株式会社issei[一誠](本社所在地:滋賀県大津市)は、バスフィッシング用ルアー「AKチャター」に新サイズ10gが登場する事を発表しました。
製品情報:【新サイズ】AKチャター 10g
10月3日より発売開始で、各地の釣具屋に順次入荷されています。
目次
巻いて楽しい!アワせて楽しい! AKチャター
出典:issei
「AKチャター」は、issei[一誠]が発売している「赤松 健」さん監修のチャターベイト。元のオリジナルサイズは13gで、今回は新たに10gサイズが追加されました。
チャターベイトは、ブルブルとしっかりとしたアクションを繰り広げるシングルフックのルアー。巻き心地が明確で、ルアーを投げまくって巻き倒す事でバスが居る場所を探す楽しさがあります。
シングルフックなので根がかりが少なく、表層からボトムまで探れるので、カンタンに巻物を堪能できるのがいいですね。
喰いついてきたバスを、シングルフックでスコーンとフッキングするアワせも最高!
ラバージグやテキサスといった底物でビッグバスの顎を貫くような感覚が爽快です。
つまり「AKチャター」は、めっちゃ簡単に巻物を楽しめて、フッキングでアワせるのが最高に気持ちいルアー!
AKチャターの特徴
出典:issei
チャターベイトは、そのスナッグレス性とアピール力の高さから、岸際のシャローやウィードエリアの上っ面を効率よく攻めるのに向いたルアー。
全体のシルエットがコンパクトな事もあり、スピナーベイト等と比べて存在感が控えめなので、プレッシャーの高いフィールドでも比較的使いやすいのが特徴です。
さらに「AKチャター」は、「オリジナル極薄ロングブレード」を採用する事で、早巻きでも遅巻きでもしっかりとしたアクションを出せる設計。
この効果によって、本来得意な表層だけではなく、ボトムの少し上や、立ち木や消波ブロックといったカバーのやや上など、さまざまなレンジを攻略しやすいルアーになっています。
また、浮き上がろうとする揚力の高い特性を持ち、オカッパリでも飛距離を出しやすい重量でありながら、ワンランク軽いルアー感覚で表層を巻く事も可能。
さまざまな状況で、表層からボトムまでオールレンジを攻略しやすい巻物ルアーと言えますね。
アクション
AKチャターは、チャターベイト特有のハイピッチなアクションに加えて、小刻みに千鳥る「タイト千鳥アクション」。
大きく千鳥るチャターベイトとは異なり、巻いてくるトレースコースをキープしながらも、定期的に小さな千鳥を連発する事でバスを誘います。
チャターベイトは「千鳥アクションが効く」と感じている方と、「千鳥らずにコースを正確に流す直進性が重要」と考えている方、どちらにもバランスがいいど真ん中なアクションと言えますね。
いつもと逆のアクションを試せる、絶好のチャターベイトに仕上がっています。
着底しやすいボトム形状
AKチャターには様々な技術的特徴がありますが、自分が最も便利だと感じたのがヘッド形状。
底がフラットな形になっていて、ボトムにフォールさせた際に転がりにくいデザインです。
このヘッド形状の効果で、ボトム着底時の根がかりが軽減。
キャスティング後にフォールさせ、そこから狙ったレンジのトレース、といったルアー操作がやりやすくなりますね。
ビス打ち式ブレード保持機構(PAT.P)
▲ビス打ち式ブレード保持機構(PAT.P) 出典:issei
ブレードを保持するアイも、AKチャターの技術的特徴です。
素材にバネ材のステンレスを採用し、最初から丸まっているアイをビスでしっかりと固定。
一般的なアイのように素材を曲げて作るのではなく、最初から曲がっている硬い素材をビス止めすることで、高い精度を保持できる設計になっています。
※ネジ穴が緩み、ビスが脱落するおそれがあるので、搭載ビスは取り外さないように注意。
▲初期ロットのアイ固定
実は、AKチャターの初期ロットに採用されていたアイ固定方式は、エバーグリーンの特許に抵触していました。エバーグリーンから初期ロットの発売許可は出たものの、現在はビス打ち式の新機構に差し替えて販売されています。
著作権なども含めて自分も経験があるのですが、特許は「問題解決の技術的手段」です。
「単に模倣した」のか、「開発研究の結果が同じものになった」のかを、比較的区別しやすいのも事実。
こうした経緯を含めて、エバーグリーンから特別な販売許可が出たのだと思います。
AKチャターのスペック・性能
AKチャターのスペック・性能は次の通りです。
製品 | フックサイズ | 推奨スナップサイズ | 価格(税別) |
AKチャター 10g | #3/0 | #1 | ¥1,380 |
AKチャター 13g | #4/0 | #1 | ¥1,380 |
新サイズはフックサイズが小さくなっているものの、シルエット自体は13gと同程度。
トレーラー
▲上:10gにギルフラット Jr.を装着、中:10g、下:13gにカタクチ4.5インチを装着 出典:issei
