出典:DAIWA
トーナメントシーンからのフィードバックで進化を続けてきたバスロッド。
ダイワのハートランドは、そうした進化とはまた別軸の志向によって成長を遂げたロッドです。
水辺に立つ釣り人の1日が、最高に充実した至福の時間となるように、ただ純粋に楽しく面白い。こだわりの釣りのために、こだわり尽くされた竿です。
ハートランドの歴史は長く、その1本1本が独自性を持って作られているため、いつの時代も色あせる事がありません。
その膨大なラインナップ中から、最も最新の技術で鍛え上げられ、5年後10年後に「手にして良かった」と感じられる、厳選したおすすめの番手・機種を紹介します。
目次
ハートランドの魅力
バスロッドは、「狙ったポイントに正確に撃ち込む」「カバーからバスを引き抜く」といった性能に特化しています。オカッパリでもボートでもその基本は変わらず、プライベートでもトーナメントでも同様。
その中でハートランドは、あえて「釣り方」にこだわったシリーズと言えます。
どうやって釣る、どんな釣りを楽しむ、といったスタイル重視な姿勢。
もちろん、ルアーを爽快に投げ、心地よく操作できるその特性は、バスフィッシングにおいて高い実釣性能を発揮します。あくまでも、バス釣りに最適な竿という範疇の中で、遊び心を本気で追及した作品と言えるでしょう。
村上調子 - 細軸・肉厚
ハートランドは、多くのプロや名人、さまざまな企画の監修によって作られてきたシリーズ。
最近では、大半の機種が村上晴彦さんの徹底したこだわりによって完成されています。
その最大の特徴の1つが、「細軸肉厚」なロッドである事。
細い事により、軽いルアーでもキャスティング時に竿が曲がり切り、肉厚でトルクフルなパワーが鋭くそれを投げ飛ばします。重量級ルアーでも、十分な肉厚が力強くロッドを支えるので、細身のロッドが曲がり切った状態を余裕でキープ。
さらに細身である事は、ルアー操作やラインのコントロールをも容易にし、肉厚なパワーが掛けた魚とのファイトを有利にします。これこそが、「村上調子」とも呼ばれる絶妙で爽快な使用感を実現する秘密の1つと言えそうですね。
ロッドが細い事は、キャスティング時にネジレを発生させやすくなりますが、ダイワの最新技術によってキッチリと補強。
また、ややもすればダルくなりがちな肉厚設計は、最新素材と製法によってシャキっとした仕上がりになっている事も特徴。
ハートランドは、バスロッドで考えられる最高の素材と技術を、実釣性能だけでは無く、遊び心に最大限盛り込んだユニークな作品です。
曲がりを楽しめるハートランド
ハートランドは、キャスティングやバスとのファイトで、ロッドが曲がり切る感覚を最高に楽しめます。
これは、単に「曲がりがキレイ」という意味ではありません。
キャスティング時に、ライン先のルアーの重みを穂先が捕らえ、それがベリーからバット、釣り人の手元へと伝達。
そして、釣り人の手にある重みが、ロッドの手前から先端に向けて、グングンと駆け上がるように移動するイメージです。
バスを掛けた時のフッキングやファイトも同様で、水中にいる魚の動きが、ロッドからシークエンシャルに次々と伝わる感覚。
力点の移動・荷重変動をリニアに感じやすく、ロッドの根元から穂先、そしてラインに結束されたルアーまでもが、自分の体と一体化したような感覚を楽しめます。
「力点の移動が分かる」と聞くと、ロッドの曲がるスピードが遅いのではないかと思う方もいらっしゃいますよね。ですが、むしろハートランドの曲がり速度は一瞬で、その間にキャスティングやファイトの力点変動がビンビン伝わります。
他のロッドが一拍子で曲がる、多段テーパーであれば数拍子で曲がる同じ時間の中に、スムーズな重みの伝達が伝わる感覚。
ブランクスを細く、厚くしたことで、釣り人が体感できる新たな手応えが増えていると言えるでしょう。
実釣性能に関わる部分では無いかもしれませんが、体と一体化するような道具の感覚は、釣れない時間をも充実させ、結果的に集中力の持続へと繋がりますね。
ハートランド AGS | ハイエンドモデル(ベイト、スピニング)
ハートランドのハイエンドとなるモデルが、AGS(エアガイドシステム)を採用した各種番手です。
