ダイワのブラックレーベルは、バスフィッシングの基本(投げる、誘う、掛ける、獲る)を追及したバスロッド。
その本質を常に追求するブラックレーベルは、長年にわたりその性能を高く評価され続けてきました。
その「ブラックレーベル」が、2019年に「BLX」としてフルモデルチェンジ!
次世代のハイパフォーマンスロッドとして期待が高まりますよね。
ですが、最新技術とノウハウが結集された多様性、SGシリーズとLGシリーズの2つに細分化されたラインナップの豊富さに、戸惑っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本記事では、ブラックレーベル BLXの中でも、特におすすめとなる汎用性の高い厳選機種を紹介します。まずは自分に合うBLXでその実力を感じ取っていただき、その先でそれぞれのスタイルに合った1本1本を探していただくために、本記事を参考にしてみてください。
目次
- ダイワ ブラックレーベル BLX の魅力
- LG 6101MRB, LG 6102MRB | 幅広いルアーが快適な万能ベイトロッド
- LG 7101HFB-SB | マグナムクランクに最適なビッグベイトロッド
- LG 5111LFS | オーバーハング攻略の万能スピニング
- SG 641LFB | ライトバーサタイルなベイトフィネス
- SG 6101M+FB | 軽めの底物が使いやすいバーサタイルなジグロッド
- SG 6102M+RB | ライトな底物への対応力を高めた次世代バーサタイル
- SG 721H+FB | ヘビーカバー対応のパワージグロッド
- SG 641L+FS | フィネス万能のバーサタイルスピニング
- SG 662L+FS | 2ピースのバーサタイルスピニング
- まとめ
ダイワ ブラックレーベル BLX の魅力
2019年にフルモデルチェンジしたブラックレーベル BLXは、さまざまな釣り方にベストな設計を追求したハイエンドモデル。価格こそ比較的リーズナブルですが、その奥深い特性は、使い込むほど染み出てくるクオリティです。
「SG」と「LG」の2シリーズ
ブラックレーベル BLXの特徴は、「SG」と「LG」の2シリーズに細分化されている事。
それぞれの機種の特性に応じ、最適な素材が設定されています。
SGシリーズ
SGシリーズは、高弾性・高感度な、近年のバスロッド進化に連なるシリーズ。
高弾性素材に強度と粘りを付与する「東レ(株)ナノアロイテクノロジー」、バットの反発力を強める「3DX 」など、ダイワの上位バスロッド定番の技術が採用されています。
必ずしも「高弾性=ワーミングロッド」といったカテゴリではなく、釣り方に応じて必要な性能で設計されたシリーズ。
LGシリーズ
LGシリーズは、中弾性カーボンを徹底的に研究し、現代風のアレンジで完成した新シリーズ。
中弾性がもつ「投げやすさ」「誘いやすさ」「捕りやすさ」を存分に味わえ、しかも軽量でブレの無いシャープな操作感を実現しています。
また中弾性とはいえ、グラスのような巻物専用ロッドとは異なり、一昔前であれば十分「高感度」な性能。
巻物による釣りを今まで以上に快適で、魚に巡り合う可能性を高めながらも、ある程度は底物に対応できる汎用性もあります。
バスフィッシングの本場アメリカには、「巻物ロッドで底物もやる」「底物ロッドで巻物もやる」といった、1本で何でもアリな「ジャンクフィッシング」と呼ばれるスタイルがあります。
各専用ロッドが技術の進化で汎用性を兼ね備えた結果とも言えますが、「LG」シリーズはまさに「1本で何でもやる」、本場のスタイルに近いロッドと言えるでしょう。
スペシャルロッドに専門特化しながらも、他のなんでもアリな使いやすさ。
「LG」シリーズは新しい時代のバスロッド基準なのかもしれません。
新機能 | X45コブラシールド, エアセンサーシート
斜め方向のカーボンシートでロッドのネジレを抑えるダイワの技術「X45」。
ブラックレーベル BLXは、そのX45をさらにパワーアップさせた「X45コブラシールド」を採用。従来はブランクスの層に含まれていたX45を、一番外側の層に巻く事で直径を増加させ、ネジレをより効果的に防止できるようになっています。
さらに、穂先とバットの角度をハイテーパー気味にする事で竿調子が出やすくなり、今までのダイワバスロッドより格段にキャスト精度が向上。
またロッド全体が大幅に軽くなり、かつバランスも最良に調整されています。
ブランクスの性能アップに加え、超ハイエンドモデルのみに採用されていた「エアセンサーシート」導入により、感度も大幅アップ!
