒い時期にも有効。
スピナーベイトやクランクほど強いアピール力はありませんが、手早く繊細にポイントを探れるのがシャッドの強みです。
シャッドの使い方
シャッドは基本、スピニングタックルで使用するルアーです。
ロッドワークを駆使してアクションを付けやすい特性ですが、まずは場を荒らさないように、丁寧なタダ巻きを試してみてください。
ぎりぎりでアクションするようなスローな巻きが冬場に効果的。他のシーズンであれば、普通に巻く、早く巻くなど、さまざまなスピードでバスの状況をチェックするのがいいですね。
春先や秋であれば、「トゥイッチ」と呼ばれるロッドワークによるアクションが非常に効く事も。トゥイッチは、ややたるんだラインを2~3回ほど小刻みにシャクって、ルアーを不規則にダートアクションさせます。
シャクった後は、2秒~4秒ほどステイで放置。その後、再びシャクります。
ステイ中にバスが喰いついてくることが多いので、ステイ時間を色々調整して試してください。ポイントとしては、トゥイッチでシャクる際にラインで直接ルアーを引っ張りすぎない事。
たるんだラインをビシビシと張る程度で、軽量なシャッドは十分にアクションします。
おすすめのシャッド
オカッパリで特におすすめのシャッドは、エバーグリーンの「バンクシャッド」。
あまり深く潜りすぎないので根がかりが少なく、スローに巻いても適度に動くので寒い時期に効果的です。
他には、ラッキークラフトの「ベビーシャッド」も、昔から実績の高いルアー。
また、ジャッカルの「ソウルシャッド」もおすすめのルアーです。
先に紹介した2品より潜る深度が深いので、根がかりに気を付ける必要がありますが、ストレートのタダ巻きで実績の高いルアー。ボートからの釣りでも使いやすいのが特徴です。
シャッドは軽量なのでスピニングタックル向けですが、ダイワの「スティーズシャッド」なら比較的重量があり、ベイトタックルでも使うことができます。
グラブ
グラブは、バス釣りの初心者に最もおすすめの基本となるワーム。
ワームと呼ばれるソフトベイトは、ハードルアーよりナチュラルなアクションが特徴で、アピール力は控えめながら、高い喰わせ能力を発揮します。
その中でも、グラブはさまざまな使い方ができるので便利。
ボディがふっくらとファットなので、キャスティングしやすい点も嬉しいポイントですね。
とにかく初めてのバスを1匹釣りたいのであればワーム、その中でも使いやすいグラブがおすすめです。
おすすめのグラブ
おすすめのグラブは、ゲーリーヤマモトの「4インチグラブ」。
ワームの中では比較的重量があるので投げやすく、初心者からベテランまで、昔から実績の高いワームです。
一口サイズのファットなボディに、長めのテールが付いているのが特徴で、巻けば絶妙なアクションを展開し、止めればナチュラルな存在感をしっかりとアピール。
さらにバスの喰いが悪い時は、テール部分を丸ごとカットして、ボディだけの状態で放置するのが効果的です。
ボディだけのグラブは「イモグラブ」と呼ばれ、テールカット済の専用商品も発売される程の定番メソッド。
グラブの使い方
ゲーリーヤマモトの「4インチグラブ」は、様々な使い方が可能。
代表的なリグ(仕掛け)を紹介します。
ジグヘッド
最もシンプルで使いやすく、それでいて良く釣れるリグがジグヘッドです。
小さな針が上向きについているので、根がかりしにくいのが特徴。
ジグヘッドは、スピニングタックルで使うのが基本。
キャストして、ボトムまで落とし、巻いてくるだけで、サイズを問わずたくさんのバスが喰いついてきます。巻くだけでなく、ボトムをズル引きしたり、ロッドで何度かアクションを入れて、そのままステイで放置も効果的。
ジグヘッドの重さは1.8~3.5g(1/16~1/8oz)程度が使いやすく、フックサイズは#2か#1がおすすめです。
自分の場合、3.5インチ前後のワームを目安に小さいモノは#2、より大きいモノは#1を使用する事が多いですね。
ダウンショット