AGSは、通常であれば金属で作られるガイドの土台を、カーボンで製造したダイワの独自技術。
ラインを伝わる感度が圧倒的に明確になり、ロッドとの一体感がより向上します。
金属より軽いのも特徴で、キャスティング時にガイドの重さで引っ張られる要素が軽減し、より純粋にブランク性能を発揮。
ハートランドのハイエンドモデルは、ブランクスを超高弾性・高感度な最高級素材と製法を採用している事もあり、その最大特性を存分に発揮できる設計になっています。
AGSは、金属ではなくカーボンでガイドを製造している事で、強度面にやや不安も。ですが、既にAGS登場からかなりの年月が経っていて、現在の製品は確実に強度も進化しています。
HL 741MHRB-SV AGS17 【疾風七四 MH AGS】 | 究極のバーサタイル
アイテム | 全長(m) | 継数(本) | 仕舞(cm) | 自重(g) | 先径/元径(mm) | ルアー(g) | ルアー(oz) | ライン(lb) | カーボン含有率 |
741MHRB-SV AGS17 | 2.24 | グリップジョイント | 193 | 147 | 1.7/12.9 | 7-21 | 1/4-3/4 | 8-20 , PE#1.0-2.5 | 100 |
ESS/AGS/SVF COMPILE-X/X45/3DX/V-ジョイント/TUBLARPOWERSLIM |
「疾風七四」は、ハートランド20周年記念モデルとしてリリースされた「究極の岸釣りバーサタイル・ベイトロッド」。
特筆すべきは、高反発で超高感度なブランクスを細身に凝縮し、圧倒的なバットパワーと穂先の繊細さを兼ね備えている点です。
レギュラーテーパーに設定されたアクションは、20gまでのクランクやバイブレーション、1/2oz以下のワイヤーベイトなど、巻物全般が気持ちよく使える特性。
巻物に有利なレギュラーテーパーですが、細身のブランクスには強い反発力があり、ティップからベリーの鋭いレスポンスが、1/2oz以下のラバージグやテキサス等の掛け調子な底物も快適に。
全体のパワーから想像できないほど細やかに機能するティップは、5g程度のヘビダンやフリリグ、高比重ノーシンカーまでも繊細に操作できる仕上がりです。
それでいて芯の粘り強さは、20g前後のヘビキャロも余裕な懐の深さ!
圧倒的な素材性能を、細くしなやかに鍛え上げた事で、ミディアムパワーのようなバーサタイルレスポンスを持ちつつも、凝縮された肉厚なブランクスがパワーロッドとして粘り強い底力を発揮。
高い操作性を持ち、機能的に曲がるブランクスながら、その鋭い反発力でフッキングパワーも素晴らしく、魚を掛けた後は強靭なバットがファイトの主導権を握り続けます。
超高弾性かつ超軽量な素材を、極限まで細く凝縮したその使用感は、人と道具の境界線が無くなるような一体感。
自重147gという、超軽量素材を採用したと思えないようなブランクスは、全体として非常にバランスよくまとまっていて、その内面に幾層も重なり合った生身のような肉厚感を潜ませています。
最高素材と製法での実釣性能もさることながら、「キャスティングの爽快さ」「魚を掛けた時の気持ちよさ」は極限の仕上がり。
「竿にこだわりたい」と考える釣り人に、最初に手に取って欲しい1本です。
HL 751HRB-SV AGS19【 疾風七伍 AGS】 | フラッグシップモデル
アイテム | 全長(m) | 継数(本) | 仕舞(cm) | 自重(g) | 先径/元径(mm) | ルアー(g) | ルアー(oz) | ライン(lb) | カーボン含有率 |
751HRB-SV AGS19 | 2.26 | グリップジョイント | 195 | 160 | 1.9/12.9 | 11-28 | 3/8-1 | 10-20 | 100 |
AGS/SVF COMPILE-X/X45/3DX/V-ジョイント/TUBULARPOWERSLIM |
「疾風七伍」は、極限までの最高峰を詰め込んだハートランドのフラッグシップモデルとも言えるベイトロッドです。
最大の特徴は、細身に秘められたヘビーパワーを、7.5フィートという長さに鍛え上げた事。