何もかもが新しい、次世代のバスロッド性能を体感できる仕上がりとなっています。
ハンドルデタッチャブルとセンターカット2ピース
昨今の物流事情を考慮し、ブラックレーベル BLXは「ハンドルデタッチャブル(グリップ着脱式)」「センターカット2ピース」のどちらかでラインナップされています。
グリップ着脱式は、1ピースと変わらない性能ながら、イザという遠征時などの輸送でも安心。また、センターカット2ピースは、グリップ着脱式の1ピースモデルとは異なる独自設計も多く、SGシリーズは感度と操作性に優れた「並継」、LGシリーズは曲がりを損なわい「インロー継」と、それぞれ仕様を分けるこだわりの強いシリーズと言えます。
LG 6101MRB, LG 6102MRB | 幅広いルアーが快適な万能ベイトロッド
スペック LG 6101MRB, 全長(m)2.08, 自重(g)113, ルアー重量(g,oz)5~28,3/16~1, ライン(lb,PE)8~16,-
センターカット2ピースLG 6102MRB, 全長(m)2.08, 自重(g)113, ルアー重量(g,oz)5~28,3/16~1, ライン(lb,PE)8~16,-
「LG 6101MRB」「 LG 6102MRB」は、LGシリーズの最初の1本として是非検討していただきたいロッド。5~20g後半という幅広いルアーを万能に、そして気持ちよくキャストし、リトリーブすることができます。
スピナーベイトなら3/8~1/2oz以上でも快適で、バイブレーションやジャークベイトやトップウォーターにも高相性。さらに、クランクベイトのような負荷の高いルアーへの対応力もあり、巻物だけではなく、テキサスリグやフリリグ、ラバージグといった底物も使用可能です。
中弾性カーボンの特性を活かし、キャスティングからリトリーブ、ロッドワークからフッキングまで、とにかくルアーフィッシングに必要なものが全て詰め込まれたデザイン。
とにかく、「ベイトロッドで1匹釣ってみたい!」と考えている人におすすめしたい1本です。
センターカット2ピースモデルもラインナップされているので、携帯用の万能ロッドとしてもいいですね。
LG 7101HFB-SB | マグナムクランクに最適なビッグベイトロッド
スペック LG 7101HFB-SB, 全長(m)2.39, 自重(g)153, ルアー重量(g,oz)11~127,3/8~4・1/2, ライン(lb,PE)14~30,MAX 5
巨大なマグナムディープクランクを使うならこのロッド。重量級で巻き抵抗の高いルアーに負けることなく、そのアクションを損なうことなく、丁寧にリトリーブする事が可能です。
ビッグベイトや重めの底物もある程度使えるので、意外と汎用的で重宝する1本。
大規模フィールドで、延々とマグナムクランクを巻き続ける猛者に、是非使っていただきたいモデルが「LG 7101HFB-SB」です。
LG 5111LFS | オーバーハング攻略の万能スピニング
スペック LG 5111LFS, 全長(m)1.8, 自重(g)89, ルアー重量(g,oz)0.9~11,1/32~3/8, ライン(lb,PE)2.5~6,0.2~1.0
「LG 5111LFS」は、6フィート未満、しかも中弾性カーボンという、今のバスフィッシングでは稀有な存在のスピニングロッド。
ですが、ライトリグ・スモールプラグに関わらず、キャスト制限があるオーバーハングなどをピンポイントに正確で狙える絶対の特性を持っています。
厳しいカバーにルアーを打ち込んでも、中弾性の繊細なティップが巧みにそれを回避し、決定的なチャンスをモノにする...そんなバスフィッシングの昔からの基本に立ちかえるロッドと言えそうです。
はじめてバスフィッシングをされる方にもおすすめできる1本。今まで撃ち込む事を躊躇していたポイントを攻略したい人にもいいですね。
SG 641LFB | ライトバーサタイルなベイトフィネス
スペック SG 641LFB, 全長(m)1.93, 自重(g)94, ルアー重量(g,oz)1.8~11,1/16~3/8, ライン(lb,PE)5~12,-
