常に最新の素材と製法でバスロッドを進化させてきたシマノ。
成熟した今の時代、あえて尖がったモデルでは無く、バスフィッシングの本質を追求し、突き詰めたロッドが「バンタム」です。
2016年のバンタムプロジェクト開始以降、着実にラインナップを増やし続けている「バンタム」のバスロッド。王道の定番機種は勿論、バンタムならではの独自機種も多数存在し、同番手であっても1ピースと2ピースで仕様が異なる場合も。
本記事では、その膨大なラインナップの中から、バンタムのおすすめ機種を厳選して紹介します!
目次
- バンタムのバスロッドを選ぶ理由
- 165L-BFS, 165L-BFS/2 | ライトリグから小型ハードプラグまで万能なベイトフィネス
- 170M, 170M-2 | 丁度いいロングバーサタイル
- 172MH | 大規模フィールドのヘビーバーサタイル
- 173H | カバーを正確に射抜くピッチングスティック
- 174MH-G | バンタムクランキングの完結作
- 173MH-SB | 精度と操作性・フッキングに優れたビッグベイト専用ロッド
- 1711H-SB | パワーと遠投性を重視したビッグベイト専用ロッド
- 180XXH-SB | 大型ビッグベイトゲームが快適な専用ロッド
- 264UL+, 264UL+-2 | フィネスに万能なスピニングロッド
- 2610L | ライトリグを遠投できるロングフィネススピニング
- 2610ML | カバー攻略と遠投性能に長けたパワーフィネススピニング
- 267ML, 267ML-2 | テクニカルロッドワークが快適なスピニング
- 274M | 繊細なパワーでビッグバスを仕留めるスピニング
- まとめ
バンタムのバスロッドを選ぶ理由
バンタムが追求する本質とは、「投げる、操る、感じる、掛ける、獲る」といった総合的な基本能力の向上。つまり、「キャストが気持ちよく」「アクションを付けやすく」「安定したファイト」ができること。
バスフィッシングの初心に立ち戻ったような性能を、現在の高い技術で完全リファインしたシリーズと言えます。
求めたものはパワー
基本性能を追求したバンタムが求めたものは「懐の深い粘り強いパワー」。
よく曲がり、どこまでも強い、強度技術だけでは得られない質量を伴ったパワーがバンタムの特徴です。
「ただ硬いだけ、反発力が強いだけ」では無く、柔軟でしなやかなのに、粘りがあり、曲がり込んでも芯までパワフル。
シマノのバスロッドは、非常に高い製造技術によって、極限まで無駄をそぎ落としています。その為、とても軽量でバランスが良い仕上がり、なのに圧倒的にタフで高強度。
また、機種に応じた様々な「特性」や「釣り味」を自在に設計可能で、非常にコストパフォーマンスの高いモデルを量産できる設備があります。
しかしバンタムは、その高い技術をフル活用しつつも、今まで削ぎ落としてきた部分をあえて残し、質量の厚みによる懐の深さを実現しました。
パワーがもたらすもの
深いパワーを秘めるバンタムは、余力のある設計で竿調子を完成させることができます。
その結果、キャストしやすい、魚とのファイトでよく曲がるといった、マイルドな使いやすさが充実。ギチギチに性能を詰め込んだパワーロッドでは考えられなかった、快適な操作性と使い勝手の高さがバンタムのメリットと言えます。
バンタムのメリットはパワーロッドだけのモノではありません。余力のあるパワーは、ライト寄りなフィネスのロッドをより柔軟に使いやすい竿調子でも十分な強度に。
あらゆる番手のロッドを極限までに使いやすくすることが、バスフィッシングの基本性能を総合的にアップするバンタムの本質と言えます。
求めた代償
使いやすいマイルドなバンタムの使用感は、中弾性な素材を削りすぎず厚みを残した結果。
こうした特性は感度的に不利だと言われていますが、バンタムは精度の高いガイドシステムやコーティングなど、製品全体のバランスでそれを十分に補っています。
バンタムの実売価格は3~4万程度。
キンキンの高弾性ロッッドではありませんが、ハイエンドモデルに準じるその価格帯にふさわしい性能があると言えるでしょう。
本質的な使用感を現代の世に求めた結果、必要な性能を維持するコストが必要だったとも言えるのではないでしょうか。
165L-BFS, 165L-BFS/2 | ライトリグから小型ハードプラグまで万能なベイトフィネス
スペック165L-BFS, 全長(m) 1.96, 自重(g)105, 適合ルアーウェイト(g)3.5~10, 適合ラインナイロン・フロロ(lb)6~12, 適合ラインPE(号)-, グリップ長(mm)205, テーパーFF