スイムベイトやヘビキャロと言った重量級ルアーでも、キャスト時に細身のブランクスが全体でしっかりと受け止め、一瞬で立ち戻る圧倒的な高反発でルアーを弾き飛ばします。
「強いのに細い」
その柔軟性に富んだ高弾性の厚みは、これまで以上に鋭く速いキャストフィールを実現し、10g以上のハードプラグや7g程度のシンカーといった、ヘビーパワーではやや軽めとなるルアーでも追従するレスポンスの良さ。高比重なノーシンカーでも、1ozのヘビキャロ同様に軽快な使用感を楽しめます。
ただ、あくまでもその真骨頂は、やはり1/2~1ozクラスのヘビキャロを、ハートランド特有のリニアにパワーポイントを体感できるキャストフィールで、どこまでも遠くへ飛ばす事。
そして、遠投した先の情報が手元に伝わる超高感度と、長さと反発力を活かしたロングディスタンスでのフッキングパワーが、「疾風七伍」で無ければ到達できないフィーリングを体験させてくれます。
2019年モデルから採用となったX45コブラシールドが、今まで以上にキャストブレを抑える事に成功し、細身肉厚なハートランドの性能をよりパワーアップ。単にぶん投げるだけではない、遠距離に対する精度を兼ね備えています。
最高の素材を、実釣性能だけでは無く、贅沢な使用感や所有感にも注ぎ込んだ名竿。
最もハートランドらしいロッドが、最高の技術とノウハウで研ぎ澄まされた至高品。
広いフィールドで思いのままに竿を振り、最高に贅沢で幸福な時間を存分に楽しみたい方に、是非とも手にしていただきたい1本です。
HL 721MLFS-SV AGS20【冴掛 七弐 AGS】 | 不朽の名作スピニング
アイテム | 全長(m) | 継数(本) | 仕舞(cm) | 自重(g) | 先径/元径(mm) | ルアー(g) | ルアー(oz) | ライン(lb) | カーボン含有率 |
721MLFS-SV AGS20 | 2.18 | グリップジョイント | 196 | 105 | 1.5/11.4 | 1.8-7 | 1/16-1/4 | 4-6 , PE#0.5-1.0 | 100 |
ESS/AGS/SVF COMPILE-X/CWS(カーボンラッピングシステム)/Vジョイントα/X45(=Xトルク)/3DX/エアセンサーシート(ネオトラディショナル)/TUBULARPOWERSLIMa |
細身軽量なブランクスに研ぎ澄まされた反発力と超高感度を詰め込んだ最新のバーサタイルスピニングが「冴掛 七弐」。
ネコリグやスモラバ、ノーシンカーやライトキャロ、シャッドや小型プラグ、およそバーサタイルなスピニングフィネス全般に万能な設計です。
ただ他と異なる点は、7.2フィートというロングレングスと、それを感じさせないほど体に馴染む一体感。
決して長めで強いロッドではなく、細く繊細でシャープな存在感は、大気中でもフィネスな立ち振る舞いを見せます。長さによる持ち感や取り回しのデメリットを感じさせない使い心地ですが、長さのメリットは十二分に享受。
キャスティング時には、その細く長いブランクスが、ライトリグの重量を引かれた弓弦のような曲がりで受け止め、打ち出される反発力で遠距離に弾き飛ばします。
そのシャープなブランクスに秘められた瞬発力は、バスとのフッキングからファイトまで「冴えわたる」切れ味を存分に発揮。
鍵曲に曲がる、鉤爪状とも評されるテーパーは、ビッグバスに負けない強いバットパワーを持ちながら、穂先がフワフワとライトリグを漂わせる繊細なルアー操作を完璧に演出。
バツグンのライトリグ操作性と、全身の反発力から生み出させるパワーという二面性を、極限までに細く長く鍛え上げられた仕上がりです。
カーボンで作られたAGSガイドを、さらにカーボンでブランクスに巻きつけるCWS(カーボンラッピングシステム)によって、ラインとブランクスの境界が一体となる超高感度は正に異次元。最高素材を細身に凝縮しつつ、キャストブレを抑えるX45コブラシールなど、最新技術を惜しみなくつぎ込んだ実釣性能も特筆です。
最高の心地よさをスピニングロッドに求める方におすすめな1品。
バスロッドとしての確かな性能を持ちながら、伝統的な釣法を引き継ぐ名品のような竿さばきを楽しめる作品に仕上がっています。