「SG 641LFB」は、ライトリグを精密に扱えるベイトフィネスながら、パワーも秘めたライトバーサタイルなベイトロッド。
ライト寄りでありつつも強めのブランクスは、シャープな操作性と鋭いフッキングパワー、高い感度を兼ね備えています。
ネコリグやスモラバと言ったフィネスは勿論、小型~中型のルアー全般を扱える万能性能で、プロップベイトのようなI字形ルアーも快適。
操作性重視のライトリグで攻めたい方におすすめで、これからベイトロッドでバス釣りをしてみたい人にも楽しめる1本です。
SG 6101M+FB | 軽めの底物が使いやすいバーサタイルなジグロッド
スペック SG 6101M+FB, 全長(m)2.08, 自重(g)108, ルアー重量(g,oz)6~25,7/32~7/8, ライン(lb,PE)8~16,-
「SG 6101M+FB」は、ライトテキサスやフリリグ、高比重ノーシンカーやヘビダンといったやや軽めのリグを、MHのジグロッド的なパワーと操作性で扱えるロッド。
「カバーから引き抜くフッキングパワーが足りない」「大きめなリグの操作がダルい」など、Mクラスで不足気味なパワーをプラスしつつも、MHクラスではオーバーパワー気味に感じられるシーンでの軽い使いやすさを実現しています。
「M+」の表記から想像する以上に重厚な感触ですが、ライトなリグも快適に扱えるティップデザイン。全体的にハリがあるブランクスは、スピナーベイトやメタルバイブのシャクリなど、瞬間的なフッキングパワーがカギとなる巻物にも対応します。
カバーやストラクチャーの点在するフィールドで、バーサタイルなMパワーロッドに力不足を感じていた人、MHのジグロッドをより繊細にライト寄りで使いたいと考えていた人におすすめの番手。
また、複数のタックルの中に1本あれば、なにかと重宝するバランスに仕上がっています。
SG 6102M+RB | ライトな底物への対応力を高めた次世代バーサタイル
センターカット2ピース スペックSG 6102M+RB, 全長(m)2.08, 自重(g)111, ルアー重量(g,oz)6~25,7/32~7/8, ライン(lb,PE)8~16,-
「SG 6102M+RB」は、従来のバーサタイルなMパワーベイトロッドに、パワーと操作性を加味したセンターカット2ピースのロッド。
Mクラスの使用感ながら、高感度・高弾性なパワーを加味していることで、軽めの底物や高比重ノーシンカーでカバーエリアを力強く攻めることができます。
ハリが強めのブランクスは、スピナーベイトや小型スイムベイトといったフッキングパワーを要する巻物でも活躍。
一見すると強めのロッドにも感じられますが、レギュラーテーパーによるデザインで幅広い対応力をもっています。
ライトテキサスやフリリグといった軽めのリグを主体に、やや強めのバーサタイルを極めたい人におすすめな1本。
SG 721H+FB | ヘビーカバー対応のパワージグロッド
スペック SG 721H+FB, 全長(m)2.18, 自重(g)155, ルアー重量(g,oz)11~56,3/8~2, ライン(lb,PE)12~25,MAX 5
「SG 721H+FB」はヘビーカバーやハードなストラクチャーにパワーで対応できる本格派ジグロッド。
オールダブルフットガイド仕様で、とにかく強力なパワーフィッシングが楽しめます。
従来のHパワーロッドより力強いブランクスにもかかわらず、喰わせの間やティップの操作性を絶妙にキープ。また、ロッド全体のバランスも良く設計されているのが嬉しいポイントです。
フロッグやビッグベイトもある程度は扱える汎用性があるので、特化モデルの前に汎用性の高いパワーロッドを求めている方におすすめの1本。
ハイシーズンのヘビーカバー攻略用にもいいですね。
SG 641L+FS | フィネス万能のバーサタイルスピニング
スペック SG 641L+FS, 全長(m)1.93, 自重(g)91, ルアー重量(g,oz)1.4~9,1/20~5/16, ライン(lb,PE)2.5~6,-
「SG 641L+FS」は、ライトリグやフィネスが万能なバーサタイルスピニングロッド。
