シマノ「 '16 アルデバラン BFS XG」のインプレをレビュー!
'17 エクスプライド 164L-BFSと合わせて使い込んだ初めてのベイトフィネスリールです。
アルデバラン BFSの使用感
自分の使い方ですが、ベイトフィネスの真骨頂となる「ボートからライトなカバーを手返しよく狙う」使い方はほとんどありませんでした。8〜10lbラインと、やや強めのラインでカバーの濃いポイントをキャスト主体で使用。
この使い方だと、ダイワの「スティーズ CT SV TW」や「アルファスCT SV」、「SV ライトリミテッド」の方が向いてます(実際1年ほどアルデバランBFS使用後に乗り換えました)。
ですが、ベイトフィネス用として糸巻き量を8lb 45mに抑え、極限までスプール重量を抑えた 小径(32mm)スプールは、想像以上に軽量リグのキャストが快適です。
加えて、FTBというマグネット形式のブレーキが軽量リグと非常に相性がよく、遠心ブレーキのように抜け感のいいフィーリングでライトリグをキャストできます。
使用用途、最新ベイトフィネス専用機との違い
試用している主なルアーは、4インチカットテールの1.3gネコリグ、2.6gスモラバ、1.8〜2.6gのダウンショット、3.5〜5gのスプリットショットリグ、5g以下のシャッドなどです。ONETEN Jr.のような10g程度のジャークベイトも快適!
ラインの強度が十分であれば、3/8oz程度のワイヤーベイトといった、レギュラークラスのルアーでも対応できます。(以前、リールを間違えて、バーサタイルロッドにセッティングしていた事がありました)
...しかし時代は流れ、2020年にダイワから待望の「スティーズ AIR TW」が発売になり、トラブルレスで最軽量ルアーを投げられるベイトフィネス専用リールとしてのポジションは奪われてしまったかもしれません。
それでも、32mm径スプールでこのキャスト性能は特筆です(スティーズ AIR TWは28mm径)。
スプール径が大きい方が巻きグセがつきにくく、巻き取り速度も早くなるので、トータルバランスを考慮すれば、アルデバランBFSの特性は今も尚健在と言えます。
アルデバランBFS | 巻き心地と剛性感
アルデバラン BFSで特に気に入っている点は、自重130gという華奢なボディにも関わらず、HGNボディ採用のしっかりとした造り。柔そうな手触りと見た目とは正反対に、思いっきり握り込んでも歪みが少ない非常にガッシリしたボディに仕上がっています。
これはボディ素材が丈夫というより、軽量に向いた素材ながらも、絶妙な設計で高い剛性感を実現しているようです。
また驚くのは
巻きパワーの強さ!!
50アップのラージマウスバスをかけても、ゴリ巻きで余裕で引き寄せることができました。使用しているモデルはギア比8.0のエクストラハイギアモデルです。
以前、ギア比7.0の'09アルデバランを使っていましたが、魚を寄せるのに非常に苦労した事を覚えています(メタニウムやカルカッタと比べると...です。実釣には十分でしたが..)。そうした不満点が解消され、より軽量に、よりガッシリとしたリールに衝撃を受けました。
不満点、デメリット
アルデバランBFSの実釣性能はとにかく満足!
ただ、不満点もあります。
各パーツの配置がかなりタイトで、ボディも極限まで肉抜きされているので、
とにかくゴミが付きやすい!!!
水が悪い時など、ラインが拾ってきた汚れがリールの各部をかなり汚します。
レベルワインダーやスプールエッジなど、いままで使ってきたリールとは比べ物にならないくらい汚れが付着します。特にスプール周りにゴミが付着した場合、あっという間にスプールの回転をダメダメにしてしまいます。
加えて、スプールを支えるベアリングがベイトフィネス用の小径なので、キャスティングメインで使用しているとオイル切れも早いです(そもそも本来の用途ではないですが)。
つまり、ボートでのベイトフィネスリールとしては完璧ですが、
オカッパリだと、すぐスタミナ切れになる!!
キャスティング主体のオカッパリであれば、ダイワのCTリールの方が向いていそうです。
KTF 16アルデアラン用フィネススプール
もう1つ不満点は、ピッチング重視でセッティングすると、キャスティングがイマイチ伸びない事です。逆にキャスティングメインにすると、ピッチングで糸が吹き出てしまいます。
サミングで全て対処すれば問題ない事ですがっ
DCブレーキやSVブレーキに慣れちゃうともう戻れない。。。
で、手返しよくカバーを打って、岬が見えたらキャスティング..みたいな使い方の時、ブレーキの再調整に手間を感じました。
それを解決するのが、上の写真にある「KTF 16アルデアラン用フィネススプール!!」
写真のは旧タイプで、今はスプールにブランキングの無いものがリリースされているようです。
紹介ブログにもある通り、このカスタムスプールに入れ替える事で、キャスティングとピッチングでブレーキセッティングを変える必要がなくなります。
しかも、ピッチングが圧倒的にやりやすく、伸びるようになりました!!
..ただ、キャスティングの飛距離だけなら、ノーマルの方が自分的によかったです。
まとめ
自分的結論としてっ
4インチ以下のネコリグや2g未満のスモラバ中心なら、「スティーズ AIR TW」や「アルデバランBFS」が最高!
オカッパリメインでタフなキャスティングが欲しいなら、「スティーズ CT SV TW」や「アルファスCT SV」を自分は選びます。
現行リールのランキングも記事にしているので、参考にしてみてください。