ダウンショットは、オカッパリの達人「村上晴彦」さんが「常吉リグ」という名称で広めたリグ。その威力は世界中に広まり、海外で巨額の賞金がかかったトーナメントでも多用されています。
ダウンショットは、フックをラインに結ぶ際に、少し余分に糸を残し、その先に重りとなるシンカーを装着。余分に残すラインは5~15cm程がいいですね。
スピニングタックルでの使用が基本で、ボトムをズル引きする、何かに当たったらロッドを数回シェイクして数秒止める、といったネチネチとした誘いが効果的です。
針先をワームに隠せるオフセットフックを使う事で、根がかりに強くなるのもメリット。
サイズ#1のオフセットフックが、4インチグラブに丁度いい大きさになります。
シンカーは、1/16oz(1.8g)・3/32oz(2.7g)・1/8oz(3.5g)あたりがおすすめです。
ダウンショット用のシンカーは、ラインを通常通りに結束する「ラウンドタイプ」と、ラインを挟みこむ「ハリス止めタイプ」があります。
ハリス止めタイプはカンタンに装着できるので初心者にもおすすめ。
ラインの端を適当に1回巻いておいて、その上のラインに挟み込むようにしてください。
テキサスリグ
テキサスリグは、ベイトタックルで使用できる定番の仕掛けです。根がかりが少なく、ボトムの地形変化をキャッチしやすいのが魅力。
基本的な仕掛けは、オフセットフックとラインの間にバレット型のシンカーを装着する事で完成します。
シンカーとラインの先、つまりリール側のラインとシンカーの間に「シンカーロック(ラインストッパー)」を付けるのが基本ですが、好みに応じて無くても問題ありません。
シンカーロックを付けない場合や、ロックを上げてシンカーに対してスキマを空けておくと、ワームがよりフリーにナチュラルな動きをします。逆に、障害物が多い場所などでは、ロックをシンカーの根元まで下げ、よりワームと密着させることで操作性を上げる事ができます。
また、シンカーとフックの間にシンカーロックを付ける事で、シンカーがラインを傷つけるのを防ぐことができます。シンカーとラインの間に専用のビーズを挟む方法もあり、カチャカチャとした音が発生し、高活性なバスにアピール力が向上。
ワームとシンカーの距離が近く、ボトム(水底)の手ごたえをしっかりと感じ取りやすいのがテキサスリグのメリット。岩の間に挟まったりしない限り、根がかりが少ないのも嬉しいポイント。
テキサスリグの使い方は、そのメリットを活かしたボトムのズル引きです。何かに当たった場合や、障害物を乗り越えた時に、少しステイして放置するのも効果的。ザリガニなどの甲殻類をイメージすると使いやすいですね。
バスがヒットした際、シンカーごと力強くフッキングする必要があるので、スピニング主体となる他のワームリグと異なり、テキサスリグはベイトタックルでの使用がおすすめ。
シンカーの重さは1/8zo(3.5)~1/4oz(7g) あたりで選択します。ボトムをしっかりと感じ取る事が出来る範囲で、できるだけ軽めのものが根がかりを減らせていいですね。
高比重ワーム
高比重ワームは、その名の通り重量があるのでキャストしやすく、重りを使わない「ノーシンカー」で扱いやすいルアー。
重り付きのリグは、根がかりの少ないオフセットフックを使用している場合でも、シンカーが引っ掛かってしまう事があります。ノーシンカーであれば、そうしたリスクも減らせるので優秀。
また、シンカーが無い事でワームの動きがよりナチュラルとなり、気難しいバスを釣り上げやすい特性です。
シンカーが無い分、ルアー操作中に釣り人が感じ取る手ごたえも少なく、初心者には扱いが難しい場合もありますが、是非押さえておきたいアイテムと言えますね。
おすすめの高比重ワーム
最も実績の高い高比重ワームは、ゲーリーヤマモトの「4インチ ヤマセンコー」。
何の変哲の無いただの棒のようなルアーですが、水平にフォールする姿勢と、目に見えない程のナチュラルなアクションが、昔から数多くのバスを虜にしてきました。
高比重ワームの使い方
4インチセンコーの使い方で最も効果的なのは「ノーシンカー」。