センターカット2ピース165L-BFS/2, 全長(m) 1.96, 自重(g)100, 適合ルアーウェイト(g)3.5~10, 適合ラインナイロン・フロロ(lb)6~12, 適合ラインPE(号)-, グリップ長(mm)205, テーパーFF
「165L-BFS」は繊細なライトリグ操作が可能なベイトフィネスロッドです。
シャープな操作感を実現しながらも、ティップからバットに適度な粘りがあり、シャッドやスモールクランクといったハードルルアーも快適。
フィネスなブランクスは中央付近までしなやかに曲がり込みつつ、バット部分がしっかりと耐える芯の強さがああります。
「掛け調子」と「巻物対応の柔軟性」という2つのメリットを合わせ持ったような特性は、ボートに1本積んでおいても重宝する1本。
ライト寄りの釣り全般を1本で完結させたい方にもおすすめなロッドに仕上がっています。
センターカット2ピースモデルも追加されたので、携帯性を重視される方にも良さそうですね。
170M, 170M-2 | 丁度いいロングバーサタイル
グリップジョイントスペック170M, 全長(m) 2.13, 自重(g)130, 適合ルアーウェイト(g)7~21, 適合ラインナイロン・フロロ(lb)8~16, 適合ラインPE(号)-, グリップ長(mm)251, テーパーRF
センターカット2ピース170M-2, 全長(m) 2.13, 自重(g)127, 適合ルアーウェイト(g)7~21, 適合ラインナイロン・フロロ(lb)8~16, 適合ラインPE(号)-, グリップ長(mm)251, テーパーRF
「170M」はバーサタイルなベイトロッド。
7フィートという長すぎないロングレングスと、バンタムの粘り強いブランクスがテーパーに余力を持たせ、巻物からソフトベイトの喰わせまで万能。
やや長めのレングスは、粘り調子のブランクスに適度なフッキングパワーを付与し、力強いロッド設計はフリリグやテキサス、高比重ノーシンカー、スイムジグ、3/8~1/2ozのワイヤーベイト、20gまでのハードルアーといった幅広い守備範囲を実現しています。
規模の大きなフィールドや足場の高いオカッパリでも使いやすく、それでいて小場所の取り回しも比較的良好。
ボートからでもディスタンスを取った攻めにも良さそうですね。
このクラスのバーサタイルモデルにセンターカット2ピースモデルがラインナップされているのも要チェックです。
172MH | 大規模フィールドのヘビーバーサタイル
グリップジョイントスペック172MH, 全長(m) 2.18, 自重(g)137, 適合ルアーウェイト(g)10~30, 適合ラインナイロン・フロロ(lb)10~20, 適合ラインPE(号)-, グリップ長(mm)256, テーパーRF
シマノのバスロッドでは定番となっている大規模フィールド用ヘビーバーサタイルモデルが「172MH」です。
ラバージグやテキサスといった底物から、スピナーベイトやスイミングジグなどの巻物も快適。
1oz程度のスイムジグやヘビキャロにも対応し、クランクやバイブレーションもそれなりに使える汎用性、セッティング次第では5~7gあたりのフリリグやヘビダンでも扱えます。
定番のヘビーバーサタイルモデルに、バンタムの粘り強さが加わることで、より余力のあるパワーファイトが可能。
足場が高くなりがちな河川のロングキャストであっても、遠方で掛かった大物をキャッチできる可能性を高めます。
比較的広めのフィールドを幅広いルアーで力強く釣りたいスタイルに最適。
取り回しも悪くはないので、場所に関わらず、強めのバーサタイルロッドを探している方にもおすすめです。
173H | カバーを正確に射抜くピッチングスティック
グリップジョイントスペック173H, 全長(m) 2.21, 自重(g)148, 適合ルアーウェイト(g)12~42, 適合ラインナイロン・フロロ(lb)12~25, 適合ラインPE(号)MAX 5, グリップ長(mm)266, テーパーRF
「173H」は、バックスライドやテキサスといったリグを精密にカバーに撃ち込めるピッチングスティックなヘビーロッド。
クセの無いブランクスとレギュラーファーストのテーパーデザインが、制御しやすいキャストとリグの操作性を実現し、カバーエリアのアプローチを正確無比なものにします。
長さとパワーを活かし、ウィードエリアでのフロッグゲームや、ヘビキャロや小型ビッグベイトなどの使用にも対応可能で、使いやすいロッド特性ゆえの汎用性も。
ヘビーロッドによるパワーゲームだからこそ、繊細にアプローチしたい方におすすめです。
