2019年12月にモデルチェンジされたベイトリール「タトゥーラSV TW 2020年モデル」のインプレをレビュー!
「20タトゥーラSVTW」は、次世代のワールドスタンダードと言い切るダイワの自信作。アングラーからの評価も高いこのリールをオカッパリのランガンで入魂したので、是非チェックしてみてください!
目次
2020年モデル タトゥーラSVTW 103SHのご紹介
今回フィールドで使用した20タトゥーラSV TWは、「103SH」というギア比7.1のハイギアタイプ。32mm径のSVスプールとダイワが誇るT-wingシステムという、トラブルレス&かっ飛び機能を採用した最新のバーサタイルベイトリールです。
レギュラークラスのルアーは勿論、ベイトフィネスの領域や、最重量はビッグベイトまで対応できる幅の広さを身に付けた究極のコストパフォーマンスモデルとして期待されています。
スペック タトゥーラSV TW, 巻取り長さ63/71/81cm, ギア比6.3/7.1/8/1, 自重190g, 最大ドラグ力5kg, 標準糸巻量ナイロン16lb-40~80m/14lb-45~90m, ハンドル長さ85mm, スプール径32mm, ベアリングボール(ローラー)7/(1)
タフなのに自重190g…上位機種にも劣らないサイズ感
本体の自重は、タトゥーラ史上最軽量の190g。スーパーアルミフレームを採用したタフ機でありながらも、200gの自重を切る上位機種にも劣らないサイズ感は、アングラーを魅了する要素の1つ。ボディーは実にコンパクトに設計されており、キャスト時のブレやリトリーブ時の握りにくさからくるストレスを最大限に解消し、ベイトリール初心者でも使いやすいフォルムとなっています。ボート・カヤック・オカッパリなどフィッシングスタイルにとらわれることなく、あらゆるフィールドでそのポテンシャルを十分に発揮できる、昨今ではもっともコスパの良いバーサタイルモデルです。
コンパクトなフォルムで握りやすいパーミング性能
ボディー本体は、高い剛性感を兼ね備えながら、軽く握った感触が実にコンパクト!ロングキャストからショートキャストまで、ストレスなく自在に扱うことができる優れたベイトリールです。
17タトゥーラよりもコンパクト! ピン撃ちもやりやすい
見た目や剛性感など、先代17タトゥーラSV TWと比べてもよりコンパクトに進化を遂げました。
先代の自重が200gであったのに対し、20タトゥーラSV TWでは10g落としての190g。さらに、ワンフィンガーからスリーフィンガーまで軽く手の中に納まるパーミングのしやすさは魅力的です。
非常に持ちやすいため、手首を使うピッチングやピンスポ撃ちなどのキャスタビリティー向上が期待でき、結果として好釣果に結び付く要因となりそうですよね。手の小さい方や女性にもおすすめできる形状と言えそうです。
フッキング後の取り回しがラク!
魚を掛けてからランディングまでのファイトに関して言えば、適度な自重とコンパクトさの相乗効果で取り回しやすく快適。
非常にパーミングしやすいので、グッドコンディションのバスをかけても手の中にグッと握りこめて、アングラー優位でいなすことが可能です。
キャスティング&巻き心地
実際に使ってみた感触、キャスティング&巻き心地といったフィーリングは次のような印象でした。今回は、バーサタイルなロッドであるMパワークラスのロッドをフロロ10lbラインで使用。
本当に2g台のスモラバも可能なのか?
釣具店に足を運んでみると、本機が並んでいる陳列台には「2g台のスモラバも射程圏に入る…」とのキャッチコピー。公式HPにも書かれていますが、果たして本当なのかという些細な疑問を抱きながら実釣。
結果としては、2g台のスモラバを投げるのにはかなり苦戦したというのが率直な感想。マグダイヤルを微調整することにより、ピッチングはある程度可能ですが、かなり高難度。油断するとラインが浮いてしまったりするので、低弾道でキッチリ撃つ技術が必要かもしれません。
しかし、サイドやオーバーヘッドでキャストする分には、ほぼ問題ありませんでした。自重の重い3インチ程度のワームをトレーラーにすれば、さらにキャストは快適になり、十分実用可能なレベルではないでしょうか。
今回、Mパワーにフロロ10lbラインという、スモラバにはやや強めのセッティングがネックだったかもしれません。ですがリールの特性を考慮すると、ベイトフィネス向けというより、やはりバーサタイルなバランスで使いたい所。
バーサタイルを主体としつつ、いざという時にトレーラー付きのスモラバまでフォローに使える...といった用途で活躍してくれそうですね。
快適に投げるなら、5g以上のリグ・ハードベイトが理想
もっとも爽快に投げることができるウエイトは、5g以上のシャッドやクランク、リグでいえばヘビダンやキャロ、テキサスなど。空気抵抗を受けるシャッドや小型なスピナべの場合は、飛距離を伸ばすのに若干苦労しますが、それでも7g程度自重があれば爽快なキャストフィールを感じ取れます。
ただ、スプールがガタつかない位のゼロアジャスターセッティングでは、風下からのキャスト時にラインがたわむこともありました。ですが、マグダイヤルの調整で解決できた範疇なので、極端に気にするレベルではなさそうです。
どうしても不安な方は、フルキャスト時にスプールが歪み音を出さない程度に、ゼロアジャスターを締め込んでもいいかもしれません。
巻き心地は良好!