HL 7102L+FS-SV AGS18【別誂 冴掛 710 AGS】 | 稀有なロングスピニング
アイテム | 全長(m) | 継数(本) | 仕舞(cm) | 自重(g) | 先径/元径(mm) | ルアー(g) | ルアー(oz) | ライン(lb) | カーボン含有率 |
7102L+FS-SV AGS18 | 2.39 | 2 | 123 | 123 | 1.3/9.9 | 0.9~5 | 1/32~3/16 | - , PE#0.3~0.8 | 100 |
ESS/AGS/SVF COMPILE-X/X45(=Xトルク)/3DX/V-ジョイント/TUBULARPOWERSLIM |
「別誂 冴掛」は、7フィート10インチの長竿に高弾性高性能カーボンを細く詰め込んだセンターカット2ピースのスピニングロッドです。
ライトなスピニングロッドとしては圧倒的な長さ、そして細く凝縮されたブランクス、柔らかく何処までも曲がる特性とPEラインへの高相性と相まって、他に代えがたい使用感を実現。
スモラバや虫系ルアーを軽快にロングキャスト可能で、ミノーなど軽量なハードルアーも秀逸です。
ネコリグやダウンショットを圧倒的に遠投する、長さを活かしてメタルバイブを細かく刻んでシャクるといった用途にもいいですね。
小さなジグヘッドで、ロングディスタンスをトレースするといった用途にも使えます。
強い反発力を持つ超高弾性・高性能素材で鍛え上げられたその細身のブランクスは、一見すると硬く感じられるものの、細く長く伸びた穂先は軽度な負荷に対してもグニャリと曲がる特性。
フワフワと軽いルアーでも、ロングロッドがしっかりと曲がり、強い復元力で遠距離のポイントを狙い撃ちます。
グニャリと曲がりつつも、高弾性でシャキっとシャンとした軸は、快適なフィネス操作を演出しつつ、遠投先のバイトを小さな細軸フックでもスパンと掛け、強靭なバットでビッグバスと力強いファイトを展開。
少し残る穂先とやや先重りするバランスで、ティップ操作を駆使しながら、微妙な重みによるアタリを掴みやすい設計になっています。
とにかく「別誂 冴掛」は、何もかもがバスロッドの既成概念で収まらない仕上がり。
河川や湖などのやや広めのフィールドで、誰も試したことが無いようなアプローチを実践してみたい方におすすめです。
攻めあぐねてしまうような、広大なオープンウォーター攻略にも最適ではないでしょうか。
ハートランド | スタンダードモデル(ベイト、スピニング)
ハートランドの気持ちよさ、独特なその特性を、できるだけリーズナブルに、比較的クセの少ない設計で作り上げられたのがスタンダードモデルです。
リーズナブルなスタンダードモデルと言いつつも、その仕様は一般的なハイエンドモデルに準じる高性能。
万人向けにマイルドなチューンが施されたとも言えるクオリティで、その内に秘めたハートランドらしさを存分に味わえるシリーズに仕上がっています。
採用技術こそミドルクラスのロッドと共通する箇所がありますが、「細軸肉厚」な特性を発揮する為に細部までこだわり尽くされた作品。
ハートランドに興味を感じている方に是非触っていただきたいシリーズで、クセの無い汎用性が高めのハートランドを求めている方にも最適です。
HL 722MHRB-19 | バーサタイルベイトロッド
アイテム | 全長(m) | 継数(本) | 仕舞(cm) | 自重(g) | 先径/元径(mm) | ルアー(g) | ルアー(oz) | ライン(lb) | カーボン含有率 |
722MHRB-19 | 2.18 | 2 | 113 | 154 | 1.8/11.8 | 7-21 | 1/4-3/4 | 8-20 , PE#1.0-2.5 | 100 |
ESS/X45(=Xトルク)/3DX/HVFナノプラス/V-ジョイント/TUBULARPOWERSLIM/オールチタンフレームSiCガイドa |
「722MHRB-19」は、センターカット2ピースのヘビーバーサタイルなベイトロッド。
20g以下の巻物から、ラバージグやテキサスやフリリグといった底物、高比重ノーシンカーから20g前後までのヘビキャロまで、全てが爽快に楽しめるパーフェクトな竿です。