174MH-G | バンタムクランキングの完結作
グリップジョイントスペック174MH-G, 全長(m) 2.24, 自重(g)152, 適合ルアーウェイト(g)10~35, 適合ラインナイロン・フロロ(lb)12~25, 適合ラインPE(号)-, グリップ長(mm)272, テーパーR
「174MH-G」は、奥深いパワーを秘めたグラスコンポジットのクランキングロッド。
クランクのアクションを損なわず、吸い込むバイトを的確に捕らえ、バラしにくく、それでいてウィードごとビッグバスを引き上げるパワーがあります。
巻物用に必要な性能にプラスして、余りあるパワーがもたらす反発力と感度を兼ね備えた逸品といえるでしょう。
このクラスのロッドが得意としている潜航深度4mクラスのディープクランクは勿論、引き抵抗の強い6mクラスでも快適。また、やや小型となる3.5mクラスのクランクでも十分使用可能です。
1oz程度であれば、スイムベイトにも対応できる懐の深さがあり、バンタムに数多くラインナップされている巻物用ロッドの最終形態とも言える仕上がり。
広大なフィールドを、トコトン巻き続けるクランクで攻略される方におすすめなロッド。
173MH-SB | 精度と操作性・フッキングに優れたビッグベイト専用ロッド
グリップジョイントスペック173MH-SB, 全長(m) 2.21, 自重(g)142, 適合ルアーウェイト(g)12~56, 適合ラインナイロン・フロロ(lb)10~20, 適合ラインPE(号)MAX4, グリップ長(mm)286, テーパーRF
2ozまでの小~中型ビッグベイトやスイムベイト専用の作られたロッドが「173MH-SB」。
粘り強いパワーと適度な長さがビッグベイトゲームのキャスト精度を向上させ、屈強ながらも柔軟なティップと強靭なバットがルアー操作とフッキングを快適にします。
最も使用頻度が高いと思われる小~中型ビッグベイトに特化したことで、爽快な使用感に仕上げられたロッド。
ラバージグといった底物や大型のハードルアーにもある程度は対応できるので、使い勝手のいいモデルと言えそうです。
オールダブルフットのガイド設計な点もパワーロッドには嬉しい設計。
初めてのビッグベイト用ロッドにも最適で、2oz以下のビッグベイトをアキュラシー重視で使用したい方にもおすすめです。
1711H-SB | パワーと遠投性を重視したビッグベイト専用ロッド
グリップジョイントスペック1711H-SB, 全長(m) 2.41, 自重(g)167, 適合ルアーウェイト(g)14~100, 適合ラインナイロン・フロロ(lb)12~25, 適合ラインPE(号)MAX5, グリップ長(mm)331, テーパーRF
「1711H-SB」は、100gクラスのビッグベイトやマグナムスプーン、アラバマリグやマグナムクランクを快適に扱えるパワーロッド。
強靭なパワーがありながら、全体的にバランスの良い仕上がりで、操作性やキャスト精度も良好です。
特にその長さは、ビッグベイトだけではなく、マグナムスプーンの操作性や、マグナムクランクの使用感に大きく貢献。
剛性を重視したオールダブルフット仕様で、ビッグベイトだけではなく、重量級ルアー全般を豪快かつ軽快にロングキャストする方におすすめです。
180XXH-SB | 大型ビッグベイトゲームが快適な専用ロッド
グリップジョイントスペック180XXH-SB, 全長(m) 2.44, 自重(g)190, 適合ルアーウェイト(g)MAX300, 適合ラインナイロン・フロロ(lb)16~35, 適合ラインPE(号)MAX8, グリップ長(mm)340, テーパーR
300gまでの大型ビッグベイトに対応する専用ロッドが「180XXH-SB」。
粘り強いバンタムの中でも群を抜いたスペシャルパワー仕様で、大型ビッグベイト専用ロッドでありながら、バランスよく使いやすい仕上がりになっています。
どこまでも粘り強く曲がり込むブランクスは、超重量級ルアーの重みをしっかりと受け止め、最も精度を出せるタイミングで半ばオートマチックにキャスト可能。釣り人の負担を、道具が最大限にアシストしてくれる特性と言えるでしょう。
近距離から遠投まで爽快にビッグベイトを操り、軽快に攻め続けられるパワーゲームでビッグバスと出会うチャンスを演出します。
オールダブルフットをさらにダブルラッピングで固めた強度設計は安心感も十分。
他のパワーゲーム用ロッドでは満足できない方に最適なロッドです。
264UL+, 264UL+-2 | フィネスに万能なスピニングロッド