巻き心地は、ゴリ感やカタカタ音といったストレスを感じることなく軽快にリトリーブすることができました。しっかりとボトム形状が感じ取れますし、ティップから伝わる魚のバイトも親指を伝って明確に感じ取ることができて気持ちいいいです!
使用感・ドラグ性能
トータル的な使用感やドラグ性能について感じたことです。
実際の使用で感じた「メリット・デメリット」
今回の実釣では、どの程度までのベイトフィネスに対応できるのかを確認するため、1/16ozのネイルシンカーを使ったスナッグレスネコリグ、ノーシンカー、2g前後のスモラバ、3/16oz+ドライブスティック3などをキャストしてみました。
ノーシンカーや1/16ozスナッグレスネコでは、メインの使い方がピッチングなどの近距離戦になりますが、4インチほどの自重のあるストレートワームであれば、こまめなブレーキ調整で十分対応可能でした。5インチ以上なら全く問題なさそうです。
ただ、フィネスという用途に限れば、ベイトフィネス専用機には及びません。キャストに失敗するとラインが浮いてくることが多かったりでストレスが溜まります。2g前後のスモラバなら、空気抵抗を抑える為にも、比重の高めなトレーラーをセットした方が快適でした。
SLPワークスから浅溝のシャロスプール「20タトゥーラ SV TW用 105 スプール」が発売されたので、軽量ルアーを多用する場合はこちらを使っても良さそうです。
3/16ozヘビダン+ドライブスティック3、デラク―3/8ozあたりになると、無作為なキャストでも軽快にかっ飛んでいきます。
結果として、20タトゥーラSV TWの最大メリットは、総重量が5g以上のリグやハードベイトを快適かつ爽快に使える点。
反対に、総重量が5g以下のリグだと難易度が上がってしまうのがデメリットと言えそうです。フィネス寄りの場合は、ピッチングに関しても技術が必要になってくる、というのが実感です。
キャッチコピーのせいでフィネス寄りのチェックが厳しめですが、よく考えると、バーサタイルなベイトリールとしてはかなり完成度が高いですよね。
フッキング後のドラグ調整の使用感
ドラグの出し入れに言及すると、フッキング後からでもスムーズな調節が可能でした。
10lbとやや細めのラインを使用したので、ドラグをフルロックから少し緩めて設定。
かけた魚は30ちょっとのサイズで、1.5メートルほどの深さでフッキングしましたが、親指で簡単に調節ができ、じりじりと違和感なく魚をいなせたので、かなり満足です。
20タトゥーラSVTW インプレ | レビューのまとめ
▲2020タトゥーラSVTWでの釣果
20 タトゥーラSV TWの特徴といえば、トラブルレス・ノーバックラッシュ性能が1番に挙げられます。マグダイヤル1つでほとんどのルアー・リグが手軽に扱え、キャストも従来のベイトリールに比べいたって簡単。
さらに、耐久性に優れたタフ機でありながら、比較的軽量で使いやすいコンパクトフォルムは、初心者から上級者まであらゆるアングラーの要求を満たすポテンシャルになりそうです。
また、基本的なボディデザインがスティーズに近いので、ミドルクラスからハイエンドまで、どんなロッドにも違和感なくマッチしそうなのが嬉しいですよね。
初めてベイトリールでバスフィッシングを始めてみたい方や、もう1台追加のベイトリールをお探しの方は、是非1度、20 タトゥーラSV TWをチェックしてみてください。
高い評価通り、ダイワのベイトリール入門機として最高のコストパフォーマンス機に仕上がっています!
20 タトゥーラ SV TW に合うロッド
20タトゥーラSV TWはどんなロッドにも合うデザインです。中でも、2020年に新シリーズとして登場したダイワ リベリオンであれば、最新性能のタックルを楽しめます。
リベリオンのおすすめ機種も記事にしているので、参考にしてみてください。