MHパワーのしっかりとしたバットパワーと、柔軟性のあるティップからベリーを細身で肉厚なブランクスに凝縮した使用感は、ハートランド特有の「キャスティング」と「バスとのファイト」が最高に気持ちいい仕上がり。
ビッグバスに力負けしないパワーを持ちながら、しなやかに機能する穂先は、5g程度のヘビダンや7g程度のプラグまでも対応可能で、Mパワークラスのバーサタイルロッドのような軽快な使用感になっています。
スペックだけ見ると、自重が重めのパワーロッドな印象ですが、長さの割にバランスが良く取り回しも良好。
ハートランドの魅力を手軽に楽しんでみたい方におすすめの1本です。
HL 722ML+FB-ST20 | ソリッドティップのベイトフィネス
アイテム | 全長(m) | 継数(本) | 仕舞(cm) | 自重(g) | 先径/元径(mm) | ルアー(g) | ルアー(oz) | ライン(lb) | カーボン含有率 |
722ML+FB-ST20 | 2.18 | 2 | 113 | 112 | 1.2/10.9 | 3.5-14 | 1/8-1/2 | 6-14 , PE#0.6-1.2 | 99 |
ESS/X45(=Xトルク)/3DX/メガトップ/HVFナノプラス/V-ジョイント/エアセンサーシート(ブランクタッチトリガー)/TUBULARPOWERSLIM/オールチタンフレームSiCガイドa |
ソリッドティップを携えたセンターカット2ピースのベイトフィネスモデルが「722ML+FB-ST20」。
総重量3g以上のスモラバからネコリグ、ダウンショット、ノーシンカー、シャッドを巧みに操作できるベイトロッドです。
近年の底物メソッド多様化に合わせ、ソリッドティップを採用したベイトロッドが増えつつありますが、それをさらに細軸なブランクスに詰め込んだ使用感は、数多いハートランドの歴史でも未体験ゾーン。
繊細かつ柔軟な穂先と、しっかりとしたバットパワー、相反する2つの特性を1つに凝縮した仕上がりで、性能向上が著しい近年のベイトフィネスリールとの組み合わせることで、新しい釣りの領域を体験できると言えるでしょう。
オカッパリをメインに、ベイトフィネスで繊細なライトリグ操作を主体とされる方におすすめの1本です。
HL 722MRB-20 | ベイトフィネスの名竿が復活
アイテム | 全長(m) | 継数(本) | 仕舞(cm) | 自重(g) | 先径/元径(mm) | ルアー(g) | ルアー(oz) | ライン(lb) | カーボン含有率 |
722MRB-20 | 2.18 | 2 | 113 | 116 | 1.7/10.9 | 5-18 | 3/16-5/8 | 8-17 , PE#0.8-1.5 | 100 |
ESS/X45(=Xトルク)/3DX/HVFナノプラス/V-ジョイント/エアセンサーシート(ブランクタッチトリガー)/TUBULARPOWERSLIM/オールチタンフレームSiCガイド |
「722MRB-20」は、携帯性に優れたセンターカット2ピースのベイトフィネスモデル。
1/4ozの小型ラバージグに特化したロッドとして開発された「ハートランド 12ドットスリー」。今もネットオークションなどで高値が付くこの名竿を、現代技術でリファインした本モデルです。
Mパワーと、一見フィネスには強めなイメージながら、細く軽く鍛え上げられたブランクスは、ライトリグを軽快に扱える仕上がり。
ネコリグ、ダウンショット、シャッド、小型のスピナーベイトなど、全てが快適です。
それでいてしっかりとしたパワーを内包し、岩や消波ブロックと言ったハードカバーに対するルアーの回避性能に長け、ビッグバスをブランクス全体で仕留められる性能。
現代リールの進化に合わせ、ハートランドらしいキャスティングとファイトが存分に楽しめる、パワーを秘めたフィネス用ベイトロッドです。
ハートランドの面白さを存分に楽しみたい方、フィネスも使いつつライトバーサタイルなロッドを求めている方におすすめな1本。
HL 6102MLFS-19 | バーサタイルスピニング
アイテム | 全長(m) | 継数(本) | 仕舞(cm) | 自重(g) | 先径/元径(mm) | ルアー(g) | ルアー(oz) | ライン(lb) | カーボン含有率 |