オフセットフックのみを装着し、シンカーの無い状態で使用するので、非常に根がかりしにくいリグ(仕掛け)です。
4インチセンコーは、ワーム本体だけで7g以上の重さがあり、スピニングタックルだけでなくベイトタックルでも使いやすいのが嬉しいですね。
フックサイズは、オフセットフックの#2/0~#3/0あたりがベスト。
基本となる使い方は、キャストして放置するだけ。放置のステイ時間はかなり長めでも大丈夫です。しばらく待って反応が無ければ、ワームを移動させるように数回シェイクするか、短い距離をズル引きし、再びステイで放置。
ノーシンカーで根がかりが少ないので、立ち木や消波ブロックといったカバー帯を、じっくり待って誘うのが効果的です。
ストレートワーム
ストレートワームは、バス釣りで非常に多用されるソフトルアーです。
細長いボディが特徴で、水の中で不規則な動きをする為、バスに見切られにくく釣れやすいルアー。
数が釣れるだけでは無く、条件が揃えば大物が釣れるのも魅力です。
おすすめのストレートワーム
ストレートワームには数多くの種類があり、どれもそれぞれ魅力的な特徴があります。
中でも、ゲーリーヤマモトの「4インチ カットテール」は、初心者にも使いやすいのでおすすめ。
尻尾に小さなテールが付いているので、フォールさせるときに適度なアクションでバスのバイトを誘発します。
カラーラインナップも豊富なのがカットテールのメリット。
「グリーンパンプキン系」を基本として、クリアな水域では「ウォーターメロン系」、マッディで濁りのある場所では「ブラック系」など、複数揃えておくと便利です。「スカッパノン系」のカラーも、春先を中心に実績が高いですね。
ストレートワームの使い方
ストレートワームは多彩な使い方が可能。少しテクニカルな面もあるので、よく釣れるだけでなく、使って楽しいルアーです。
ワッキー掛け
ワームの中央にマス針を刺す「ワッキー掛け」のダウンショットは、ストレートワームの効果的な使い方の1つ。
4インチのカットテールであれば、#3~#4サイズのマス針が合います。ガード付きのマス針であれば、根がかりを減らすことが出来るので便利。
使い方は、前項で紹介したグラブのダウンショットと同じく、ボトムに何か障害物がある場所で「シェイク→放置→シェイク」を繰り返してバスを誘います。
3秒シェイクを続けたら、最低3秒以上はステイで放置するのがコツで、ステイ中はラインを張らずにゆるめるのが基本。
またストレートワームは、ワッキー掛けだけでなく、頭からオフセットフックを刺して、グラブのダウンショットと同じように使う事もできます。
オフセットの方が根がかりが少ないので、状況に応じて使い分けがベスト。4インチカットテールであれば、4インチグラブ同様に#1サイズのオフセットが合います。
スピニングタックルで使うのが一般的なので、シンカーは1/16oz(1.8g)・3/32oz(2.7g)・1/8oz(3.5g)あたりがいいですね。
ネコリグ
「ネコリグ」は、とにかくよく釣れるストレートワームの使い方。
ダウンショット同様、オカッパリの達人「村上晴彦」さんが広めたリグで、日本で最も多用されている仕掛けと言っても過言ではありません。
ネコリグは、ワームの中央に縦方向で「マス針」を刺し、ワームの頭に「ネイルシンカー」を差し込む形のしかけリグです。
スピニングタックルでの使用が前提で、4インチカットテールであれば、針のサイズは#3~#4、ネイルシンカーは1/32oz(0.9g)~1/16oz(1.6g)辺りが使いやすいですね。
キャスト時にボディが切れやすくなるので、ワームチューブ(ワッキーチューブ)を装着しておくと効果的。
また、ワームにそのままネイルシンカーを刺すと衝撃で抜ける事もあるので、事前に針で少しだけ穴を開けておくと、ガッチリ収まりやすくなります。
基本となるネコリグの使い方は、キャストしてボトムまでしっかりと沈めます。この時、ラインを張らずに、ノーテンションで十分に緩める事が重要。
ボトムで少し放置した後は、軽くロッドで数回シェイクします。シェイク後に再びステイ、さらに放置の繰り返しが効果的。