スペック264UL+, 全長(m) 1.93, 自重(g)90, 適合ルアーウェイト(g)2~7, 適合ラインナイロン・フロロ(lb)2.5~5, 適合ラインPE(号)-, グリップ長(mm)191, テーパーFF
センターカット2ピース264UL+-2, 全長(m) 1.93, 自重(g)87, 適合ルアーウェイト(g)2~7, 適合ラインナイロン・フロロ(lb)2.5~5, 適合ラインPE(号)MAX1.0, グリップ長(mm)191, テーパーFF
「264UL+」は、フィネスアプローチを万能にこなすスピニングロッド。
ネコリグやダウンショットをピンポイントで誘う、スモラバやジグヘッドを艶かしく操るといった繊細なアプローチに長け、シャッドやI字形、小型ハードベイトにも対応。
ライトライン使用時でもブレイクしにくい柔軟でスムーズなブランクスながら、ULにプラスされたパワーは、汎用性の高さと大物を掛けた時の対応力を向上させてくれます。
2019年にセンターカット2ピースモデルが追加され、こちらはPEライン対応のkガイドを採用(1ピースモデルは不採用)。
ULパワーでありながら、1号のPEラインまで対応できる2ピースモデルは、携帯性に優れているだけでなく、新しいフィネスの可能性を感じさせてくれる1品。
オープンなエリアやクリアなダム湖など、繊細なフィネスアが必要な方におすすめのロッド。
ULにプラスされたパワーがある分、ある程度のウィードやカバーにも対応できます。
曲がり込んでからの粘りがあるので、厳しい状況下でのチャンスをキャッチしやすいロッドと言えそうです。
2610L | ライトリグを遠投できるロングフィネススピニング
スペック2610L, 全長(m) 2.08, 自重(g)100, 適合ルアーウェイト(g)3~10, 適合ラインナイロン・フロロ(lb)3~6, 適合ラインPE(号)MAX1, グリップ長(mm)207, テーパーF
「2610L」は、ライトリグやシャッドなどの小型ハードルアーをロングキャストし、遠距離でのルアー操作やフッキングに優れたスピニングロッド。
クセの無い仕上がりで、軽量ルアー全般を使いやすいバーサタイル性もあり、長さを活かしてキャロやスプリットリグ、虫系ルアーなどの操作も快適。
Kガイド採用モデルなので、PEラインを使用したロングディスタンスでのアプローチも可能。虫系やI字形ルアーにも良さそうですね。
河川や湖など、広範囲をライトリグで攻略したい方におすすめです。
通常のバーサタイルなスピニングモデルでは物足りない人にも使っていただきたいモデル。
2610ML | カバー攻略と遠投性能に長けたパワーフィネススピニング
スペック2610ML, 全長(m) 2.08, 自重(g)100, 適合ルアーウェイト(g)4~12, 適合ラインナイロン・フロロ(lb)4~8, 適合ラインPE(号)MAX1.2, グリップ長(mm)207, テーパーRF
「2610ML」は、ジグヘッドやノーシンカーなどライトリグを軽快に扱えるパワーフィネスロッドです。近距離のカバーへの撃ちは勿論、ディスタンスを取ったハネジグ等の強めのスピニングアプローチも可能。
カバーでも遠距離でも、高い操作性と力強いフッキングを兼ね備えた仕上がりで、あらゆるディスタンスで汎用性の高い性能を発揮できます。
繊細なフィネススピンだけではなく、カバーへの対応力やロングキャスト性能を求める方におすすめ。
267ML, 267ML-2 | テクニカルロッドワークが快適なスピニング
スペック267ML, 全長(m) 2.01, 自重(g)95, 適合ルアーウェイト(g)4~12, 適合ラインナイロン・フロロ(lb)4~8, 適合ラインPE(号)MAX1.2, グリップ長(mm)197, テーパーR
センターカット2ピース267ML-2, 全長(m) 2.01, 自重(g)92, 適合ルアーウェイト(g) 4~12, 適合ラインナイロン・フロロ(lb)4~8, 適合ラインPE(号)MAX1.2, グリップ長(mm)197, テーパーR
「267ML」は、ジャーキングやトゥイッチといった、ロッドワークを多用する小型ハードルアーに向いたテクニカルなスピニングロッド。
若干グラス素材がコンポジットされた絶妙な特性は、ラインスラックを出しやすく、シェイキングにも最適。ハードベイト主体にしながらも、ネコリグやジグヘッドといったライトリグにも対応可能。ソフトベイトのジャークベイトにも良さそうですね。
ロッドワークを駆使して誘い続けるには専用設計モデルが最適。