6102MLFS-19 | 2.08 | 2 | 108 | 120 | 1.5/9.9 | 1.8~7 | 1/16~1/4 | 4-6 , PE#0.5~1.0 | 100 |
ESS/X45(=Xトルク)/3DX/HVFナノプラス/V-ジョイント/TUBULARPOWERSLIM/オールチタンフレームSiCガイド |
「6102MLFS-19」は、バーサタイルど真ん中のセンターカット2ピースなスピニングロッド。
ハートランドで名竿として評価の高い「冴掛」を目標に仕上げられたスタンダードモデルの傑作です。
ライトリグ全般から軽量プラグ、小型スピナーベイト全般を扱える性能でありつつも、細軸で繊細に稼働するティップと強めなバットはハートランドらしい特性をキッチリ継承。
バスとのファイトやキャスティングが爽快で、特に細PE使用時の投げ感は秀逸です。
6フィート10インチという丁度いい長さが、思う存分にスピニングフィネスを堪能できる設計。
ハートランドのスピニングモデルとして最初の1本におすすめです。
HL 671LFS-18 | 使いやすいスピニングフィネス
アイテム | 全長(m) | 継数(本) | 仕舞(cm) | 自重(g) | 先径/元径(mm) | ルアー(g) | ルアー(oz) | ライン(lb) | カーボン含有率 |
671LFS-18 | 2.01 | 1 | 201 | 110 | 1.5(1.4)/9.9 | 0.9-5 | 1/32-3/16 | 2-4 , PE#0.3-0.8 | 100 |
ESS/X45(=Xトルク)/3DX/HVFナノプラス/TUBULARPOWERSLIM/オールチタンフレームSiCガイド |
「671LFS -18」は、抜群の使いやすさと、ハートランドらしい竿曲がりを楽しめる1ピースのスピニングロッド。
ロングロッドが多いハートランドの中で、あえて一般的なレングスに、特有の村上調子を詰め込んだ異色の作品。
ライトリグや小型プラグの操作性に優れ、ショートレングスながらもハートランドの楽しさを十分に遊べる特性に仕上がっています。
スモラバやノーシンカーは勿論、PEラインとの組み合わせによる虫系ルアーなどにも高相性。
繊細なフィネス用ロッドを必要とされている方や、一般的なバス用スピニングに近い感覚でハートランドに触れてみたい方におすすめです。
ハートランド | ロングセラーの名品(ベイト、スピニング)
ここで紹介するハートランドは、8年以上前から製品にラインナップされている名品。今も少量ながら生産され続けていて、根強い人気を誇っています。
モデルチェンジが激しいバスタックルにおいて、これほど長く生産され続けているロッドは珍しく、それぞれのハートランドが時代に流されにくい絶対的な個性を持っている証とも言えますね。
742HRB-SV12 【疾風 BIWAKO SPEC.】 | ヘビキャロを遠投し、繊細に誘うパワーロッド
アイテム | 全長(m) | 継数(本) | 仕舞(cm) | 自重(g) | 先径/元径(mm) | ルアー(g) | ルアー(oz) | ライン(lb) | カーボン含有率 |
742HRB-SV12 | 2.24 | 2 | 116 | 155 | 1.9/12.9 | 11-28 | 3/8-1 | 10-20 | 99 |
SVF COMPILE-X/X45/V-JOINT/TUBULARPOWERSLIM/MAGNUM TAPER/オールチタンフレームSiCガイド |
「疾風 BIWAKO SPEC.」は、センターカット2ピースのヘビーパワーベイトロッド。
その名称が示す通り、琵琶湖に代表される大規模フィールドを、1ozクラスのヘビキャロ遠投で攻略する為に作りあげられました。
3インチ前後の小さなワームを、重量級シンカーで大遠投できる大胆なパワー。
そして、遠投先で小さなワームを繊細に操作し、吸い込むようなバイトを的確に捕らえる高感度を兼ね備えています。
7.4フィートというロングレングスに詰め込まれた「パワーと繊細さ」。
