暑い夏が終わって、爆釣の秋がやってきます。
プレッシャーが厳しいメジャーフィールド「大江川」でも、チャンス到来の季節に期待が膨らみますよね。
そんな秋の大江川を攻めるにあたって、狙うべきポイント、秋に効くルアーなどを紹介します。
目次
大江川の紹介
大江川は、岐阜県海津市を流れる一級河川。
水源は海津市の大博川当たりのいくつかの流れが集まりできた川です。
河口は揖斐川に流入。海水も入ってくるので下流の汽水域にボラ、セイゴなどもいます。
大江川の注意点
大江川は「海津市漁業協同組合」が管理されているオフィシャルなフィールド。なので、大江川で釣りをする場合は入漁料がかかります。
遊漁料金は、付近を流れる中江川と共通で一日300円。
証明書が必要ですが、小学生以下なら無料で中学生だと150円です。
遊漁券は組合事務所や、現地にいる監視員の方から購入が可能。
釣りをされる方は、ご協力をよろしくお願いいたします!
海津市漁業協同組合(海津市庁舎より徒歩10分)
〒503-0646 岐阜県海津市海津町萱野205-5
TEL(0584)53-2460
FAX(0584)53-3884
平日(月~金)9:00~15:00
注意事項
付近に池がいくつかありますが、それぞれの場所で別の遊漁券(各500円)が必要なのでご注意を!
どのフィールドでも同じですが、立ち入り禁止や釣り禁止の厳守は勿論、駐車禁止や騒音、ゴミのポイ捨てなど、マナーに気を付けて釣りを楽しみましょう。
また、本記事と実際のフィールドで状況が変化している可能性もあります。あらかじめご了承ください。
大江川のバス釣り
大江川の基本的な紹介と攻略については、次の記事も参考にしてみてください。
バス釣り - 秋の特徴
まず最初に、秋の大江川の特徴を紹介します。「秋のバス釣り」は、他フィールドでも共通する基本なので、参考にしてみてください。
ベイトがすべて!
夏が終わって秋になると、バスは冬に向けて食欲が旺盛になります。その為、フィーディング(捕食)の時間帯となる「朝まずめ」「夕まずめ」は、他の季節以上に狙いやすくなります。
さらに食欲旺盛な季節なので、ベイトフィッシュがいるところを探せば釣果に必ずつながります。
大江川の秋のベイトフィッシュベスト3
秋の大江川で代表的なベイトフィッシュが次の3種です。
2. サヨリ びっくりされるかもしれませんが淡水サヨリがいます。10㎝程。
3. 小型のハス コイ科の魚でケタバスとも言います。約12㎝で、5インチ位の大きさ。
これらのベイトフィッシュを意識したルアーサイズ、カラーをチョイスすると釣果に結びつく可能性が高まります。
縦よりも横の釣りを意識
暑い夏は、ノーシンカーでフォール、ダウンショットでリフト&フォールといった、縦の釣りが基本になります。
ですが秋は、ベイトを追うので基本的に横の釣りへと移行。バスが魚を追いかける時間帯が増えるので、必然的にルアーも巻物が効果的になってきます。
こうした季節によるパターンの変化は、ルアーを選ぶ上で重要なポイント。また、大江川に限らず、どこのフィールドでもあるので要チェックです。
とにかく足を使っていろんなポイントで
ベイトフィッシュは常に回遊します。今日はこの場所に居ても、明日も居るかどうかは分からない、そんな日々ポイントが変わるのが秋の釣り。
イナッコなどは群れで行動しますので、比較的カンタンに目視で確認できます。
とにかくひたすらベイトを探して移動し続けましょう。
水質のいい場所
大江川はあまり流れがありません
ですから、場所によっては見るからに水質が悪い場所があります。
あおこが発生しているようなポイントは避けて、できるだけ濁っていないポイントを探してください。
ブラックバスも、ベイトフィッシュもきれいな水の方がやはりいいですからね。
秋のおすすめポイント
それでは、大江川のおすすめ秋ポイントを紹介します。
大江川合流地点
大江川は上流部から西側の西大江川。
東側の東大江川の2本の川で構成しています。
その西大江川と東大江川の合流地点がポイント。
岸からブレイクになってまして3mほどの水深があり、ベイトフィッシュは結構シャローにいることが多いのでブレイクの一段下にバスがいることが多いです。
場所
合流地点の攻略法
まずは、秋の定番となる巻き物でサーチ。
私の場合、スピナーベイトから巻き始める事が多いです。
広範囲に表層、中層と分けて、一通りのエリアをチェック。
次に、波動が弱めのチャターを巻きます。
それでも反応が得られなければ、I字系や、ドライブスティックのスイミングなど、ベイトのサイズ感に合わせた物を「強いルアー」から「弱いルアー」へ落としていくイメージでルアーをチョイスしています。
強いルアーから始める理由は、そうしたルアーには、率先して高活性でサイズの良いバスがまず喰らいつくからです。なので強めのルアーで、どの層に魚がいるかをサーチ。
それで反応が無ければ、バスの活性がそれほど高くないと判断してルアーを弱めの物におとします。
ルアーを頻繁に切り替えていても、巻物主体であれば短時間でサーチしきれるのが秋の醍醐味。
万寿橋下流部
大江川の最下流部にほど近い場所で、もうすぐそこが揖斐川です。
ベイトフィッシュとしては、イナッコやサヨリなどが常に確認でき、まずめ時は高確率でボイルしています。
この辺りは水深が大体5~7mくらいあり、大江川の中でも比較的深い場所。
そこからシャローにかけてブレイクになっています。
障害物もたくさん沈んでいますし、大江川の中でもランカーの確率が高い場所です。
場所
万寿橋の攻略法
先程の「合流地点の攻略法」の戦略と基本は同じです。
