「ライトテキサスからビッグベイトまで万能」
2020年に登場した ダイワ リベリオンの中でも、ヘビーバーサタイルロッドとして位置付けられている 6101MHRB, 6102MHRBの紹介&実釣インプレをレビュー!
自分はセンターカット2ピースの6102MHRBを使っていました。
目次
どんなロッド?
リベリオン6101MHRB, 6102MHRBは、オカッパリに向いたヘビーバーサタイルロッドです。
6フィート10インチという定番の長さと使い勝手の良さは、オカッパリだけではなく、ボートの釣りでも重宝しますね。
また今の時代、1ピースとセンターカット2ピースを選べるのも魅力です。
機種ごとに最適化されたリベリオンの感度
リベリオン662MLRBのインプレでも紹介しましたが、リベリオンシリーズは同価格帯の過去製品より感度がアップしています。
2万円前後の中堅機種としてはかなり高感度で、ポイズンアドレナやブラックレーベルと比べても、正直悩める高レベル!
自分はコレでスティーズ辞めました(笑)
勿論、スティーズの方が感度は上です。
ですが、他のメリット(価格・携帯性・デザイン)と比較した場合、十分満足できる性能。
ダイワ リベリオンは、底物用やフィネス用の番手がより高感度な印象があります。そうした感度特化機種に比べ、6101MHRB, 6102MHRBはややマイルドな印象。
同価格帯の従来機種に比べると十分高感度に感じますが、リベリン シリーズの中では、ハードルアー使用も視野に入れたバーサタイルな感度特性と言えそうです。
キャスティング | ブレずに決まる
リベリオンはキャスト時のブレが大幅に減少しています。
従来のハイエンドなダイワロッドと比較しても、狙った場所にキャストがバシバシ決まります。
これは、ネジレを抑制するX45カーボンシートに加え、最外層をブレーディングXで締め上げてるダブル構造による恩恵だと思います。
特にブレーディングXは、エアエッジやブレイゾンといった従来機種よりも密度が高く、ブランクスのネジレ防止に大きく貢献していそうです。
ただ、ネジレ防止が強まった分、キャスト時の柔軟さ・懐の深さは従来のダイワ機種よりピーキーに感じました。とはいえこれはすぐに慣れるレベル。ダイワのバスロッドが持つ懐の深さはしっかり残っています。
6101MHRB, 6102MHRBは、ルアー重量の下限から上限まで万能に投げやすく、十分な飛距離が出るのも嬉しいポイントですね。
使用感とデザイン | エアセンサーシートの持ち感
店頭で手に取ると、リベリオン6101MHRB, 6102MHRBには若干先重りがあります。
ですが、同価格帯のエアエッジと比べ軽量(6101MHRBで113g, 6102MHRBで115g)になった事と、ブレーディングXの密度アップでブランクスが重厚になったことを考慮すれば、十分許容範囲です。
セットするリールの重さは200g前後がベストマッチで、「タトゥーラ SV TW(190g)」や「スティーズA TW(190g)」が候補。これらのリールであれば、いい感じに全体のバランスが決まります。
また、軽量化に貢献しているエアセンサーシートですが、個人的には非常に気に入っています。手元への感度の伝わり方が明らかに明確で、全体的に引き締まっていて、持ち心地も良好。
リールシートが細くなったのでは?
と懸念を感じる方も多いと思いますが、シマノロッドのような細さではなく、高さが低くなったイメージです。手が触れる箇所の幅はあまり変わらず、シートが縦方向に細くなり、リールのパーミングが1段下がったような印象で非常に使いやすい仕上がり!
ロッド全体のデザインについては好き嫌いがありますが、派手なオレンジの装飾は上品にまとめられていて、チープな下品さはありません。
リベリオンに慣れてくると、装飾のないロッドが古くて地味に感じることすらあります。
また、同価格帯だった旧機種のエアエッジや、現行のシマノ スコーピオンロッドなどと比べても仕上がりは断然キレイで、安っぽさは感じられません。ハイエンドモデルに比べるとEVAグリップにやや中堅機種感がある事を隠せませんが、全体的には悪くないまとまりです。
用途 | 万能ヘビーバーサタイルに偽りなし!
トータルの使用用途としては、「ライトテキサスからビッグベイトまで万能」というダイワ(ウメキョーこと梅田京介プロ)の評価に偽りナシです。
1/2ozのスピナーベイトや1ozクラスの羽モノをフルキャストできるのは当然として、スティーズシャッド60SP SR(6.7g)を楽にロングキャストできた時は驚きました。
底物であれば3.5~5g程度のライトテキサスが快適で、レギュラーなテーパーデザインが巻物への対応性も広げています。特に1/2ozクラスのスピナーベイトは気持ち良すぎ!
ただ、1ozクラスのビッグベイトやスイムベイトに関しては、オーバーキャストでフルに投げられるものの、ロングディスタンスに精度を求められるほどパワーに余裕は感じられませんでした。底物の操作性も、3/8ozを超えて1/2ozあたりになるとダルく感じます。
ビッグベイト主体でフォローにテキサスやラバージグ...といった使い方なら、651XHSB-SBや691HFB-SBといったヘビーロッドの方が良さそうです。
それでも、1ozクラスを扱えつつ、1本でシャッドや軽めの底物といったライトな用途までカバーできる6101MHRB, 6102MHRBは便利すぎます。
自分はリールに「スティーズA TW」を合わせていますが、ルアー重量下限あたりの使い勝手を考えると、よりスプール径の小さい「20 タトゥーラSV TW 2020年モデル」も良さそうです。
最近のリールは性能が良くなっているので、次の記事も参考にしてみてください。
総評 | 時代が求めたリベリオン
6101MHRB, 6102MHRBは、尖ったモデルが多いリベリオンシリーズの中では中途半端な印象があります。しかしその万能なバーサタイル性は間違い無く、「特筆する箇所は無いが手放せない1本」に仕上がっています。
例えば、やや重めの巻物で攻めつつ、ヘビーダウンショットやライトテキサス等でフォローを入れる...といった事がコレ1本で成立。
今の時代、特に最近のオカッパリ事情を考えると、大型ルアーでのサーチやカバーエリアへの撃ちモノの重要性は高まっています。そうしたヘビーな用途を扱えつつ、ナーバスなバスに対しては軽めなリグで誘いをかけられる、6101MHRB, 6102MHRBはそんなヘビーバーサタイルロッドだと言えます!
リベリオンのラインナップ
その他にも、リベリオンには魅力的な番手が多数ラインナップされています。
今回紹介した6101MHRB, 6102MHRBをはじめ、おすすめの機種や注目の機種を記事にしているので、参考にしてみてください。