スモラバ、ネコリグ、ダウンショット、ノーシンカーといったライトリグを快適にキャストし、繊細に操作することができます。
シャッドやスモールクランク、I字形ルアーなどにも最適。
6.4フィートという絶妙な長さで、非常にきれいなテーパーを描きつつ、ピンスポットを狙える精度の高さと感度を兼ね備えています。
初めてバスロッドを購入する方にも最適な機種で、手持ちのバーサタイルスピニングが弱すぎる・強すぎると感じていらっしゃる方にも試していただきたい1本。
普段はベイトタックル主体の方であっても、この1本でフィネスなアプローチを再確認していただきたい程のおすすめモデルです。
SG 662L+FS | 2ピースのバーサタイルスピニング
センターカット2ピース スペック SG 662L+FS, 全長(m)1.98, 自重(g)92, ルアー重量(g,oz)1.4~9,1/20~5/16, ライン(lb,PE)2.5~6,-
「SG 662L+FS」は、センターカット2ピースのバーサタイルスピニングロッドです。
2g未満~7g以下のライトリグや、シャッドやミノーといったスモールプラグ全般を軽快に扱えるデザインで、操作性とキャスティングのバランスがいい仕上がり。
従来のバーサタイルスピニングより繊細であり、超フィネスなロッドより芯の強さがある、そんなベストなバランスになっています。
携帯性に優れたセンターカット2ピースモデルなので、初心者の方は勿論、遠征用の1本として持っておいても重宝する1本!
まとめ
ダイワ ブラックレーベル SG, LG (BLX) は、高性能で練り込まれたデザインながら、比較的価格を抑えたバスロッド。
ラインスラックの在り方、同じ底物にカテゴライズされがちなラバージグとテキサスリグの違い、そういった非常に細かい箇所まで丁寧に設計されています。
細分化した特化性能は、それを求める釣り人に大きなメリットをもたらすでしょう。
その上で、ベースとなる基本性能が高く、バスフィッシングの本質に立ち返っている事も事実。
千差万別の釣り方1つ1つにマッチするだけではなく、幅広い汎用性も兼ね備え、釣り人の経験値と共に使い勝手がアップするロッドと言えそうです。
まずは自分の釣り方にあった1本を手に取り、それを心ゆくまで使い込んでいく...そんなスタイルを楽しめるシリーズです。
ブラックレーベルに合うリール
ブラックレーベル BLXにマッチするリールは、ベイトロッドなら「2020 タトゥーラ SV TW」をおすすめします。
スティーズ同様のロープロファイルなデザインに、32mm径の軽量ルアーでも立ち上がりが良く、かつトラブルレスなSVスプールを採用している、最新モデルかつ評価の高いベイトリール。バーサタイルなラインキャパシティで、重量級ルアーも安心です。
遠投性能やより重量級ルアーでのパフォーマンスを求めるのであれば、「スティーズ A TW」も候補に。高性能なリールが、高機能なブラックレーベル BLXの魅力を際立たせます。
ベイトフィネスモデルには、注目の新製品「2020 アルファスAIR TW」がマッチしそうですね。
スピニングロッドには、「2020 ルビアス」がベストな選択肢。
ブラックレーベル BLXの高いパフォーマンスをフル活用する為にも、特にスピニングは精度と耐久性が高いしっかりとしたリールがおすすめです。
現行リールのランキングも記事にしていますので、参考にしてみてください。
- LG 6101MRB, LG 6102MRB | 幅広いルアーが快適な万能ベイトロッド
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- SG 6101M+FB | 軽めの底物が使いやすいバーサタイルなジグロッド
- SG 6102M+RB | ライトな底物への対応力を高めた次世代バーサタイル
- SG 721H+FB | ヘビーカバー対応のパワージグロッド
- SG 641L+FS | フィネス万能のバーサタイルスピニング
- SG 662L+FS | 2ピースのバーサタイルスピニング