ですがここは水深もあり、私が大江川で唯一ビッグベイトを投げ込むポイント。
これは経験上の感覚なのですが、「ルアーを後ろから追って食うバス」と「ルアーをボトムからひったくるように食い上げるバス」とでは、明らかに後者の方がサイズがいいです。
使用しているビッグベイトは、主にジョイクロ。
水深のある場所で底にいるビッグバスにアピールするには、ビッグベイトが一番効果的です。
大江川の秋のおすすめルアー
私は基本通年サーチベイトとしてスピナーベイトを使っていますが理由は根がかりのしにくさと手返しの良さです。
大江川は、ボトムの障害物、シャローの蛇籠などさまざまなものが沈んでいますが、それらにかすめて根がかりしにくく、その上で十分なアピールができるルアーとしては『スピナーベイト』が一番ですよね。
根掛かりやルアーのロストなど、できるだけストレスなく釣りをするためにもスピナーベイトはおすすめ。
スピナーベイトは、コンパクトでプレッシャーの高いフィールドでも使いやすく、細かいバイブレーションでトレースした箇所をしっかりアピールできる「OSPのハイピッチャー」がおすすめです。比較的価格が抑えめなのも魅力。
同じくコンパクトスピナーベイトとしては、「エバーグリーンのSRミニ」も候補に。飛距離を出しやすく、レンジキープしやすいスピナーベイトです。
弱めの巻物
スピナーベイトに加えて、秋に必ず持っていくルアーは3インチのシャッドテールです。
特にメーカーや種類にこだわりはありませんが、最近は「reinsのロックバイブシャッド」を多用。
1パックが450〜550円前後な価格設定が嬉しいですよね。バス釣りは、消耗品の出費が意外と半端ないのでコスパは重要!
シャッドテールは、先ほどのルアーローテーションの最後という形でジグヘッドを刺して早巻きで使います。
比較的小バスも釣れてしまいますが、小バス探しも重要な要素。
小バスがいれば、そのポイントに生命感があることを確認できるので、近くに大きな個体もいる可能性も高まります。
どうしても反応を得られない場合、ベイトが存在していて、他の条件も揃っていると思われるポイントにネコリグなどをフォールさせてみるのもアリ。ですが、ここまでのフィネスな攻め方は、バスに追い気があるかどうかのチェックのみにして、基本は数多くのポイントを横方向に攻めるのが効率的です。
秋の釣りはカラーが重要
秋のバス釣りにおいて、ルアーのカラーは大事な決め手。
代表的な大江川のベイトは以下3種。
- イナッコ:5~15cm(2~5インチ)
- ハス:12cm(5インチ)
- サヨリ:10㎝程(4~5インチ)
この3種に共通すること…それは腹が光ることです。
なので、フラッシング効果のあるシルバー系でルアーのカラーやサイズ感を揃えるのがおすすめ。また、10~12cmほどのベイトが多いので、スピナーベイトの全体のシルエットが効きやすいのかもしれませんね。
あと、チャターベイトであれば、トレーラー次第でベイトのカラーに合わせやすいので便利。
岐阜に本拠地があるメーカー「ジークラック」の「スイングチャター」は、リトリーブ時の浮き上がりが良く、障害物の上っ面を攻める場合に最適です。
おすすめのタックルセッティング
秋の大江川では、次の2本タックルで挑むことが多いです。
ベイトタックル
ロッド:MHクラス
ベイトリール:ノーマルギアの物
ライン:フロロカーボン12lb~16lb
巻きがメインなのでMクラスが本来ベストですが、オカッパリで巻きとワーミング両方をこなす事と、スピナーベイト等のフッキングを優先すると、MHクラスが最適です。
ビッグベイトに関してはH~EXHクラスのロッドを使用。
オカッパリでのラインは、障害物への擦れに強いフロロカーボンが最適です。
スピニングタックル
ロッド:Lクラスのロッド
リール:2000番〜2500番クラスの物
ライン:フロロカーボン5lb
カバーが点在するオカッパリでのラインは、5lb程度が一番、強度と感度と繊細さのバランスがいいと感じています。
オカッパリのタックルセレクション
オカッパリでのタックルは、次の記事も参考にしてみてください。
まとめ&近隣情報
秋の釣りはベイトフィッシュ、小バス探しがキーポイントになりますが、一度見つけてしまえば思わぬ爆釣になりうる可能性があります。
ただ、大江川の週末はこれでもかってくらいハイプレッシャーになり今回ご紹介した2つのポイントもかなりの人が入ります。
そんな中、これからバスフィッシングを始められる方などは、『大江川はなかなか釣れないし、やってられないよ』なんて思われるようになるやもしれません。
そこで、『ヨット池』での釣りをおすめします。
裏技フィールド - ヨット池(深浜大池・こぎろ池)
ヨット池(深浜大池・こぎろ池)は、大江川の西側中流部あたりにある池。
本流に人が多いようであれば、こちらで釣りをするのもおすすめです。
ヨット池は中心部に向かってブレイクになっていて、そこを丁寧にワームで探っていくと30~40クラスのバスが釣れることも。
真夏はあまりぱっとしない場所ですが、これから涼しくなっていく時期には比較的実績の高い場所です。
ただ注意点は、大江川の遊漁料とは別に500円が必要となります。
それでも、大江川よりはプレッシャーの低いフィールドなので、初心者の方などは『ヨット池で腕を磨いて大江川にチャレンジする』もいいかもしれませんね。
気温も落ち着いて釣りがしやすい季節となりますので、皆さんも大江川水系を訪れてみてはいかがでしょうか。
最後となりますが、くれぐれもルールとマナーを守って、メジャーフィールドを存分に楽しんでください!