チャターベイトは、スティックベイトやストレートワームなどをトレーラーに装着して使用します。
AKチャターの場合、オリジナル13gと新発売の10g、どちらも「カタクチワーム ヤバクネ 4.5インチ」がトレーラーにピッタリ。ハスやアユと言った、良サイズなバスが好む10~12cm位のベイトにマッチして効きそうですよね。
10gはフックサイズが小さくなっているので、トレーラーが揺れる遊び幅が大きく、より艶めかしいアクションが強調されます。基本的な揺れで探りたい場合は、オリジナルの13gが良さそうですね。
また、新発売の10gはフックサイズが小さくなったことにより、「ギルフラット Jr.」といったギル系の小型ワームをトレーラーにする事もできます。
小型のギル系ワームや、少しサイズダウンしたトレーラーで使ってみたい方には、10gのAKチャターがおすすめ。
スプリットリングアイ
AKチャターは、スナップでのルアー交換が便利なリングアイが装着されています。
スナップが付属しているャターベイトが多い中、自分のスナップでルアー交換したい方には嬉しい仕様。
スナップは、ブレードの下側に付けます。
普通のルアーだと、上からスナップやラインを付けるイメージですが、ブレードを水の抵抗にしてルアーをアクションさせるのがチャターベイトなので要注意。
▲ブレードが水を受けるようにスナップを装着 出典:issei
カラー
AKチャターのカラーラインナップは次の通り。
釣れ筋の色でまとまっています。
AKチャター 10g | AKチャター 13g |
#04 キンクロ | #02 ナチュラルイエロー |
#05 オスギル | #04 キンクロ |
#09 稚ギル | #05 オスギル |
#11 ホワイトシャッド | #09 稚ギル |
#13 赤松ブラック | #11 ホワイトシャッド |
#16 村上シャッド | #13 赤松ブラック |
#17 リザーバーベイト | #15 ブラックシャッド |
#18 アユ2 | #16 村上シャッド |
#17 リザーバーベイト | |
#18 アユ2 |
自分の場合、ベイトフィッシュと合わせるためにリザーバーベイト、村上シャッド、ホワイト系の色を多用します。アユや 稚ギルもベイトライクでいいですね。
夜明け前や夕マズメなど、ローライトな条件下であれば黒系も抑えたい所。
キンクロやイエローは、マッディな水域でアピールを強めたい場合に便利です。
またオスギルは、オレンジかかったオスのギルをモチーフにするだけでなく、秋に産卵期を迎えるベイトにも似てるので、個人的には好みのカラー。
AKチャターの使い方
AKチャターをデザインした赤松 健さんによると、フォールさせてボトムのちょい上を巻いてくるのが基本的な使い方。
根がかりしそうなカバーや障害物がある場合は、その少し上を巻いてくると良いそうです。
AKチャターは、重量の割に浮き上がろうとする浮力も高いので、表層も狙いやすく、上のレンジから順に水深を下げていくような使い方もできますね。
まとめ
チャターベイトは、比較的根がかりにくく、クリアでもマッディでもプレッシャーが高めなフィールドでも実績の高いルアー。巻物でバスを釣りたいと考えておられる方や、たくさんのポイントを手早くチェックしたい方にピッタリですよね。
AKチャターは、タイト千鳥アクションによるリアクション要素も高く、バスが捕食モードに入る秋におすすめです。大きく千鳥りすぎないので、コースを正確にトレースしたい場合にも使えるバランスの良さも魅力。
秋の爆釣狙いや、新規フィールドの開拓など、チャターベイトならではの特性を活かして、色々なスタイルでバス釣りを楽しんでください!
PS.
さらにAKチャターは、3インチのライアミノーをトレーラとする「AKチャター Jr.」や、ぶっ飛びヘビーウェイト版(21g、28g)も研究開発中。それぞれ狙うエリアやシチュエーションが異なるルアーとなるようなので、今後ともissei[一誠]から目が離せません。
早ければ、年内にお目にかかれるかも!?
AKチャターのタックル
シングルフックのAKチャターには、MHパワー程度のしっかりとしたベイトタックルがおすすめ。オリジナルの13gも新発売となる10gも、合わせるトレーラーもそれなりのサイズ感があるので、強めのベイトロッドが快適です。
ハートランドであれば、「741MHRB-SV AGS17 【疾風七四 MH AGS】」やスタンダードモデルの「722MHRB-19」がベスト。
十分なパワーとレングスがあり、どちらもレギュラーテーパーなので巻物とも高相性です。
2020年の新製品であれば、「ダイワ リベリオン 6101MHRB, 6102MHRB(2ピース)」もおすすめ。ミドルレンジの価格帯ながら、非常に高性能なヘビーバーサタイルロッドに仕上がっています。
タックルに興味をお持ちの方は、次の記事も参考にしてみてください。