シェイク時間より長めの放置が良く、ステイの間にバスが喰ってくるパターンが多めです。
さらにカットテールの場合は、絶妙なアクションでフォール中のバイトも多発するので要注意。
シェイクには様々な方法があり、ピンポイントで極力ワームを動かさないようにしたり、ロッド操作で軽くズル引きするように操作したり、鋭いシェイクで反射的なリアクションバイトを誘うなど、多彩なアクションが可能。
状況に応じて、意識的に異なるロッド操作を試してください。
シャッドテールワーム
シャッドテールは、小魚に似たフォルムが効果的なワーム。
小さいボディでありながら、狙うポイントが合っていれば大物でもヒットさせる底力を秘めています。
(条件がズレている場合は、小さいバスもたくさん釣れてしまいます。)
小魚が豊富なフィールドで特に効果的で、寒い時期でも実績がある貴重な存在。
もちろん、バスが暑さでダウンしているような夏場でも有効です。
おすすめのシャッドテールワーム
シャッドテールで押さえておきたいルアーが、ゲーリーヤマモトの「レッグワーム 2.5インチ」です。立派な尻尾を持ちながら、水に投げてみると意外とアクションは控えめ。ですが、ロッドを軽く操作すると、尻尾がブルルッと鋭い動きを見せます。
この「動かない状態」から「激しく動く」極端な違いが、タフコンディションのバスに効果的。
冬場でも実績が高いので、是非マスターしておきたいルアーと言えますね。
シャッドテールの使い方
おすすめのリグは、スピニングタックルでのダウンショット。
4インチカットテールと同じように「マス針」を使うのが基本ですが、小さめのオフセットフックでワームの姿勢を整えた方が効果的な場合も。レッグワーム2.5インチであれば、#3~#4あたりのオフセットフックがおすすめです。
シンカーは、1/16oz(1.8g)~1/8oz(3.5g)あたりが使いやすいので、自分のスタイルに応じて調整してみてください。
まとめ
バス釣りは、自分でいろいろな釣り方を見つけるのが楽しいですよね。
ですが、ルアーやテクニックの種類が膨大なのも事実。
迷ってしまった時は、まずは実績のあるルアーで基本を押さえ、そこからこだわりのルアーや釣り方を1つずつ極めてみるのもおすすめです。
これからバス釣りを始める方におすすめのタックル(ロッド、リール)
これからバス釣りを始める方は、「スピナーベイト」か「チャターベイト(とトレーラー)」のどちらか片方と、「グラブ」と「高比重ワーム」の3点から始めてみる事をおすすめします。
スピニングタックルの場合、スピナーベイトは「Dゾーンフライ」がいいですね。
ワームにはフックやシンカーが必要なので忘れずに!
グラブとジグヘッド、オフセットフック、シンカーの組み合わせであれば、予算を抑えつつ予備を含めたルアーを揃えやすいのが魅力です。
こらからバス釣りを始める方や、以前バス釣りをやっていて最近また始めようと考えている人におすすめのタックル(ロッド・リール)を記事にしています。
初心者におすすめのライン(糸)も記事にしているので、参考にしてみてください。
ルアーごとにおすすめのタックル
スピナーベイトやチャターベイトをメインに使う場合、MHパワーのベイトタックルがおすすめです。ワームをテキサスリグで使うにも最適で、クランクやバイブレーションにもある程度対応可能。
クランクやバイブレーションといったトレブルフック(3本針)のルアー主体であれば、ロッドが曲がりやすいMパワーのベイトタックルがベスト。3/8oz程度の小型なスピナーベイトや、5g程度の軽めのテキサスリグにも使えます。
ワームの釣りやシャッドプラグをメインにするのであれば、LかMLのスピニングタックルがおすすめ。バスを釣りやすいセッティングなので、これからバス釣りを始める方にもいいですね。
タックルについて興味をお持ちの方は、次の記事も参考にしてみてください。
シーズンやフィールドごとにおすすめのルアー
シーズンやフィールドごとにおすすめのルアー、攻略法なども記事にしているので、チェックしてみてください。