高感度なロッド本体にギリギリ沿わせるような配置の小径ガイドリングは、ラインとロッドが一体化するような操作性を実現し、2ピースに分離されたブランクスは、穂先側に繊細な細軸、バット側に圧倒的な力強さを持たせています。
ヘビキャロによる遠投、遠投先での操作性、そして離れたバイトをフッキングに持ち込める長さに備わったパワー、そのどれもが琵琶湖で価値ある1匹を獲る為に導き出された最適解。
フラッグシップモデル「疾風七伍」の登場によって、その絶対的なポジションを譲ろうとしていますが、「携帯性に優れた2ピース」「ガイドが金属製で強度的な安心感がある」といったメリットは甲乙付け難い個性と言えます。
2021年以降に、スタンダードモデルでヘビーパワーロッドがリリースされる予定もあり、そろそろ「琵琶湖スペック」が入手できるラストチャンスなのかもしれません。
携帯性に便利な2ピースロッドでフラリと遠征し、大規模フィールドで思いのまま竿を振ってみたい方には、今の世でも絶対的な価値をもつ1本。
まとめ
ハートランドは、釣りの楽しさを原点から思い起こさせてくれるロッド。
バスロッドとしての性能も高いため、極端に何かが違うと感じる事は無いかもしれません。
ですが、キャストを繰り返す毎に、魚とのファイトを繰り広げる度に、体に馴染むような非常に心地よいフィーリングの虜になります。
数多く、効率的に、無駄なくバスを釣るのであれば、他のハイエンドモデルの方が向く場合もあります。
ですが、釣った魚が鮮明に記憶に残る、例え釣れなくても楽しい思い出になる、そうした遊び心をサポートしてくれるロッドがハートランドシリーズ。
ただ魚を釣るだけでは物足りなくなった、限りある時間を存分に楽しみ、充実させたい方におすすめです。
- 741MHRB-SV AGS17 【疾風七四 MH AGS】:究極のバーサタイルベイトロッド
- 751HRB-SV AGS19【 疾風七伍 AGS】:フラッグシップのパワーロッド
- 721MLFS-SV AGS20【冴掛 七弐 AGS】:不朽の名作バーサタイルスピニング
- 7102L+FS-SV AGS18【別誂 冴掛 710 AGS】:稀有なロングスピニング
- 722MHRB-19:バーサタイルベイトロッド
- 722ML+FB-ST20:ソリッドティップのベイトフィネス
- 722MRB-20:名竿をリファインしたベイトフィネス
- 6102MLFS-19:バーサタイルスピニング
- 671LFS-18:使いやすいスピニングフィネス
- 742HRB-SV12 【疾風 BIWAKO SPEC.】:ヘビキャロを遠投し、ロングレンジで繊細な操作と強いフッキングを決めるロッド
ハートランドに合うリール
ハートランドの中には、独自リールシートを採用している機種が多数あります。
特に、ハイエンドのベイトモデルはその傾向が顕著で、他社のリールがシートに干渉する事も。なので、ハートランドに合わせるリールは、できるだけ同じダイワ製品をおすすめします。
おすすめのベイトリール
最もおすすめのベイトリールは、「スティーズA TW」。
必要性や用途に応じて、トラブルレスなSVスプールや、浅溝スプールが別売で入手可能なので、1台あれば様々な釣り用にセッティング可能です
ベイトフィネスモデルには、軽量ルアーを太めのラインで遠投にも使える「スティーズCT SV TW」がベスト。こちらもシャロースプールが別売されているので、よりフィネスなセッティングに切り替える事ができます。
ヘビーパワーのロッドであれば、遠投に特化した「ジリオン TW HLC」が最もおすすめですね。
おすすめのスピニングリール
スピニングリールは、小型化された最新の「イグジスト」や「2020 ルビアス」が有力候補です。
高性能なスピニングリールは、長い期間快適に使えるので、できるだけハイエンドのものがおすすめ。
最新の2500番台は、従来のダイワ製品よりも小型・軽量化されているので、繊細なハートランドにもよく合います。
ハートランドのインプレ
ハートランドを使ってみたインプレもレビューしているので、興味をお持ちの方は参考にしてみてください。
ハートランド最新モデル、現行のバスロッドランキング
ハートランド新モデルや現行バスロッドのおすすめモデルも記事にしているので、参考にしてみてください。