ステイなフィネスだけでは反応を得られない魚のスイッチに対して、シャッドや小型トップ、ソフトジャークベイト等、ロッドワークを多用したい方におすすめ。
PEライン対応のKガイド仕様なので、フィネススピニングとは一味違う、幅広い活用も期待できます。
274M | 繊細なパワーでビッグバスを仕留めるスピニング
グリップジョイントスペック274M, 全長(m) 2.24, 自重(g)102, 適合ルアーウェイト(g)5~18, 適合ラインナイロン・フロロ(lb)4~10, 適合ラインPE(号)MAX1.5, グリップ長(mm)228, テーパーR
バンタムを代表する特殊なスピニングモデルが「274M」。
7.4フィートというロングレングス、1.5号までのPEラインに対応したKガイド採用、小型スイムベイトやハードベイトも問題なく扱えるパワーなど、スピニングロッドとしては極めて特別な特性。
その神髄は、「ライトリグでビッグバスを仕留める」事にあります。
確かに、2gクラスのスモラバや3インチのネコリグなど、軽量フィネスには不向きな程の強めなパワー。ですが、僅かな手の揺れでも艶めかしいシェイキングが可能な「エキサイトトップ」を採用し、適合ルアー下限近くのライトリグを繊細に操作できる性能があります。
フルキャストによる遠投や巻物への対応も見せながら、近・中距離のカバーへのライトリグにもパフォーマンスを見せます。
長いレングスは、近・中距離における縦方向のリグ操作に長け、エキサイトトップによる穂先がフィネスな操作感を演出。
大物が掛かった時、その長さ全体をフルに使って強引に魚を引き抜くことが出来ます。
ガッチリと掛けたビッグバスを離さないように、丈夫なラインセッティングであっても、粘りと長さのあるブランクスがそれを丁寧に受け止め、安定感のあるファイトを演出。
パワーフィネスを超えたストロングフィネスに最適なロッド性能と言えます。
「あのピンポイントに絶対居るはず」...だけど躊躇してしまうようなシチュエーションを、豪快やつ繊細に、そしてテクニカルに攻略したい方へおすすめなロッド。
まとめ
バンタムは、バスフィッシングの初心に戻るかのような使用感を現在技術で再定義したバスロッド。キャスト・アクション・フッキング・ファイト、そのどれもが快適です。
バスロッドとして高い性能をもっていますが、ティップだけで投げる、掛け調子で即合わせするといったカツカツにチューンナップされたモデルではありません。
気持ちよく投げる、全力でフルフッキングする、巧みにルアーを操る、そんなバス釣りの基本を思いっきり楽しめます。
釣りの原点を上質な品質で味わいたい方におすすめなシリーズと言えるでしょう。
- 165L-BFS, 165L-BFS/2:ライトリグから小型ハードプラグまで万能なベイトフィネス
- 170M, 170M-2:丁度いいロングバーサタイル
- 172MH:大規模フィールドのヘビーバーサタイル
- 173H:カバーを正確に射抜くピッチングスティック
- 174MH-G:バンタムクランキングの完結作
- 173MH-SB:精度と操作性・フッキングに優れたビッグベイト専用ロッド
- 1711H-SB:パワーと遠投性を重視したビッグベイト専用ロッド
- 180XXH-SB:大型ビッグベイトゲームが快適な専用ロッド
- 264UL+, 264UL+-2:フィネスに万能なスピニングロッド
- 2610L:ライトリグを遠投できるロングフィネススピニング
- 2610ML:カバー攻略と遠投性能に長けたパワーフィネススピニング
- 267ML, 267ML-2:テクニカルロッドワークが快適なスピニング
- 274M:繊細なパワーでビッグバスを仕留めるスピニング
バンタムに合うリール
バンタムのベイトロッドに合わせるリールは、バーサタイル特性の高い性能を堪能できる「2019アンタレス」や「2020メタニウム」がおすすめ。
ビッグベイト用やヘビーロッドには、太いラインで重量級ルアーをトラブルレスで快適に扱える「アンタレスDC」や「カルカッタコンクエストDC200」も候補に。
ベイトフィネスモデルには、「アルデバランBFS」が最良の選択肢です。
スピニングロッドには「19ヴァンキッシュ」がおすすめ。
スピニングリールは繊細にラインを取り扱うことと、細かい機能や技術の性能が重要なので、できるだけ高性能なモデルが長く快適に使えます。
色合い的には「コンプレックスCI4+」も合いそうで、2020年9月にリリースされる「ヴァンフォード」も要チェック。
各リールについても記事にしているので、参考にしてみてください。
バンタムのインプレ
バンタムのインプレもレビューしています。